細菌戦の系譜!!

2021-01-30 11:37:40 | Weblog

 ・『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店 1995年発行)

第2章 地図から消えた神秘の大久野島

 最初の毒ガス被害者

「被害者」はまた「加害者」でもある

 

 風船の原料は和紙であり、工程はとても多い。第1段階は厚さ1㎜の紙を5層に貼り合わせる、第2段階は合わせた厚い紙を何回も検査し、補修し、空気が漏れないようにする。第3段階では、1枚1枚の厚紙をつなげて8mの長さにし、長い三角形に裁断する。第4段階はこの三角形の紙をつなげて球形に合わせる。第5段階では基本的な形の整った風船に空気を入れ、台に架けて満球テストを行う。風船は空気を入れると体積がとても大きくなるので、学生たちはまるで群がる蟻のように風船のまわりで働いた。1945年、日本が最後のあがきともいえる抵抗を試みていたとき、全国で製造した風船爆弾は9000個にもなるのだが、大久野島での生産は200個であった。

 

 

 

日本軍の毒ガス戦と遺棄毒ガス問題

●『三光』     中国帰還者連絡会編

日本鬼子(リーベンクイズ)

 

謀殺(ぼうさつ)

予防注射を口実に毒殺

 

中島宗一

属官

〈略歴〉

本籍 長野県下伊那郡

出身階級 農民

最終学校名 南信学院2部卒業

学校卒業後の職業 農業

最後の所属 旧竜江省警務庁特務科

被捕日時場所 1945年10月8日 旧斉斉哈爾(チチハル)市白済工廠

 

 自分の事は棚に上げ、前科長の斎藤に責任をなすりつけ、検挙から今日までの経過を報告してから、河野は、「こうなっては、今さら出すにも出されませんし、かといって事件送致にもなりませんし」当惑気に言うのだった。

「また、なんだってそんなのをいつまでも放ったらかしていたのかね」春口から詰問されて、「私もこんなのをいつまでも放っておかずに早々処置した方がいいと思って、何回か科長に計ったのですが、何しろ科長が判然としないもんですから、つい・・・」荒木の顔をちらりと見て、弁解する河野の言葉も終わらぬうちに、「よし僕が責任を持つ。すぐ片付けてしまおう」春口は太っ腹なところを見せるかのごとく指示した。

2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)

 



●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!


日本の毒ガス


●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?

 

2020年12月16日に『化学学校記事』の情報公開裁判があった。防衛省は、「衛生学校記事」と違って「化学学校記事」は、公文書として管理していないという。同じ自衛隊の中の機関誌でありながらなぜこうも扱いが違うのか?防衛省は最初「化学学校記事」は12号まではあったと主張していたが、原告が16号を提出すると、2年間も回答をしなかった。そしてやっと存在を認めた。そして20号まではいっていないと思う。何号まで発行されていたかは分からないとの曖昧な回答。

なぜ、防衛省という公的機関の機関誌の存在を、防衛省はきちんと把握できていないのだろうか?

何を隠そうとしている??

 

次回「衛生学校記事」情報公開裁判 2月5日(金)15:00~

419号法廷

「化学学校記事」情報公開裁判 3月3日(水)11:00~

法廷未定

自衛隊におけるCBRN対応
         長岡大学教授  兒島 俊郎

2 陸上自衛隊におけるCBRN対応

(3)教範から見えるCBRN対応

 

このほか、東京女子大学学長をしていた木村健二郎による「日本RI事初め」、「陸幕長訪英時入手資料『英国陸(空)軍核戦防護関係教範』について」が含まれている。以上の紹介から自衛隊が核兵器生産能力として原発をみていたことが伺える。

 このように陸上自衛隊はCBRNに対応すべく教範の整備を進めるとともに、化学関係の体制を整備しつつ米軍の動向、特に実戦での状況について情報の収集と分析を進めていた。そして日本自身の核武装も視野に入れた原子力開発体制に強い関心を寄せていたのである。

 

 

*CBRNとはchemical weapon:化学兵器、biological weapon:生物兵器、radiation:放射能物質、nuclear weapon:核兵器を意味する。従来はCBRだけで用いられることが多かったが、近年は核兵器Nを加えてCBRN(日本語ではシーバーンと発音する)として用いることが多くなっている。

 


1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊




 


●『BC兵器』久保綾三著(1969年)
※以下の記述から、自衛隊では、いま世界で流行している新型コロナウィルスなどの生物兵器の研究も大分以前からやっているといるのではないかと思われる。

4、日本本土も汚されている

Ⅱ 自衛隊と生物・化学兵器―その思想と作戦

1、自衛隊の装備・訓練を探る

国会におけるBC兵器論争

〇小川国務大臣  お尋ねの四塩化エチレンは有機溶剤中毒予防規則の第2種に該当いたしております。

〇楢崎委員    今労働大臣ご指摘の通り、これは第2種に該当するのです。取扱いについては非常に大きな制限があります。それをご存知なくお使いになっておったとするならば、当然この予防規則に触れておることになります。労働大臣の御見解を承りたい。

〇小川国務大臣  これを使用いたしまする場合に、一定の許容量が規定してございますし、またこれを使用いたしまする場合の労働時間等にも規制がございます。実は規則を今広げたばかりでございますから、詳しいお尋ねの場合は少し時間を貸していただきたい。


 

●昭和天皇の戦争責任を問う!!


天皇万歳に浮かれる無責任国家  田中利幸より

重要なことは、アメリカが、日本占領支配のために、裕仁の戦争責任を隠蔽してまでも、彼の天皇としての「権威」を政治的に利用したことである。つまり、私たちが本当に問わなければならないのは、「絶対的権力を保持していた国家元首の戦争犯罪・責任の免罪・免罪の上に制定された民主憲法が、果たしてどこまで真に民主主義的であるのか?」ということである。


 


 




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