「本の町プロジェクト」ブログ

日本にも「ヘイ・オン・ワイ」のような本の町があったらいいな、から始まった物語。高遠での活動を経て次のステップを準備中。

引越第一陣!

2008-03-23 00:04:26 | Weblog
 3月18日、いよいよ引越が始まった。第一陣は私の倉庫においてある本を運ぶこと。本と一緒に本棚12本も運ぶ予定だったのだが、家に設置してある本棚同士を繋げるねじ釘が抜けず、次回まわしになる。とにかくこのねじ釘は細くて、しかも角や隅ぎりぎりに打ちつけてあるので、素人ではとても抜けそうにない(後日、近くの便利屋さんに頼んだがまったく刃が立たない。結局、この本棚を作ってくれた家具屋さんに横浜から来てもらうことになった)。

 そのため、ひたすら本だけを運ぶことになったのだが、4トン・トラックに目一杯積んでも予定した量の半分程度しか積み込めず、残りはこれも次回となった。私は近くのアパートに2部屋を借りて倉庫としていたのだが、取捨選択して荷を作っておけばよかったものを、何もかも箱詰めし、あるいは束で括ったので、やたら量ばかり増えてしまったのだ。ふだんからの整理整頓がなにより大事、と改めて思った次第。
 引越作業にはプロジェクトの4人全員と、さらにプロジェクトを脱退した平野さんまで駆けつけていただき、感謝感謝であります。
 トラックのスケジュールの関係で、積み込み作業は夕方から始まり、およそ2時間弱で終了。トラックは翌朝9時に高遠に到着の予定なので、平野・李コンビが先発して高遠泊り、残りの三人(北尾さん、斉木さん、私)は近くの温泉で汗を流して早めに就寝、早朝3時半に起床して、夜明け前に城山を出発した。

 店内で待ちながら床の養生シートなどを張っていると、9時過ぎにトラックが到着した。店内はまだ工事中なので、下ろした荷を店の中央部分に積み上げ、ちょっとした小山が出来上がる。
 次に空になったトラックを先導して、2月末で閉店した旧・高遠本の家に向かい、新店舗で使う本棚や本を積み込む。ここでも少し積み残しが出たが、それは斉木号と平野号に積んでなんとか収める。そしてまた駅前(JRバスの高遠ターミナルの通称。私たちの店はこの真向かいにある)に戻り、荷下ろしである。
 引越は荷を積んだり下ろしたりという、ひたすらの肉体作業なので、とにかく体を動かすしかない。さすがにこの頃になると、みんな口数も少なくなって、誰の顔にも疲れが広がっている。荷はどんどん山積みされて、もうひと山が出来た。
 来週には、斉木さんの引越もあって、さらにもうひと山出来るだろう。
 この荷物が整理され、お客さんを迎えられるようになるのは、いつの日か!(執筆・野崎)

ペンキの色は難しい!

2008-03-15 00:42:34 | Weblog
 3月12日、3度目のペンキ塗り作業に4人で出かける。最初のペンキ塗り作業は、大雪の日だった。2度目の日は、路肩にまだ雪が残っていた。3度目の今日は、風もぬるみ、店内作業中にストーブを使うこともなく、体をのびのびと伸ばして働く。少しずつ春の気配が増してきていると実感する。

 前回は店内を倉田材木店(私たちの店舗の大家さん)の事務所と区画する石膏ボードの壁作りと、住み込み店員(私たちのことだ!)のための居室となる部屋のペンキ塗りだった。石膏ボードの壁打ち作業は、想像以上の力仕事だったので時間を取られ、日帰りの予定だったから夕闇の中でペンキ塗りをする羽目になったのだが、今回は1泊する予定なので、時間は余裕がある。

 杖突峠を越えたルートの斉木・野崎組は少し早めに到着、養生テープ張りなどの予備作業をしていると、西荻窪・音羽館さんからいただいた本棚などを目一杯積んだ北尾・李組も伊那回りで無事到着。まずは先日打ちつけた石膏ボードの下塗りにとりかかろうと、下塗り用と上塗り用に用意したペンキ缶を開けてみると、上塗り用ペンキの色がイメージと違うという声が強く、上塗り用ペンキを下塗りに使うことに急遽変更。このペンキを調達した私の責任を問う声はなかったものの、少し複雑な心境となる。というか、色見本を見て指定し、調合して特製してもらったペンキなので、ビンボー性の私ならもったいないからと思って許してしまうところだが、北尾さんや斉木さんはなかなか厳しく妥協しない。

 石膏ボード全面にその茜色のペンキを塗り終わって、床塗り用の塗料を近くの塗料店に買いに出かける。これは無色のニス系の塗料なので、色の問題は発生せずスムースに決定。石膏ボード上塗り用のペンキを探すが適当なものがない。
 やむなく、別のホームセンターに向い、これなら大丈夫だろうとワインレッド色を購入した。しかし、翌朝、缶のふたを開けてみるとピンク色が強く、早速と断念することになってしまった。

 なぜこれほど、石膏ボードの壁色にこだわるかというと、ここの色を店のシンボルカラーにしようと考えているからなのだ。この色がウエブサイトのデザインの基調色となり、店に関連するチラシや小物類の基調色となるはすだからなのだ。
 今回塗った茜色は明るすぎて子供っぽい、というのが北尾評。次回までにイメージどおりの色が見つけられるか、というか見つけなければならない。大人の匂いのする落ち着いた臙脂色、いったいどこにあるのか! (執筆・野崎)