【議論はあるが・・】
第3272号 年金問題へのアプローチ
で紹介した年金の季刊専門誌『年金と経済』(通巻111号)に掲載されている
稲垣誠一氏
の
「年金額分布にみられる公的年金制度の発展の足跡」pp.39-46
は、詳しいデータを解析しています。
このデータは、3年ごとに行われる国民生活基礎調査の個票から集めた2000年から2006年までの変化を分析しています。
【要点は】
このブログは、専門家向けではないので、
「今の年金額はいくらなのか?」という視点で簡単な数字にまとめてみました。
○ 年金額は、男子190万円なのに対して、女子80万円だ。
○ 年齢階級でみると、85歳以上の女子は年間70万円である。
○ 年間の年金受給額50万円未満の人の比率は、85歳以上の女子の場合37%に達している。
○ 子どもとの同居率が低下していますが、年金額と同居率とは相関している。
これまで、厚生労働省から発表される年金額は、
「あなたはいくらもらえる」という視点での
「年金額モデル計算」であって、
この稲垣氏の作業のような「いくら年金をもらっているのか?」
を知る資料は少なかった。
詳しくは、原論文を見ていただくとして、以下は、私の要約です。
【平均的な年金額】
年金受給額の中央値
2006年 男子 190万円
女子 80万円
年齢階級による差(2006年)
男子 女子
総数 190万円 80万円
65歳-69歳 198 80
70 - 74 191 81
75 - 79 197 83
80 - 84 170 72
85+ 131 70
【年金受給額50万円未満の比率:2006年】
男子 女子
総数 9.2% 23.8%
65歳-69歳 8.1 19.1
70 - 74 8.5 19.2
75 - 79 8.6 22.6
80 - 84 11.8 33.9
85+ 15.8 37.3
【年金額と子との同居率】
年金額 男子 女子
50万円未満 44.1% 54.0%
50万円以上 37.7 41.4
*写真は、徒然なる奄美の2009.11.02の写真からお借りしています。このnorizouさんの写真は、twitterでリアルタイムでもみることができます。
第3272号 年金問題へのアプローチ
で紹介した年金の季刊専門誌『年金と経済』(通巻111号)に掲載されている
稲垣誠一氏
の
「年金額分布にみられる公的年金制度の発展の足跡」pp.39-46
は、詳しいデータを解析しています。
このデータは、3年ごとに行われる国民生活基礎調査の個票から集めた2000年から2006年までの変化を分析しています。
【要点は】
このブログは、専門家向けではないので、
「今の年金額はいくらなのか?」という視点で簡単な数字にまとめてみました。
○ 年金額は、男子190万円なのに対して、女子80万円だ。
○ 年齢階級でみると、85歳以上の女子は年間70万円である。
○ 年間の年金受給額50万円未満の人の比率は、85歳以上の女子の場合37%に達している。
○ 子どもとの同居率が低下していますが、年金額と同居率とは相関している。
これまで、厚生労働省から発表される年金額は、
「あなたはいくらもらえる」という視点での
「年金額モデル計算」であって、
この稲垣氏の作業のような「いくら年金をもらっているのか?」
を知る資料は少なかった。
詳しくは、原論文を見ていただくとして、以下は、私の要約です。
【平均的な年金額】
年金受給額の中央値
2006年 男子 190万円
女子 80万円
年齢階級による差(2006年)
男子 女子
総数 190万円 80万円
65歳-69歳 198 80
70 - 74 191 81
75 - 79 197 83
80 - 84 170 72
85+ 131 70
【年金受給額50万円未満の比率:2006年】
男子 女子
総数 9.2% 23.8%
65歳-69歳 8.1 19.1
70 - 74 8.5 19.2
75 - 79 8.6 22.6
80 - 84 11.8 33.9
85+ 15.8 37.3
【年金額と子との同居率】
年金額 男子 女子
50万円未満 44.1% 54.0%
50万円以上 37.7 41.4
*写真は、徒然なる奄美の2009.11.02の写真からお借りしています。このnorizouさんの写真は、twitterでリアルタイムでもみることができます。