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ドミニカ共和国出身のピアニスト、ミシェル・カミロと、現代スパニッシュ・フラメンコ・ギターの最高峰であるトマティートによる2000年発表の夢のデュオ・アルバム。まさしくJAZZデュエットアルバムの歴史に残る名盤!
夏になると何故か "ラテン" ものが聴きたくなるのは私だけでしょうか(笑)?このアルバムは、実は演奏しているアーティスト自体殆ど知らなかったのですが、CDジャケットの 「SPAIN」 の赤い文字に釣られ、購入してしまったアルバムなんです(笑)。その 「SPAIN」 とは、JAZZピアニスト、チック・コリアの1972年発表のジャズとフラメンコを合体させた名曲なのですが、一時私はこの曲にハマっていまして、チック・コリアのオリジナルヴァージョンはもとより、他のアーティストがカヴァーしたものまで集めまくっていました(笑)。このアルバムがリリースされた時も、CD店に輸入盤として並ぶや否や、飛びついたという次第で、この二人のアーティストのことは、後から知りました。
このアルバムを通して聴いてみると、全編に広がるスパニッシュの調べが、身体に心地良いです。
私が一押しのナンバー、 "SPAIN" もロドリーゴの「アランフェス協奏曲」をイントロに引用して(作者チック・コリアは、この名曲 "SPAIN" を "アランフェス協奏曲" をヒントに作ったといわれています)、素晴らしい出来となっています。オリジナル・ヴァージョンでは、チックのフュージョン寄りのバンド 「Return to Forever」 で初演していて、エレクトリックなサウンドだったのですが、チックのこの曲の数多いヴァージョンの中でもアコースティックなテイクが素晴らしいように、やはりこの曲は "生" な音が素晴らしいです(余談ですが日本人では、ヴァイオリニストの寺井尚子がスタジオ盤とライヴ盤で素晴らしい演奏を聴かせてくれます。こちらも良いですよ)。ミシェル・カミロとトマティートの奏でる "生" のこの音は、優雅で且つ、スリリングで素晴らしい。演奏のみで考えると、オリジナルのチック・ヴァージョンを遥かに超えていると思います。
こうやって聴いてみると、やはりこの曲は、スパニッシュ・ギターが一番似合うんだなと感じましたね。
レビューが "SPAIN" に偏ってしまいましたが、その他の曲も非常にクオリティの高い出来になっていて、特にアルゼンチン出身のギタリスト、ルイス・サリナスが提供している、6曲目の「Para Troilo y Salgan」、そして8曲目「Aire de Tango」が素晴らしい。
JAZZデュエットの名盤といえば、ビル・エバンスとジム・ホール「アンダーカレント」、ロン・カーターとジム・ホール「アローン・トゥゲザー」が挙げられますが、南米のピアニストとヨーロッパのフラメンコ・ギタリスト、この二人の奏でるラテンの音は、それに匹敵する素晴らしいアルバムです。
是非、LIVEでも観てみたいですね。
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【SPAIN】
Michel Camilo & Tomatito
1. Spain Intro
2. Spain
3. Besame Mucho
4. A Mi Nino Jose
5. Two Much/Love Theme
6. Para Troilo Y Salgan
7. La Vacilona
8. Aire De Tango
2000年リリース
◆関連作品LINK
◆My Blog Link
『Akoustic Band / Chick Corea』
夏になると何故か "ラテン" ものが聴きたくなるのは私だけでしょうか(笑)?このアルバムは、実は演奏しているアーティスト自体殆ど知らなかったのですが、CDジャケットの 「SPAIN」 の赤い文字に釣られ、購入してしまったアルバムなんです(笑)。その 「SPAIN」 とは、JAZZピアニスト、チック・コリアの1972年発表のジャズとフラメンコを合体させた名曲なのですが、一時私はこの曲にハマっていまして、チック・コリアのオリジナルヴァージョンはもとより、他のアーティストがカヴァーしたものまで集めまくっていました(笑)。このアルバムがリリースされた時も、CD店に輸入盤として並ぶや否や、飛びついたという次第で、この二人のアーティストのことは、後から知りました。
このアルバムを通して聴いてみると、全編に広がるスパニッシュの調べが、身体に心地良いです。
私が一押しのナンバー、 "SPAIN" もロドリーゴの「アランフェス協奏曲」をイントロに引用して(作者チック・コリアは、この名曲 "SPAIN" を "アランフェス協奏曲" をヒントに作ったといわれています)、素晴らしい出来となっています。オリジナル・ヴァージョンでは、チックのフュージョン寄りのバンド 「Return to Forever」 で初演していて、エレクトリックなサウンドだったのですが、チックのこの曲の数多いヴァージョンの中でもアコースティックなテイクが素晴らしいように、やはりこの曲は "生" な音が素晴らしいです(余談ですが日本人では、ヴァイオリニストの寺井尚子がスタジオ盤とライヴ盤で素晴らしい演奏を聴かせてくれます。こちらも良いですよ)。ミシェル・カミロとトマティートの奏でる "生" のこの音は、優雅で且つ、スリリングで素晴らしい。演奏のみで考えると、オリジナルのチック・ヴァージョンを遥かに超えていると思います。
こうやって聴いてみると、やはりこの曲は、スパニッシュ・ギターが一番似合うんだなと感じましたね。
レビューが "SPAIN" に偏ってしまいましたが、その他の曲も非常にクオリティの高い出来になっていて、特にアルゼンチン出身のギタリスト、ルイス・サリナスが提供している、6曲目の「Para Troilo y Salgan」、そして8曲目「Aire de Tango」が素晴らしい。
JAZZデュエットの名盤といえば、ビル・エバンスとジム・ホール「アンダーカレント」、ロン・カーターとジム・ホール「アローン・トゥゲザー」が挙げられますが、南米のピアニストとヨーロッパのフラメンコ・ギタリスト、この二人の奏でるラテンの音は、それに匹敵する素晴らしいアルバムです。
是非、LIVEでも観てみたいですね。
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【SPAIN】
Michel Camilo & Tomatito
1. Spain Intro
2. Spain
3. Besame Mucho
4. A Mi Nino Jose
5. Two Much/Love Theme
6. Para Troilo Y Salgan
7. La Vacilona
8. Aire De Tango
2000年リリース
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『Akoustic Band / Chick Corea』
トマト君のソ\ロもかなりイケてますので、機会があったら聴いてみてください。
このアルバムご存知だったのですね。
ビックリしました。
千里さんの印象は70~80年代のRock系のイメージが
強いものですから・・(笑)。
申し訳ありませんm(_ _)m。
でも、このアルバム凄いですよね。
たった二つの楽器なのに、こんなにもスケールが大きいなんて。
"2" もリリースされてるんですよね。
こちらは未だ聴いていないですが、
タイトルからしてまたまた凄いのでしょうね。
是非聴いてみたいです。