●毒ガス戦
・『日本軍の毒ガス兵器』 松野誠也著
第1章 毒ガス兵器の研究と開発
4 対ソ戦を想定した毒ガス兵器開発と人体実験
日本陸軍の毒ガス兵器開発の視点
毒ガス兵器もこのような軍事思想を体現するものとして開発された。歩兵による毒ガス兵器の主な用法は「あか筒(とう)」(くしゃみ性・嘔吐性ガス放射筒)の使用だが、これはガスにより敵兵を戦闘不能にすることによって、歩兵の突撃を成功させるという視点から使用されたものである。
・『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店 1995年発行)
第13章
毒ガスは消えず
埋めるー中国の毒ガス弾に対する処理
1954年4月、毒ガス弾をいっぱいに入れた後、封をして、穴の上に3mほどの土をかぶせた。それから穴の四方に4つの石碑を立てた。石碑には「日遺毒弾埋蔵処」(日本軍が遺棄した毒ガス弾の埋蔵処)と刻まれた。
このとき、合わせて8万3636発、弾皮52t、総重量665.3tの毒ガス弾が処理された。うち直径150ミリの砲弾が1.1%、直径105ミリのものが30.8%、直径90ミリのものが60.5%、空投弾が2.4%、二五弾4.4%であった。毒剤の種類によって分けると、糜爛性、くしゃみ性毒ガス弾が40%、中毒催涙性毒ガス弾が8%、火炎、空投焼夷弾が8%であった。
●『三光』 中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)
焼け火箸ー拷問の挙句に斬首
佐藤五郎
分隊員 上等兵
(旧部隊名)第59師団第109大隊
佐藤は倒れた中年の男を起こすようにくくった縄を解いた。
固く閉じた唇を震わせ、引き締まった顔を痙攣させ、立っている梅田伍長を見上げ、睨みつけた。「この野郎」睨みつける顔を長靴で蹴飛ばした。だが、その男は蹴られた顔面を片手で押え、また睨みつけた。梅田は顎をしゃくって言った。
「おい、佐藤、こいつ、ぶっこんでおけ」
「ハッ」
留置場に連行しろというのである。
2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)
●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!
日本の毒ガス
●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?
・731部隊関連の「情報公開裁判」に関する報告
和田千代子(731細菌戦部隊の実態を明らかにする会事務局長)
第4 私達の情報公開裁判闘争の目的
以上の考察からも、防衛省が『衛生学校記事』や『化学学校記事』の頑なに隠蔽する背景には、戦前戦中の日本軍の生物化学兵器の実態の秘匿という戦争責任に関わる問題があると同時に、現在の自衛隊の生物・化学・核放射能に関連する準備状況を秘匿するという軍事情報の秘匿問題が存在していると私達は考えています。
既に『衛生学校記事』『化学学校記事』の開示請求を出してから9年目、裁判になってから7年目を迎えます。
私達は、2つの情報公開裁判は、日本政府の731部隊問題隠蔽との闘いであり、同時に「日米防衛協力指針(ガイドライン)のCBRN戦略反対の闘いであると位置づけて闘っています。
・次回『衛生学校記事』情報公開裁判(第26回)東京地裁419号法廷
10月15日(木)14:00~(定員19名・・・コロナ禍?)
・次回『化学学校記事」情報公開裁判も(第16回)東京地裁522号法廷は
未定になっています。
●『BC兵器』久保綾三著(1969年)
※以下の記述から、自衛隊では、いま世界で流行している新型コロナウィルスなどの生物兵器の研究も大分以前からやっているといるのではないかと思われる。
Ⅲ 日本における生物・化学兵器の歩み
2、 生物・化学兵器の種類と特性
微生物
(4)リケッチャ ①リケッチャは、細胞内に寄生する場合は細菌に似ており、増殖のため宿主からの栄養摂取は、ウィリスに似ている。②リケッチャは通常、細菌濾過器を通過しない。(非濾過性病原体)また、グラム陰性で芽胞は形成しない。③熱、脱水、消毒薬等により容易に死滅する。④大きさは0.3~0.5ミクロン、幅0.3ミクロンである。
●昭和天皇の戦争責任を問う!!
天皇万歳に浮かれる無責任国家 田中利幸より
重要なことは、アメリカが、日本占領支配のために、裕仁の戦争責任を隠蔽してまでも、彼の天皇としての「権威」を政治的に利用したことである。つまり、私たちが本当に問わなければならないのは、「絶対的権力を保持していた国家元首の戦争犯罪・責任の免罪・免罪の上に制定された民主憲法が、果たしてどこまで真に民主主義的であるのか?」ということである。
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
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