20年以上経った某おフランスなベッド(だと思う)のスプリングマットを処分しようとしたが、自治体のゴミ処理場では受け入れていなかったので、自分で金属資源や燃えるゴミに分けて処分するつもりで解体を始めてみた。
まず外殻の布を剥いでみると、発泡ウレタンで包まれたマット本体が現れる。この作業は簡単である。布も丈夫ではあるが、所詮ただの布なので、カッターで切り裂いて終了。
布は化繊混合で燃えるゴミ。
次。発泡ウレタンは、加水分解が進みすぐに破ける状態になっていたので、軍手をした素手(?)で破り取る。
これも燃えるゴミ。
するとマットの表、裏面になっている、鋼材針金の枠にナイロン網が張られ、その表に一見ウールのフェルトのような実際は多分ナイロンか何か化繊綿をフェルト状にしたようなかなり頑丈なシート素材(カッターで切ってもなかなか切れず、しかもカッターの刃がすぐにダメになるほど)が張られたものが出てくる。これでスプリングをサンドイッチしていてるのである。
この表裏面材は、その枠の鋼材に中のスプリング群を個装しているような代物に軟鋼材針金で連結されているので、マットを分解するにはまず縁のその連結している針金を全部外さないといけない。
この針金の太さは1.5mmほどもあるので、ボルトカッターで切ったのである。ここの作業が結構手間なのである。切った針金も散らばるので、作業後に磁石で収集し金属資源として出す。
なお謎のフェルト状のシートも枠に同じく針金で固定して張られているので、これも頑張ってばらす。
さて、表裏面のその構造体を外すと、

こんなのが出てくるのである。
不繊布で作られた長い筒にバネを詰めて、一個、一個のバネの間を接着剤(?)で閉じて個装の連結したような列を作っている。その列を複数接着剤でくっつけたのが、画像の代物で、マットの本体とでもいうものである。
マットの重量の大半は、このバネの重量のようである。ダブルサイズのマットで、かなり重い。倒れたバイクのナナハンをひょいひょい起こせる私でも、腕の力だけで持ち上げるのは遠慮したいくらい重いのである。しかもここまで剥くとグニャングニャンに撓むし。

不繊布をカッターで割いて、中のバネを抜いたのであるが、この画像で半分くらい。もう一箱で全部って感じ。
良いバネです。鋼って感じ。流石おフランス・・・手間かけさせやがって・・・
慣れないのもあって、8時間くらいここまでで掛かっている。
あとは、鋼材針金の枠×2があるが、鋼材なので変形させてもほぼもとに形が戻るので、もう切断してバラすしかない感じ。
しかし径が5mmくらいはあるので、据え置き型のボルトカッターでも切るのは難しそう。とりあえずグラインダーで切断を試みる予定。
手間も工具も必要なので、少なくとも工具が既にある人以外は、素直に廃棄物業者に来てもらって持って行ってもらった方が良さそう。
そんなマットがもう一個あるんですわ・・・・・・トホホ・・・