介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

『ひきこもりの国』を読む

2007-08-23 21:45:28 | 社会福祉
副題に
なぜ日本は「失われた世代」を生んだのか
とあります。

鹿児島中央駅のビルの4階に
紀伊国屋があります。
(天文館という繁華街に大きな本屋さんが2軒ありますが)
自宅に近いので
帰りの時間があると
この紀伊国屋の方に寄ります。
新宿の店のチェーンです。

ワンフロアーで広く
その日の気分と体力しだいであちこちの
コーナーを回って暇をつぶす。

商売柄「社会福祉・介護」関係のコーナーへは
新刊書を立読みに寄ります。
その後ろに
「いじめ・不登校・ひきこもり」
というコーナーがあり、
手記のようなものを中心に結構沢山並んでいます。

私は臨床の専門ではないので
ざっと眺める程度なのですが
原題を
Shutting out the sun.
というこの本のことは前に聞いていました。
shut out は、野球のシャットアウト ですね。
直訳すると「太陽を締め出す」ですね。

著者は、マイケル・ジーレンガーといい
2003年間での7年間
東京に特派員としてきていた。
翻訳:河野純治、光文社、2007年3月
430ページ、1800円+税。

今日は午後歯科に行く他は朝から自宅なので
さっきまでかかり終わりまで読みました。

いじめ・不登校・ひきこもり
の当事者・家族・専門家。行政官。
沢山の取材をしている。
巻末の文献も100冊近くと多いが
文中にも日本の作家や有名なレポートなど
日本社会に関する精力的な勉強がうかがえる。

この著書の特色は
=「ひきこもり」は日本社会のシステムに内在する=
という視点から
個別の事例と広い視点や歴史的文脈とを
同時に進行させているところだ。
最近起きている経済社会の変動、とくに
グローバリゼーションとの関係で
韓国では日本と同じような状況に遭遇したが
「ひきこもり」はいないという。

「ひきこもり」は、私の「社会福祉概論Ⅰ」の10番目のテーマにあげている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝書いています | トップ | 日本福祉大学スタッフによる... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会福祉」カテゴリの最新記事