徒然なるままに修羅の旅路

祝……大ベルセルク展が大阪ひらかたパークで開催決定キター! 
悲……大阪ナイフショーは完全中止になりました。滅べ疫病神

【すげえ、進捗がパねえ】こんなにノリノリで書いてるのいつ以来だろう。

2015年07月08日 23時42分25秒 | 日記・雑記
 いやぁ、なんというかものっそい勢いで筆が進んでます。なにがあったの俺。
 何気に今、作中のパワーバランスが変わる様なエピソード書いてるんですよね。
 その部分は載せないけど、せっかくなので一部だけ。エヒメマシンのワンコインセールが22時開始だと思ってたら実は21時で、当然買い損ねた憂さ晴らしに公開します。

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 背後でビープ音が鳴り響いたからだ――振り向くと壁一面に設置されたいくつかのコンソールのうちひとつに、打ち倒したはずの研究員のひとりが貼りついている。
「――師よ?」
「すまん、少し黙っていてくれ」 そう告げて、アルカードは神田忠泰との通信を打ち切った。向こうがこちらの状況をモニター出来る様に送信ボタンはホールドしたまま、研究員に向き直る。
 震える手でキーボードを打ち、なにかを入力していた研究員が、こちらが気づいたのを悟って顔色を変えた。アルカードは研究員のそばまで大股で歩いていくと、彼の体を片手でコンソールから引き剥がし、
「おい、貴様――今なにをした?」 答える気配が無かったので詰問をあきらめ、ディスプレイに視線を向ける――大型ディスプレイに表示されているのはどこにあるのか知らないが、全部で五基の調製槽だった。
 VK-001,002,003,004,005 Sleep mode off
 ディスプレイ下部に表示された文字列を読み上げ、アルカードは顔を顰めた――スリープモード解除?
 ほかの調製槽に比べて培養液の色がかなり濃く、中身の見えない調製槽だ――ほかの調製槽と違って壁に埋め込まれており、まるで料亭にある活け造り用の魚を飼っておくための造りつけの水槽の様に見える。
 まるでスモークスクリーンの様に色の濃い培養液が、調製槽底部から排出されていく――培養液の水位が下がると、それにわずかに遅れて調製槽のフラットなガラスが下部に吸い込まれる様にしてスライドし始めた。
「調製済みのキメラを『槽』から出してるのか? 例のオルガノンか?」
 形だけは研究員に問いかける様にそんな言葉を口にして、アルカードは彼に視線を向けた。
「馬鹿か、おまえは――オルガノンなのかほかの型式タイプか知らないが、寝起きの状態で使い物になぞなるものかよ」
 鼻先で笑い飛ばし、アルカードは研究員の体を足元に投げ出した。
「ましてオルガノンじゃな――あの程度の貧弱な筋力増幅型で、」 そこで言葉を切る――ディスプレイ内で調製槽内部から姿を見せたのは、全身が獣毛に覆われ、胸部と肩を黒く艶やかなクチクラの装甲で鎧ったキメラだった。目は左右二対、蛇腹状になったクチクラの外殻で構成された長い尻尾を持っている。口周りには巨大な鍬形の顎を持ち、全体的な印象は蟻のそれに近い。
 彼らはディスプレイの中で周囲を見回していたが、やがて覚醒直後とは思えない俊敏さで走り出した。
 まっすぐこっちに来るな――胸中でつぶやいて、アルカードは塵灰滅の剣Asher Dustを構築した。
 到達までは、ものの数秒――五体のキメラたちは通路を駆け抜け、あっという間にアルカードの眼前に姿を現した。
 ぎしゃああああっ! キメラが叫び声をあげ、そのまま一体が殺到してくる――繰り出された鈎爪を躱し、アルカードは脇をくぐり抜ける様にして塵灰滅の剣でキメラの胴を薙いだ。
 空振りした一撃がその向こう側にいた研究員を捉え、どてっ腹をぶち抜かれた研究員が水音の混じった断末魔の声をあげてそのまま絶息する。同時に胴を薙がれたキメラも、急激な血圧低下によって失速し、そのまま倒れ込――まない。
 振り向き様に繰り出された背後を薙ぎ払う様な一撃は、アルカードがすでに移動していたために空を薙いだだけで終わった。だが――
 馬鹿な――小さく舌打ちを漏らして、アルカードは別なキメラの攻撃を躱し、そのままその胸元に全力の前蹴りを叩き込んだ。人間であれば胸骨や肋骨に相当する骨格がべきべきと音を立てて砕け、キメラの体が蹴り足に押し出されるままにゴム毬の様に刎ね飛ばされる――キメラの体が背中から実験体番号1578のオルガノンが収容された調製槽のガラス面に激突し、分厚い強化ガラスが砕け散って、内部から培養液と一緒に調製終了間近のオルガノンが転がり出てきた。
 正規の調製終了処置ファイナライズを経ていないせいか、オルガノンは覚醒の気配は無い――じきに分解するか、そのまま死んでしまうだろう。
 だがそれはどうでもいい――問題は別にある。
 先ほどの最初のキメラ――ほとんど胴体を上下に分断する様な深さで胴を薙いだのだ。
 それで死んでいない?
 見れば、二匹目のキメラも厚さ四十ミリの強化ガラスが砕け散る様な力で叩きつけられたにもかかわらず、平気な様子で身を起こしている。視線を向けると、最初に胴を薙いだキメラは獣毛を濡らす鮮血はそのままに、傷口は最初から手傷など負ってもいないかの様に修復されていた。
 ディスプレイに状態表示の文字列がチカチカと瞬いている――Assault Booted。
 アサルト――強襲アサルトか。
 ぎしゃあああああ、と声をあげて、五体のアサルトタイプが床を蹴った。

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 とまあこんな感じです。
 戦闘が始まったせいもあって、今書くのがとても楽しいです。スカイリムをやらなくなったからって言うのもあるけど。
 さて、オチはどんなふうにつけようかな?
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