ぼっこちゃんご満悦日記

ウロコインコの平和な日々

インコ サスペンス劇場【前編】

2018年09月06日 | そのほか
誰もいないはずのリビングで、素早く動く不穏な影。
ズズズズズーッ


ガシャッ!
ひとつの敵意と共に何かが落下する音が響いた。
しかし、まだ誰も事件が起こったことすら気づいていない。

インコサスペンス劇場
名探偵・明智川大五郎シリーズ
テレビリモコン連続落下事件



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【人物紹介】

山さん:
ベテラン刑事。署内では“いぶし銀”で通っている強面刑事。
しかし家では思春期の娘が怖く居場所がない。

三ノ宮:
頼りにならない新人刑事。人手不足ゆえに捜査一課に抜擢された。
そのくせ警ら課の新人婦警たちの前では、無駄に専門用語を言ってかっこつけている。

明智川:
伝説の名探偵。捜査中に一度座ったら、事件が解決するまで立ち上がらない。
それゆえ“座りのホームズ”と呼ばれている。


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ある日、閑静な住宅街の一角でリモコン落下事件が発生。
捜査一課の2人組が現場へ急行した。


山さん「ガイシャは?」
三ノ宮「被害者はテーブル上にあったソニー製テレビリモコンだそうです」


三ノ宮「テーブルの上が現場ですね」
山さん「ここからじゃ、ひとたまりねぇなぁ」


山さん「よし、聞き込みだ、目撃者がいるかもしれん。」
三ノ宮「了解です!!」


男 児「ぼくたち犯人みたよ!!」


三ノ宮「どんな犯人だった?」
男 児「オレンジ色の奴だった!!」
女 児「マンゴーみたいなオレンジ色だよ!!」


するとそこにたおやかなご婦人が現れた。
ご婦人「わたくし犯人を見ましたわ。」
三ノ宮「オレンジの奴ですか?」
ご婦人「あらやだ!緑色でしたわよ!」


三ノ宮「オレンジと緑、どちらかの見間違いですかね?」
山さん「単独犯じゃなねぇってことだ!」
三ノ宮「共犯かっ!なるほど、さすがいぶし銀!!」


先ずは緑色の容疑者から洗うことにした。


三ノ宮「犯行時、どちらにいましたか?」
ワカケ「ピヨ!」
フクロ「ピヨヨ!!」


緑インコたちいわく、キッチンカウンターにいたという。
確かめてみると確かにアリバイがあった。

続いて押さえたのはオレンジインコたち。


三ノ宮「アリバイは?」
ボタン「ピヨ!」
メキシ「ピヨピヨ!」
コザク「ピヨピヨピヨ!!」


オレンジインコたちは本棚にいたという。
調べるとアリバイがあった。

捜査が振り出しに戻り、行き詰まる刑事2人。
三ノ宮「警視庁はじまって以来の難事件だ・・・」


すると背後から壮麗な紳士の声が聞こえて来た。
???「君たち、困った時は座りなさい。」


山さん「あっ、あなたは明智川先生!!」
三ノ宮「あの伝説のっ!!」


その紳士こそ明智川大五郎、その人だった。
数々の難事件を解決に導いた名探偵。
一度座ったら、事件解決まで立ち上がらないことから“座りのホームズ”と異名を取っていた。


明智川「緑とオレンジ、もしかしたら同一人物ではないかね?」


三ノ宮「え~?オレンジと緑の2色なんていますかね~?」


三ノ宮「そんな派手すぎなのいませんよ~、いやだなぁ明智川さん~。」


三ノ宮「あっ!!本当にいたっ!!」



続く!!

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次回予告

明智川の推理にあてはまる人物が現れた!
しかし黙秘を押し通す容疑者!


そこで明智川がある秘策を指示する・・・!
明智川と容疑者の智恵比べが始まる!!


次回最終回「ランチョンマットに消えた嫉妬」

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、、、ということで、まだ続きます!
果たして真犯人は口を割るのでしょうか!!
お楽しみに♪

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