国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

第一回衆議院 運輸及び交通委員会 第2号から転載 8話目

2012-12-30 07:40:49 | 国鉄関連_国会審議
昨日は投稿できずにすみません、本日は2話分をアップさせていただきます。

○館委員 増収が安本の計畫とマツチしておるかどうか…。
○高瀬委員長代理 館君、發言の際は委員長の承認を得てからおやりください。それはなぜかというと公式の記録に殘りますから…。座談の形式ならば一應はそれで…。
○佐伯委員 大變に有益な話をたくさん承りましたが、當委員會が運輸行政面のどういう點まではいつて審議をするべきものかというような問題につきましても、まだ漠といたしまして根本的にきまつておらないような状況でありまするし、何しろ運輸省は御承知の通り他の省と違いまして、行政面と直接經濟事業面がくつついておりますがために、この複雜な經濟情勢のもとに一々われわれがどこまでまいつて研究をするものかどうかといふことは、非常に大きな問題であろうと思われ得るのであります。從つて早急運輸省にお願いいたしまして、法制上、正式にどういう點までが運輸委員會にかくべきものであるかということの條項をお定め願うと、われわれ委員會におきましても、この點は審議をいたしまして必要なものは一應要請する。それからまた運輸委員會の知識を養うために懇談會をもちまして、いろいろお伺いするということと、正式委員會とよく區別いたしたいと思います。そうして何しろ運輸省は日本の國の經濟の動脈でもありまするから、賃金にいたしましても、あるいはまた運賃にいたしましても、勞働問題にいたしましても、輸送状況にいたしましても、日本の大きな勞働問題の根幹となり、あるいはまた日の本産業を左右するというような非常に影響するところが甚大なのであります。從つて私どもはこの複雜なる經濟事情のもとに、事務的にあるいは技術的にはいりまするということは、過りますと、鐵道のような非常に組織化した經營形態の中にまでも干渉することになりまするから、この間にやはり政治上の一線を描きまして、そうして議會と行政との紛淆を來さないようにしたいと思います。さらにもう一歩を進めまして運輸省の事業面の擔當しておる經濟との明らかなる區分をするということは、非常にむずかしい點があるように思われ得るのでありますので、その根本問題についてできるだけ早く委員會の基礎をつくつていただいて、その上で大いに有効な討議と審議に移つていきたい、かように思われるのであります。今日は非常に有効なお話も拜聽いたしましたし、たいへん時間も過ぎておるようでございますから、もうこの邊で散會したらどうかと思います。
○高瀬委員長代理 ただいまの佐伯君の御提議に御賛成でありましたらば、別に通告もございませんから本日はこの程度にいたしたらと存じますがいかがでしようか。
○高瀬委員長代理 では次囘は公報をもつてお知らせすることにいたしまして、本日はこれにて散會いたします。
   午後零時三十分散會

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