細菌戦の系譜!!

2021-01-18 11:14:47 | Weblog

・『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店 1995年発行)

第2章 地図から消えた神秘の大久野島

 最初の毒ガス被害者

 

「毒ガスの王」と「死の露」

 使用時は外側を打ち壊せばよいのだ。日本軍隊の文献の中に「ちゃ瓶」を使って相手の戦車を攻撃した時、相手に対する脅威は大変なものだったので、他国の心配の的になったという記載があり、オーストラリア軍が日本軍の化学兵器を紹介したパンフレットの中に、特にこの種の兵器に注意すべきだと強調している。日本の化学兵器の中では「あお色」をもって標識とした。

 ジフェニールシアンアルシン(あか1号)はくしゃみ性の毒剤で、防毒マスクをつけても浸透力は強い。この種の毒剤を製造する時に使用する青酸ともう一種の伝統的な毒剤―砒素(ヒ素の旧名)に関係あるヒ素の化合物を原料とするが、複雑な化学反応を経過して精製されたものは、淡緑色の結晶体である。

 

 

日本軍の毒ガス戦と遺棄毒ガス問題

 

●『三光』     中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)

 

強姦

赤ん坊を殺し母親を犯す

 

石田幹雄

兵長

〈略歴〉

1913年 山梨県の中農の家に生まれ、

1928年 小学校卒業と同時に東京に出て、印刷労働者となり、

1941年10月20日 補充兵として東部63部隊に入営。

1942年5月末 中国に侵略し、

1945年8月22日 59師団54旅団110大隊兵長として朝鮮においてソ連により武装解除を受ける。

 

●ー筆者からの一言〈昭和57年7月=同年10月死亡〉

私は5年前まで富士宮市(静岡県)に住み、地方新聞の植字関係の仕事をしておりましたが、左眼白内障、脳溢血で半身不随となり、4年前、兄弟親戚の勧めで出生地の山梨県北巨摩郡へ帰ってきました。1週間おきに病院に通い、妻と2人でひっそりと暮らしております。子ども はおりません。現在、言語障害と難聴の為、直接人と会話を交わすことはできませんが、私が痛感することは、「歳を取ってから召集され、戦地へ送られてひどい目に遭い、ひどいことをした。戦争はもう真っ平で、2度とあんなことをしてはならない」ということです。(石田幹雄・夫人を介しての談話)

 

2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)

 



●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!


日本の毒ガス


●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?

 

2020年12月16日に『化学学校記事』の情報公開裁判があった。防衛省は、「衛生学校記事」と違って「化学学校記事」は、公文書として管理していないという。同じ自衛隊の中の機関誌でありながらなぜこうも扱いが違うのか?防衛省は最初「化学学校記事」は12号まではあったと主張していたが、原告が16号を提出すると、2年間も回答をしなかった。そしてやっと存在を認めた。そして20号まではいっていないと思う。何号まで発行されていたかは分からないとの曖昧な回答。

なぜ、防衛省という公的機関の機関誌の存在を、防衛省はきちんと把握できていないのだろうか?

何を隠そうとしている??

 

次回「衛生学校記事」情報公開裁判 2月5日(金)15:00~

419号法廷

「化学学校記事」情報公開裁判 3月3日(水)11:00~

法廷未定

自衛隊におけるCBRN対応
         長岡大学教授  兒島 俊郎

2 陸上自衛隊におけるCBRN対応

(3)教範から見えるCBRN対応

 

 

これを見れば、特殊武器として、核兵器、化学兵器、生物兵器が明記され、それへの対応が準備されていたことが明らかである。また特殊武器の定義・紹介と共に、地形の影響が挙げられている。これは特殊武器全てについて考慮すべきこととされている。そのほか防護装備品、部隊防護のため取るべき措置、核兵器、化学兵器、生物兵器各々に対する防護・対応の内容などが詳細に記述されている。

 

*CBRNとはchemical weapon:化学兵器、biological weapon:生物兵器、radiation:放射能物質、nuclear weapon:核兵器を意味する。従来はCBRだけで用いられることが多かったが、近年は核兵器Nを加えてCBRN(日本語ではシーバーンと発音する)として用いることが多くなっている。

 


1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊




 ●『BC兵器』久保綾三著(1969年)
※以下の記述から、自衛隊では、いま世界で流行している新型コロナウィルスなどの生物兵器の研究も大分以前からやっているといるのではないかと思われる。

4、日本本土も汚されている

Ⅱ 自衛隊と生物・化学兵器―その思想と作戦

1、自衛隊の装備・訓練を探る

国会におけるBC兵器論争

〇楢崎委員 これは私がなぜそれを言うかというと、このCNというのは、長官、自衛隊のこのクロルアセトフェノンの呼称なんですよ。そのくらいなことを知ってもらっておかなければ困りますよ。いいですか。そうしてこれはアメリカで開発されたんです。だから、アメリカと自衛隊と警察の関係を私は明らかにしたいんです。これは毒ガスなんですよ。毒ガスでしょうが。かつて旧陸軍が、有名な広島の大久野島というのですが、毒ガス島、ここで作っておったんです。当時の旧陸軍の呼称は、緑1号と言っておったんです。毒ガスなんですよ、これは。毒ガスということをご承知ですか。

〇増田国務長官 政府委員がご答弁申し上げます。

〇蒲谷政府委員 現在使っております、持っておりますCNは、毒劇物取締法の対象外になっております。


 

 

 

 

 

 

 

 

 ●昭和天皇の戦争責任を問う!!


天皇万歳に浮かれる無責任国家  田中利幸より

重要なことは、アメリカが、日本占領支配のために、裕仁の戦争責任を隠蔽してまでも、彼の天皇としての「権威」を政治的に利用したことである。つまり、私たちが本当に問わなければならないのは、「絶対的権力を保持していた国家元首の戦争犯罪・責任の免罪・免罪の上に制定された民主憲法が、果たしてどこまで真に民主主義的であるのか?」ということである。


 


 




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