介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第1702号 勝又幸子:国際比較からみた日本の障害者政策

2008-10-13 09:35:58 | 地球→ドイツブログ
『季刊社会保障研究』44巻2号の特集「障害者の自立と社会保障」
の巻頭論文です。pp.138-149
*数ヵ月後には、国立社会保障・人口問題研究所のサイトで全文がアップされる見込みです。
著者の勝又幸子は、同研究所情報調査分析部長。

以下は、その要点です。

○ 障害者の国際比較に関する報告は多いが、日本が含まれているのは2006年のもの1件のみ。

○ 日本の障害者数は、4.4%(勝又推計)

○ 障害の定義は、まさにその定義によって社会的排除を生むおそれもあり難しい。このため、国際比較では統一的な定義を提案しているものはない。

○ 障害のモデルは、医療モデル(個人モデル、機能評価)→国際機能分類(ICF、2001)へと転換しているが、日本ではその移行への動きに鈍感だ。

○ サービス認定の比較:
A 障害程度 →フランス  ドイツ  ベルギー  日本

B ニーズアセスメント→オランダ  スウェーデン  デンマーク  イギリス

C その他 
 ・他法優先 フィンランド
 ・州で決める カナダ

○ 日本の障害者政策の国際的な位置づけ
 「どんなにひいき目に見ようとしても、遅れている」 p.147

○ どんなメルクマールで障害者の置かれた状況の向上の評価をするのか?
 →一般の市民のなかで障害者を捉えること
  (特別な存在ではない生活者としての障害者)

*写真は、安曇野カンポンLIFEの10月12日の記事からお借りしました。
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