
実は私、コワイものがあまり好きではありません。というか、苦手です(笑)。 そう言うと、「じゃ、なぜホラー映画をよく観てるんだ?」と言われてしまいますが、実は苦手なんです(苦笑)。 でも、なぜか”怖いもの見たさ”的なところがどこかにあるのでしょう。私の映画のレビューをご覧いただきますと、結構ホラー系の作品が多いですよね。コワイのについ、観てしまう。 でも、私の観るホラー系は、心理的なホラーやサイコ・サスペンス、オカルトものが多く、いわゆるスプラッターものはあまり観ません。ホラーの作品のなかでも、人間心理が色濃く表現されているものを好んで観ているのです。
ホラー小説も同様で、ディヴィッド・マーチン、スコット・スミス、ディーン・クーンツ、そしてスティーブン・キングなど、人間の心理描写が巧く表現された小説を好んで読んでいます。
とりわけ、今回このカテゴリで取り上げるスティーブン・キングは人間の心の描写の表現が素晴らしく、もう15年ほど愛読しています。恐怖の極限まで達した人間の心理描写・・・ハラハラしますよね。
私とキングの出会いは、たまたま昔働いていた職場のアルバイトの女の子(といっても私と同い年ですから女の子は失礼か・・・笑)がキングのファンで、「面白いから読んでみて」と渡されたのが『ゴールデン・ボーイ』でした。ホラー系は苦手なのになぁ・・・と思いつつ、読んでみたところ、頁が進むにつれこの小説にいつの間にかのめり込んでいたのです。 この物語は、一人の優等生がひょんなことからナチスの生き残りの老人と出会い、ナチスの人体実験、集団殺戮の話を聞いていくにつれ、人格が変化していってしまうという物語で、少年の変わっていく心理描写が手に取るように、こと細かく表現されいました。 この小説でハマってしまった私はキングの作品を片っ端から漁るようになり、気が付けば、キングを教えてくれた女性よりもキング・マニアになっていました(笑)。

キングの作品の面白さは、登場人物が普通のその辺にいるような人々を取り上げているからなのです。キングが描くキャラクターは、私たちの身近にいる現実にいる人間なのです。彼の創り出すキャラクターは、私たちと同じ夢や嗜好、恐怖を持っているからなのですね。そのキャラクターたちが体験する恐怖体験・・・。読んでいるうちに、それは自分たちにふりかかってくるのではないかというリアルな感覚が生まれてくるのです。大型犬に襲われる母と子(『クジョー』)、最愛の息子を事故で亡くし、悲しみに打ちひしがれる父親(『ペット・セメタリー』)、人気ロマンス小説家を監禁し、自分のためだけに小説を書かせようと企む女(『ミザリー』)など・・・。 登場人物全てが身近な存在だからこそ、リアルな恐怖を味わえるのです。他のホラー作品では、ここまでリアルな世界は味わうことが出来ません。
これがキング作品の素晴らしさだと思います。
このカテゴリでは、そのスティーブン・キングの作品で、私の愛読しているものを中心に取り上げていこうと思っています。
先日、JAZZカテゴリに新しく『ブルーノート』カテゴリを作ってしまい、今までのレビューカテゴリとかなり膨大なものになってきていて、どこまで出来るかわかりません。気まぐれ更新になるかもしれませんが、気長に待ってみてやってください。
**********************************
スティーブン・キング(Stephen King)

1974年に長編『キャリー』でデビュー。ジャンルはホラーであるにもかかわらず、舞台は主にアメリカのごく平凡な町で、具体的な固有名詞をはじめとした詳細な日常描写を執拗に行うのが特徴。その作風から、従来の「非現実的な世界を舞台とした、怪奇小説としてのホラー」とは異なる「モダン・ホラー」の開拓者にして第一人者とされる。
ホラーばかりではなく、『ショーシャンクの空に(原題:「刑務所のリタ・ヘイワース)』や『グリーンマイル』など、映画化された話題作でも有名である。日常の中に潜む「ちょっとした不思議」を題材にした作品も目立つ。
著作の多くが映画化またはドラマ化されている。世界幻想文学大賞、O・ヘンリー賞、ブラム・ストーカー賞、ヒューゴー賞など、数々の文学賞を受賞している。
ウィキペディア(Wikipedia)より
ホラー小説も同様で、ディヴィッド・マーチン、スコット・スミス、ディーン・クーンツ、そしてスティーブン・キングなど、人間の心理描写が巧く表現された小説を好んで読んでいます。
とりわけ、今回このカテゴリで取り上げるスティーブン・キングは人間の心の描写の表現が素晴らしく、もう15年ほど愛読しています。恐怖の極限まで達した人間の心理描写・・・ハラハラしますよね。
私とキングの出会いは、たまたま昔働いていた職場のアルバイトの女の子(といっても私と同い年ですから女の子は失礼か・・・笑)がキングのファンで、「面白いから読んでみて」と渡されたのが『ゴールデン・ボーイ』でした。ホラー系は苦手なのになぁ・・・と思いつつ、読んでみたところ、頁が進むにつれこの小説にいつの間にかのめり込んでいたのです。 この物語は、一人の優等生がひょんなことからナチスの生き残りの老人と出会い、ナチスの人体実験、集団殺戮の話を聞いていくにつれ、人格が変化していってしまうという物語で、少年の変わっていく心理描写が手に取るように、こと細かく表現されいました。 この小説でハマってしまった私はキングの作品を片っ端から漁るようになり、気が付けば、キングを教えてくれた女性よりもキング・マニアになっていました(笑)。






キングの作品の面白さは、登場人物が普通のその辺にいるような人々を取り上げているからなのです。キングが描くキャラクターは、私たちの身近にいる現実にいる人間なのです。彼の創り出すキャラクターは、私たちと同じ夢や嗜好、恐怖を持っているからなのですね。そのキャラクターたちが体験する恐怖体験・・・。読んでいるうちに、それは自分たちにふりかかってくるのではないかというリアルな感覚が生まれてくるのです。大型犬に襲われる母と子(『クジョー』)、最愛の息子を事故で亡くし、悲しみに打ちひしがれる父親(『ペット・セメタリー』)、人気ロマンス小説家を監禁し、自分のためだけに小説を書かせようと企む女(『ミザリー』)など・・・。 登場人物全てが身近な存在だからこそ、リアルな恐怖を味わえるのです。他のホラー作品では、ここまでリアルな世界は味わうことが出来ません。
これがキング作品の素晴らしさだと思います。
このカテゴリでは、そのスティーブン・キングの作品で、私の愛読しているものを中心に取り上げていこうと思っています。
先日、JAZZカテゴリに新しく『ブルーノート』カテゴリを作ってしまい、今までのレビューカテゴリとかなり膨大なものになってきていて、どこまで出来るかわかりません。気まぐれ更新になるかもしれませんが、気長に待ってみてやってください。
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スティーブン・キング(Stephen King)

1974年に長編『キャリー』でデビュー。ジャンルはホラーであるにもかかわらず、舞台は主にアメリカのごく平凡な町で、具体的な固有名詞をはじめとした詳細な日常描写を執拗に行うのが特徴。その作風から、従来の「非現実的な世界を舞台とした、怪奇小説としてのホラー」とは異なる「モダン・ホラー」の開拓者にして第一人者とされる。
ホラーばかりではなく、『ショーシャンクの空に(原題:「刑務所のリタ・ヘイワース)』や『グリーンマイル』など、映画化された話題作でも有名である。日常の中に潜む「ちょっとした不思議」を題材にした作品も目立つ。
著作の多くが映画化またはドラマ化されている。世界幻想文学大賞、O・ヘンリー賞、ブラム・ストーカー賞、ヒューゴー賞など、数々の文学賞を受賞している。
ウィキペディア(Wikipedia)より
キングのカテゴリーを作られていると聞いて、さっそく来てみました。
私は小説の方は「スタンド・バイ・ミー」くらいしか読んでいないのですが、映画はそこそこ見ています。というか、キングの小説を原作とした映画って、かなりたくさん作られていますもんねー。
ジャンルとしては、ホラーに入るんだと思いますが、それだけじゃない、人間の内側をうまく描いた作品が多くて、ホラーが苦手な私でも見てみようかなという気にさせられます。
ところで、ぼの様のレビューに書かれていた「ゴールデン・ボーイ」、タイトルは聞いたことがありましたが、そういう内容だとは知りませんでした。
なかなか面白そうですねー。今度、機会があったら読んでみようと思います。
また面白い作品がありましたら、ぜひ教えて下さいませ~。
ご無沙汰しています。
キングの描く物語は、本当に読んでいくうちに
没頭してしまう魅力があります。
本当に一気に読みきってしまうくらいなのです。
そうそう、是非一度「ゴールデン・ボーイ」読んでみてください。
この「ゴールデン・ボーイ」ですが、元々は、
『恐怖の四季』という中篇集の中に収録されていまして、
「スタンド・バイ・ミー」と同じ本なのですよ。
日本では、ページ数が多すぎるということで、
2冊に分かれて出版されているのですが。
この2冊はどの物語もかなりクォリティの高い物語です。
また、最近映画化され、ラストシーンで賛否両論になった『霧』もキングの原作ですが、この原作も非常に面白いです。