細菌戦の系譜!!

2022-03-14 09:41:51 | Weblog

  日本は、日中戦争で国際法に違反して、細菌戦、毒ガス戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!

 ●『細菌戦部隊』

731研究会編   1996年9月(核時代51年)初版発行

Ⅱ 関連部隊・支部

シンガポールの細菌戦部隊にネズミを輸送

“難民区の華僑を虐殺”

 

大快良明(たいかいよしあき)8604部隊

<経歴>

1917年生まれ

1938年 臨時召集により輜重兵として第14連隊に入隊。第7防疫給水部に編入

1940年 現地召集解除。雇員として中支那派遣軍防疫給水部“原善部隊”に転属

1942年 南方軍岡第9420部隊に編入

1946年6月 帰国

◆この証言は1993年6月~95年までの聞き取りをまとめたもの。

 

解説ー731部隊と立川飛行場 (楢崎茂彌)

 1944年(昭和19年)からは頻繁に、ペスト菌を大量に培養するためのネズミを“満洲”に運んだ。ネズミは臭くて運ぶのは大変だったが、風を入れる作業などは軍属がやったので、松本氏たちは時々手伝う程度だった。その年の後半から1945年にかけて、数回、立川からシンガポールにネズミを運んだことがある。輸送には731部隊の97式Ⅱ型重爆撃機使用した。胴体部分に金網に詰めた白いハツカネズミを数千匹乗せて行った。

 

戦時中の東南アジアの様子(731部隊員増田知貞が撮影したフィルム)

日本軍政下香港(1997.7.27)

 

●証言

生体解剖(旧日本軍の戦争犯罪)

中央档案館

中国第2歴史档案館

吉林省社会科学院編

 

江田憲司

兒島俊郎

古川万太郎編訳

 

 

 

 

 

4  日本軍の行なった毒薬・空気注射など残酷な手段による中国人民殺害

 

片桐済三郎自筆供述書(1953年3月11日)

 

時間:1945年7月5日頃。

場所:山東省泰安県城外原師団司令部旧址、師団野戦病院屍室。

当時の上層人員:59師団長中将藤田進〔茂の誤記か?〕、師団軍医部長中西、野戦病院長渡辺俊雄。

実行命令者:野戦病院長渡辺俊雄。

参加者:野戦病院軍曹片桐済三郎、軍曹音田。

 

内容:院長はその時我々に、絶対に患者の身体に手を触れてはならないと命じていた。恐らく夜明け前に死んだのだろう。私が起きた時には死体は院外に運ばれており、病院の墓地に埋められたのだと思う。

 後に、朝鮮咸興市郊外興上町から約6㎞の山に近い場所で、陣地を築くための土方作業をしているとき、私は同地に設けられた患者療養所で働いており、岡野宏隊長のもと隊員は全部で約16人いた。この間、ある日病院長が視察に訪れ、岡野との話の中で漏らしたところでは「イペリットには量の問題がある。泰安では・・・10時間以上かかった」。この時、私は全てを悟った。実に、あの時彼らが行っていたのは毒ガス実験だったのである。

(1)119―2、206、2、第4号

*訳注:渡辺俊雄―野戦病院の担当は森富士雄(少佐)となっている。ただし、森については病院長と明示されていない(『帝国陸軍編制総覧』1218頁)。

 
 
 

 

●毒ガス戦
 
・『日本軍の毒ガス兵器』  松野誠也著

第8章 戦後史の中の日本軍毒ガス兵器問題

 

 

1、日本の敗戦と毒ガス兵器の廃棄・遺棄

日本の敗戦と日本軍の武装解除

 

 

遺棄の背景
 
 このように、陸軍は毒ガス兵器の処分は穴を掘って埋めるか海洋投棄すると規定していたのである。毒ガス兵器の遺棄・投棄は敗戦の混乱した状況下で行われたものばかりではなく、戦争中からこのような方法によって廃棄されていたのである。したがって、戦時中に日本軍が駐屯していた地域から遺棄毒ガス兵器が発見される可能性がある。特に、日本軍の毒ガス戦が広範に行われた中国戦線ではその可能性が高い。 

 

 
 
 

 

 

第1次世界大戦では、毒ガスが大量に使われた。

百年の悲劇は、ここから始まった1

 
 

 
 

・『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店 1995年発行)

 

第9章 戦犯の証言

 

戦犯たちの戦後50年

証人たちの発言の後、会場はにわかに活気づいた。私はそのとき、前に出ている以外にも「中帰連」のメンバーがたくさん会場にいることに気が付いた。彼らは次々に立ち上がっては発言し、日本軍が戦争中に毒ガスを使用した罪行を証言した。これらかつての『戦犯』たちの証言を聞きながら、たくさんの思いが私の胸に去来した。

 

SNSで人気「ウサギの島」が背負った〝毒ガスの歴史〟大久野島を歩く


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 細菌戦の系譜!! | トップ | 細菌戦の系譜!! »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事