翻訳者と切っても切れない存在が書店。最近はAmazonなどの大型オンラインストアがあり、書籍を自宅から購入できるようになったが、便利な機能を使っても、なかなか内容を詳細に把握することは難しいものだ。
書店は大好きなのだが、私の住んでいるところには書店がない。コンビニに多少の雑誌はあるが、最近近くにオープンしたコンビニでも3kmほど離れている。市内には、ツタヤが1件と昔からの小さな書店が1件あるものの、どちらも我が家からは自転車で行けるような距離にはない(行こうと思えば行けるが、一所懸命こいで30分はかかる)。
気軽に立ち寄れるところに書店がないのは、はっきりいって辛い。「新刊書」など出会うこともないし、「こんな本があるのか!」なんて発見もない。たまに鹿児島市まで行くと、立ち寄った書店で数時間過ごしてしまうことも多い。
昨年、鹿児島市では、大型ショッピングモールの出店が相次いだ。最も新しくオープンしたイオン鹿児島には、旭屋書店があり、その数週間前にオープンしたオプシアミスミには、「九州最大級」の書店が入っている。確かにどちらも大きいし、専門書も数多く取りそろえている。都会では当たり前なのかもしれないが、パソコンで検索して、書店内のどの書棚に置かれているか知ることもできる。
半導体や自動車の書籍など、田舎ではまずお目にかかれないタイトルやAmazonで検索するのが難しいようなタイトルも並んでいた。
下の写真は、旭屋書店で見つけた雑誌。バックナンバーが置かれていたので、すぐに購入できた。自動車分野の翻訳では役に立ちそうだ。
「田舎でのんびり翻訳」という理想を持っている人もいるかもしれないが、田舎ならではの悩みも多い。どこに住んでも、必ず長所と短所があるものだ。できることなら、短所を補える方法が身近に手に入る場所に住む方が得策かもしれない。
車があれば買い物には行けるし...と思っていたら、ここ数年で原油価格が高騰し、遠出も難しくなってきた。物価も急上昇に転じつつある。これから田舎でSOHOを目指す人たちは、将来を見据えた土地探しをした方が良いだろう。個人的には、鉄道が通っている場所が利便性が高いと思う。