あの頃はこんな感じだったね

もう新入社員も会社に慣れた頃なのかしら・・
学校出て社会に出たばかりの頃なんて、何も知らなくてただ会社に渡されたマニュアル見ながらそれに書いてあるとおりに動いていただけなんだよね。それが正しいかどうかもわからないまま。
そんで会社の営業マニュアルにこのようにしゃべれとトーク集があって一生懸命覚えたわけ。そして当然このようにしゃべったよ。ｗ
ガキがブサでもこのセリフ。どう見ても親父似だろうと思えてもこのセリフ。本当に女の子でもこのセリフ。社会人一年生なんて素直な生まれたばかりのヒヨコみたいなものよ。
ポイントは奥さんをいい気にさせても旦那に「なんだこいつ」と思われないようにさりげなくさわやかに言わないとナ。
ほかにもガキの学校名を言われたら「優秀でいらっしゃいますね」と言うようにマニュアルに書いてあったけど、勤務先が俺の地元じゃなかったから名前聞いても偏差値とかわかんないし、バカ校の名前聞いてもこう言ってたから逆に嫌味かと不愉快に思ったやつもいるだろうね。まぁ、言って恥ずかしい学校なら自分から言わないか。



マニュアルの中ですげーのがこのセリフ。バブルが弾けたあとで金利が急上昇したんだけど、そんなこと知らないからマニュアルに書いてあるとおりにこう言ってたのよ。
実際には６％以上あったよね瞬間的に。よく客に「ふざけんな！」とか言われなかったと思うよ。内心「こいつ馬鹿じゃね？」とか思われたかもな。
だって学生の頃金利なんて全然気にしてなかったんだもの。それにしてもマニュアル作った会社も恐ろしいぜ。無垢な若者ハメやがって。
営業なんてマニュアル読みながらやってる「オレオレ詐欺」と大してかわらないよな。

それとか「感動を呼ぶ敷地調査」とかあって。客の土地を見に行くときわざとスーツを着て行き泥だらけになり敷地調査をし、「ボビィさんは私たちの為にここまでやってくれるのか」と、思われるようにスーツを派手に汚せとかマニュアルに書いてあるのよ。どうなん、それで感動してくれたのかしら？
そんなわけで俺は他の会社の営業の言うことも一切話半分に聞くようになってしまったのよ。当然感動しないし。