細菌戦の系譜!!

2022-02-14 13:20:47 | Weblog

●『三光』     中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)

核時代39年(1984年)5月初版発行

 

人間と鬼
農民を火あぶりにし生き埋めに
 
松尾富男
曹長
<旧部隊名>
第59師団第54旅団第45大隊
 
「撃ち殺すぞ!!」と西浦が槓桿(こうかんー弾を装填するレバー)をガチャガチャして怒鳴った。
「ち、畜生、ふざけるな」うろたえた私は、夢中で銃剣を振り回して軍靴で蹴り上げた。
「アイヨ、アイヨ」と数名が傷ついた。私はやっと男に近づくと、その男の肩を力いっぱい、2つ3つ、殴りつけ、胸ぐらをつかんで納谷の前に突き倒した。
「ふふん!ちゃんころ(中国人の蔑称)め、驚くなよ」
せせら笑った納谷の軍刀がキラリと光り、鞘を離れた。
男の顔からスーッと血の気が引いた。
「白状せよ!!小銃弾1発でもよい、言えば助けてやる。どうか?」
猫なで声で迫る納谷。
「私たちは農民です。本当に何も知らないのです」
真っ向からぶつかってくる農民の声は静かであるだけに、たまらない威圧を感ずる。
 
 
 
 
 

2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)

 

 

 

    

 

 

    

●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!


日本の毒ガス


 

 

 

在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で米陸軍が化学、生物、放射線、核(CBRN)の対応訓練を予定していることに対し、厚木基地爆音防止期成同盟(爆同)など関連4団体が4日、同基地正門前で抗議集会を開き、訓練の中止を訴えた。

 訓練実施は1月28日に、日米合同委員会で合意。防衛省南関東防衛局が大和、綾瀬市に連絡した内容によると、訓練場所は、同基地を共同使用する海上自衛隊が管理する区域内にある滑走路南端の約2万平方メートル。今月5日から9月30日まで使用することで合意した。

 米側は訓練への参加部隊に関し米本土所属と説明しているが、参加人員や日程については知らせていない。危険物の持ち込みや騒音の発生はないなどの情報提供にとどまっている。

 CBRNへの対応訓練は同基地で過去に例がなく、周辺住民に不安が広がっている。

 今月4日には同基地正門前に爆同など住民団体から約60人が集まり「危険な訓練をやめろ」などと声を上げた。爆同の石郷岡忠男委員長は「昨秋には迎撃ミサイル訓練があった。米空母艦載機部隊の移駐後に空いた施設を使った新たな訓練場になることを危惧している」と強調。基地司令官宛てに、基地の機能強化につながる運用などに抗議する要請書を提出した。

 
*CBRNとはchemical weapon:化学兵器、biological weapon:生物兵器、radiation:放射能物質、nuclear weapon:核兵器を意味する。従来はCBRだけで用いられることが多かったが、近年は核兵器Nを加えてCBRN(日本語ではシーバーンと発音する)として用いることが多くなっている。
 

●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?

- 731 部隊関連資料の情報公開裁判の傍聴支援をお願いします ー 
 
 
 
 
(来年1月も証人調べが続きます)   
 
第33回:2022年1月14日(金)13時30分~  103号法廷 衛生学校図書室図書係2人の証人尋問予定
 
第34回:2022年1月24日(月)13時30分~    103号法廷 衛生学校彰古館担当者2人の証人尋問予定
 
 
 
日本の国家機密』(現代評論社刊 1972年初版発行)

            藤井治夫著

第2篇  自衛隊の機密

第1章 作戦用兵

3 最高の作戦計画

年度統合防衛計画  

部分的な変更はあったが、年度防衛計画は現在も基本的には上のように構成されている。このうち統幕会議が作成する「年度統合防衛計画」は、「対象年度において、外部からの武力攻撃の事態(そのおそれのある場合を含む)及び間接侵略その他の治安上重大な事態に対処するための自衛隊運用の基本及び各自衛隊協同の準拠を定めることを目的とした計画である」(『統合用語教範』)とされている。これは旧軍における用兵の定義と合致している。したがって長期統合防衛計画があれば、旧軍の帝国軍用兵綱領と同質のものといえるのである。

 

1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊

 

 

 

 


●『BC兵器』久保綾三著(1969年)

Ⅱ 自衛隊と生物・化学兵器―その思想と作戦

1、自衛隊の装備・訓練を探る

 

 

ひとり立ちする自衛隊の研究  

 

陸幕化学課がまとめた横型70ページ、「部外秘」のこの教範は自衛隊の生物・化学兵器自前開発の第1歩を踏み出せる歴史的なものとなったのである。これに先立って52年3月、「各種化学器材」教範が同じく「部外秘」で出され、同年12月には「軍用化学と化学剤」が、56年11月には「米軍化学科部隊参考便覧」と相次いで生物・化学兵器の教範が作られているのが目立つ。この他にも55年までに「化学除毒中隊(部外秘)」、「野外における化学剤の作用」、「化学除毒中隊」、「CBR所毒」など生物・化学兵器に関する教範類は出尽くした観があった。

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 


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