国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

テールライトの話 第2話 新幹線とテールライト

2015-10-22 11:36:02 | 国鉄思いで夜話
先日は。テールライトのお話をさせていただいたところ多くの方にコメント、アクセスをいただきありがとうございました。
今日も調子に乗って第2回目のお話をさせていただこうと思います。
部内用語では、後部標識といい、先頭車側に取り付けるのは前部標識というそうです。
私鉄の電車などでは、先頭車両に小さな白色灯が点灯していたりしますがあれが前部標識灯になります。
阪急三ノ宮駅に進入する嵐山直通特急

さて、そこで今回も後部標識灯の話なのですが、新幹線を今回は取り上げてみたいと思います。

皆さんの中で一番好きな新幹線は何でしょうか?

京都駅にて撮影

私は関西在住なので、どうしても地元びいきで、500系を一番に押してしまいます。(^-^;
その次はと言えば100系、0系の順番でしょうか。
さて、その新幹線の後部標識ですが、最近、エバンゲリオンとコラボしたJR西日本の500系のように運転台の中に尾灯を付けるデザインではなくて前部標識灯(いわゆる前照灯)とそのまま活用して後部標識灯にしてしまうという方式がとられていました。
210km/hで高速で走る新幹線であれば、ATCが完備してあるとはいえ、後部標識は後方からの視認性が高いことが求められたからともいわれていますが、合理的なデザインであったことは間違いないでしょう。

折り返し時に見ていますと、赤いフィルターが回転してきて、前照灯の前に回り込んでいくので見ていて飽きませんでしたね。
そして、この方式は200系にも引き継がれていきました。
JR東日本の400系やJR西の500系で後部標識を分離したデザインが試されたほかJR東日本が後部標識を分離したデザインを東海は結構かたくなに0系からの方式を踏襲しているわけでこうした視点から新幹線を見るのも面白いかもしれないですね。

運転台下に赤いライト(後部標識)が見えます。

余談ですが、0系は開業当初光前頭は強化プラスチックで、内部から蛍光灯で光らせる方式となっており夜間ではヘッドライト以外にボンネット全体が光るという代物で、最後部になった場合赤フィルターからの光が漏れて全体にボンネットが赤い月のようにほんのりと赤く染まりとても幻想的でした。

その後は破損が多いということでFRPに置き換えられてしまったため、優雅な光るボンネットは消えていきました。

次回は尾灯は一つ?OR 二つと言うお話をさせていただこうと思います。

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