乳癌になりました。

病院&病気ビギナーの初めての乳癌体験記

2つめのセカンド・オピニオン

2011-11-08 | セカンドオピニオン~初めての手術入院まで
前回、初めてのセカンド・オピニオンに行った結果、最初の病院の先生と、2番目の病院の先生とで、意見に違いがあり、わからなくなった私は、2つめのセカンド・オピニオンを伺いにH病院に向かったのでした。

H病院は比較的仕事場に近い総合病院。

お願いしたのは、ネットや、患者会などでたびたびお名前をおききする、乳癌治療のベテランのI先生。

一説では、相性があう場合と合わない場合がある、というお話も耳にしていたので、大丈夫かな・・・と思いつつ向かいました。

前の晩、家族には「腕がいいなら、相性なんて気にし過ぎなくてもいいんじゃないの?」といわれていたワケですが、

気の小さい私の想像の中ではI先生は超ガンコ親父的なイメージとなり、冷や水を浴びせられる感じの予想で「きびしいのかな~、コワイのかな~、それとも気難しいのかしらん・・・」と、ちょっとばかり精神的な滝行に向かうような心境でした。

果たして、診療室の前で待っていると、前の患者さんと先生との楽しげな笑い声が聞こえてくるではないですか。

あれ??

気さく??

あれれ??

と、とまどっていると私の番に。

「おはようございます・・・」と部屋に入ると

I先生「今日はセカンド~で来たのね」とおっしゃってから、てきぱきと状況を確認。

家で、今までの経緯を<日付><場所(検査機関名・病院名)><診断・検査の概要>(例)XX日 XX病院  XX先生:針生検)をエクセルで表にまとめたものを持っていっていたのですが、それもパパっとご覧になって、「なるほど」。

*ちなみにこの経緯表、作っておいて、私の場合、超役立ちました!
 先生に経過を説明するのが見せるだけなので簡単でオススメです。

その後「じゃ、見せていただきましょうか」といってエコーをやることに。

そう、私の通っている地元の総合病院では、病院の決まりで「エコーの画像」はもらえなかったのです。でもA先生いわく「もしエコーみたい場合には、他の検査と違って簡単だから、その病院で見てくれますよ」と。

でも、前のG病院が画像診断だけだったので、「あ、エコーもやるんですね?」と少々びっくり。

I先生はテキパキとエコーで患部を確認。

そのとき、ふと気づいたのです。

今までの2人の先生は、2人とも私の胸を自分自身で診たことはなかったんだ、ということに。

A先生の場合は、後輩の先生がやったエコー画像を見てお話。
F先生の場合は、もって行ったマンモとMRIの画像診断でお話。

2人とも、自分では診ないままに治療方針のお話をされていたのだな、と。

もちろん、それが悪いということではないでしょう。

A先生の場合、信頼のおける後輩の先生がやっている分担制、F先生の場合、あくまでも「セカンド・オピニオンを聞きに来た」患者さんへ、病院で決まっているシステムにそってのご対応だったのでしょう。

でも、個人的に、ちょっと心が動いたのです。

I先生は自分でちゃんと診ようとしてるんだなと。

その後、テキパキ型のI先生のお話としては、「やっぱり範囲の特定が難しい。」
といいながら、サラサラっと3パターンくらい絵で手術の方法を描いてくださいました。

「あなたの場合、こういうやり方がありますね。」

その中で、リスクが高いけど美容としてよいもの、逆にリスク低いけど傷は大きくなってしまうものなど。

ここにもぐっと来たのです。「やる気があるんだわ、この先生」「引き出しが多いな」と。

I先生のお見立てでは「全摘、再建」と。そしてそのまま、私はその病院の形成外科の先生ともお会いして、再建用に胸に入れるティッシュエキスパンダーやシリコンともお目にかかることに。

展開が速い!!

しかし待てよ、私。ちょっと待て~、と自分に言い聞かせました。

一回頭を冷やして数日考えてから最終判断をしようと。

今のところ、最後のH病院、I先生がよさそうだけれど、ちょっと頭を冷やそうと。

そこでI先生に、「週末、家族と相談して、来週の診察時に最終決断させていただきます」とお伝えして、その日は終了したのでした。

ただI先生は非常に多忙なため、手術の日程は仮押さえしていただきました。

前評判でややお会いするまでは相性に若干不安を感じていた私でしたが、やっぱりお会いしてみないと分からないもの。I先生は私にとっては気さくな話しやすい先生でした。むしろ、その「治療熱心」な感じに好感を抱いたのですから、やっぱり相性って個人によるんですね。


さて、ここで3つの病院の中で決断するのか、あるいはさらなるセカンド~の旅に出るのか。


わずか1週間ほどを経て、私の病院選びもここでいよいよ佳境にさしかかったのでした。


この続きはまた今度です。


今日も読んでくださってありがとうございます