介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第2501号 イギリスの教科書から考える【その4 いろいろの理論】

2009-03-12 05:15:16 | 社会福祉
【全体をとらえようとして】
社会福祉学とは何か?

というのがこのブログのテーマですが
それは、「社会福祉概論」という科目を担当する者の基礎勉強という意味です。

できれば、大学とか研究とかではなく、生活の場というか、人生の経験という視点で、とらえなおせないか?というスタンスでしたが、どうもうまく燃焼しないようです。

介護福祉士の新カリキュラムに伴う教科書を揃えて読み始めました。こちらの方は、少しずつ読んでは紹介したいと思います。
*2009.02.27 第2377号

社会福祉士の新テキストは、一部だけですね、とくに「社会福祉原論」「社会福祉概論」に相当する巻の発行はまだのようで焦っています。

【SOCIAL CARE の視点】
○ 日本の社会福祉学への不満は、社会学から発展してきた経緯からか、概念論議が多いということです。もっと、法律学の実務性や権利性、経済学の実証性などをとりいれて、年金や生活保護、医療保険の問題などとも関連づけて学ぶ必要があるのでは?

○ さらに、教育、住宅、雇用といった、ヨーロッパではソーシャルポリシーとして追求されている分野をも取り込んだ展開が必要では?

○ 同じ社会福祉学の中での分断というか、縦割りが強い。社会福祉士。介護福祉士。介護支援専門員。精神保健福祉士。・・これらの有機的なつながりは?
そして、医療ソーシャルワーカーをこれらの諸資格とどのようにつなげていくのか?

○ 最近、ヨーロッパのソーシャルワーク関連のもの、とくにイギリス政府のサイトを読んで、SOCIAL CARE という概念がよく使われていて、この概念をてがかりに、日本の社会福祉学の再編成とうか、縦割り打破に寄与できるのではないか?
と、考えることが多いです。

【DAVIES SOCIAL WORK 第3版 2008】
Martin Davies 編のイギリスの教科書のことは、これまでも紹介してきました。
2008.12.21 第2006号 全体の目次
2009.01.15 第2068号 第4部第1章 ソーシャルワークと社会
2009.01.25 第2156号 第1部 ソーシャルワークが必要な分野(目次)

写真は、第2部の扉です。
13の章からなっていて、ソーシャルワークの理論をどのように実践に結びつけるか?という視点で書かれています。
日本の教科書でもよく読むものもありますが、(私には)耳新しいものもあります。

【意訳しながら】
1 理論を実践に
2 アセスメント、介入、レビュー
3 差別への抵抗
4 フェミニスト理論
5 タスク中心・・他の方法との連動
6 ケアマネジメント
7 リスク/アセセメントとマネジメント
8 福祉権の実践
9 カウンセリング
10 Anger マネジメント ?
11 家族療法
12 グループワーク
13 認識・行動療法

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2 コメント

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見てます (地域総合研究所)
2009-03-12 10:29:37
こんにちは、今研究所職員一同で先生のブログを見ています。隣には、小林隆一先生もいらっしゃいます。素敵な写真がいっぱいあって見ていて楽しくなります。それでは、また、こさせていただきます。
雑多なブログですが (古瀬 徹)
2009-03-12 12:45:37
コメントありがとうございます。
学内ではあまり読まれていないと思っていましたので恥ずかしいような嬉しい気持ちです。
地域総合研究所の前はふだん(食堂へ行くのに)通っているのですが、失礼しています。

私のブログは、自分用のメモのようなもので、奄美大島の方のブログなどから写真をお借りしてなんとか味付けしているものです。

最近は、国家試験問題の研究という超ジミなテーマを中心にしています。

第2505号として、貴研究所からいただいた最新号のことに触れました。
今後ともよろしくお願いします。

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