ボリビア カミナンド記

国民投票、遅ればせながら、その結果発表

7月18日がボリビアの天然ガス輸出問題に関する国民投票の日だった。

この国民投票のことをこの日記に書いた(日本時間7月17日)。何人かの読者の方から日本も国民投票があるかも?しれない、とか、投票日に投票以外、外出禁止なら、投票率はすごいのでは?などメールをいただいた。

そうだ、投票率を調べよう。しかし、翌日も翌々日も新聞には載らない。国民投票で投げかけられた5個の質問に関して5個ともにYESのパーセンテージがNOを上回った、メサ大統領を国民は支持したとすぐに報道されたのであるが、投票率に関しては新聞社に問い合わせても集計に時間がかかっているという返事で、結局28日の新聞で(10日後に)やっとわかった。


ボリビアの人口830万人のうち、住民登録されている有権者が446万人。18歳以上が有権者。

今回の投票率は60.04%であった。

外出禁止令まで出して60%というのはちと低すぎると思うのだが、外出禁止令を出さなければさらに低くなるのだろう。ちなみに前回2002年の大統領選挙は72%、それ以前の選挙も50%から80%位の幅のなかにある。有権者のその時どきの選挙への関心の高さによるのだろう。どの選挙ももちろん投票以外、外出禁止である。


ボリビアでは国民投票は少なくともここ25年間で今回1度だけである。
これでメサ大統領は天然ガスを国の主導で産業化に踏み切れることになった。南米でも最貧国のボリビアが天然資源を輸出して国の経済を上向かせていく入り口に立ったのである、豊かな天然資源を自国の貧しい階層の人たちが享受することはないのだが・・・。途上国の問題は深くて複雑である。


写真は外出禁止令下の誰もいないサンタクルスの中心街、普段は車と人でにぎやかな通り。奥に見えるのはプラサにあるサンタクルスで最も古くて格式のあるカトリック教会
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