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いろいろ心境の変化がありまして、ブログ内容を変更しました。ご了承ください。

ギフト 第4話 「腎臓を死体ごと届ける」

2010-04-12 04:38:51 | 過去ドラマ等等
今回は、女医の橘川(桃井かおり)とともに、大物代議士・室田(北村総一郎)の入院する病院へ、
腎臓を届けるというお話。以下簡略あらすじ。

室田という代議士のもとに、女医の橘川とともに腎臓を届けることになった由紀夫。
腎臓の持ち主である桜井が死ぬのを病室で待つことになる。
やがて、桜井は死に、腎臓を運ぶことに。
しかし、誰かからのタレコミで、担当している橘川は刑事にマークされていた。
由紀夫は橘川とともに、桜井という男の腎臓を何とか室田のもとに運ぼうとするが…。



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今回はまた、何となくブラックな内容でございました。

室田がことあるごとに「まだ死なないのか!まだ腎臓届かないのか!」と言い、
それを必死にたしなめる奈緒美(室井滋)や千明(篠原涼子)たちがまたおかしかった。
北村総一郎さんは、こういうブラックなことを愛らしく演じるのが上手いです。

それにしたって、手をあわせながら、
自分に腎臓を譲る予定の患者・桜井さんの死を
祈るってのはどうなのよ、と思いますが


また、さまざまな問題が生じて、由紀夫と橘川が
遺体ごと運ぶ姿もまたおかしい。
「男を見る目がない」と奈緒美に皮肉られたとおり、
橘川先生はダメダメです。

亡くなった人の臓器を横流しするのも、全て金を作って、
男に渡すためですからね。
 

しかし 橘川の恋人(というかヒモ?)役の羽場裕一さん。
あんた『ナニワ金融道』でもこんな役やってなかったか?
かつてやる気はあったのに、挫折していつの間にかだらけた男に…ってやつ。
確か篠原涼子さんがゲストとして出演していた回のやつです。

こういう役妙にうまいですよね…いいのか悪いのか。

今回もその羽場さん演じる八木は、ニコニコしながら橘川に金をせびるどうしようもない奴。
暴力振るったりするわけではなく、優しいので余計にタチが悪い。

橘川が刑事たちに追いつめられたのを機に、
臓器売買から手を引いてくれてよかったです。
ちょうどいい潮時でしたね。

「これで人が死ぬのを待たなくて済む。」


この言葉が印象的でした。
やっぱり頭の中で葛藤しながらだったんでしょうね。


生きてさえいればやり直せる。
ヒモ男も、そして自分も。


深い言葉です。


しかし、今回は何と言っても、腎臓のために
一刻も早く死んでくれと望まれていた男、桜井さんの物悲しさにつきます。


桜井さんは、見舞いに来る人もおらず、孤独な人でした。

家族は離婚した奥さんだけ。その奥さんも、一度も見舞いに来なかったそう。
孤独な人間ゆえに、橘川や室田に目をつけられたわけですが。

自分の腎臓を届けるためにやってきた由紀夫が、最後の見舞い客になるとは、
なんともはや皮肉なことです。

死んだら何もかもがおしまい。

桜井さんは、孤独である上に、見知らぬ誰かから
一刻も早く死ぬことを望まれている。

ずっと眠ったままの桜井さんですが、
もし彼が今の自分の状況を見たら、どんな風に思うんだろうとも感じましたね。

由紀夫と橘川が、遺体ごと運んでいる姿はおかしくもありましたが、
まるで物のように扱っているようで、それもまた何となく悲しい姿でした。

不機嫌な室田と、機嫌をとる奈緒美や千明たちの姿がコミカルであればあるほど、
その現実のブラックさが、なんとも生々しいわけで


橘川が他の患者の元に向かい、病室で桜井さんと2人きりにさせられたとき、
由紀夫はふと、先日自分が思い出したことを頭の中で思い浮かべます。

誰かに何かを届けて、すまないと言いたい。
届け物は、ロッカーのなかにある。


病室には、木製のロッカー。
由紀夫はそのロッカーを開けます。

中にあったのは、転居先不明で送り返されてきた一枚のハガキ。
唯一見舞いに来てくれた、中川という人への手紙でした。



思いがけず、あなたの笑顔が見れて嬉しかった。



まだ意識があったころ、桜井さんは、中川さんが見舞いに来てくれて、
本当に嬉しかったんだろーなー


そのハガキを、由紀夫が中川という人に届けに行くシーンは、
もうなんと言うか、すごくジーンときてしまいました。

避けることのできない別れ。
だからこそ、人間は誰かに何かを伝えたり、届けようとする。


桜井さんが、手紙を通じて中川さんに届けたかったもの。
それは、「ありがとう。」という気持ちだったのでした。


うぅーいい話やなぁ


女医?橘川?んなこたーどうでもいい(ええっ)
今回の主役は、桜井さんだったと思います。はい。








次回はまだ未視聴で、いつになることやら…。
はぁ。早くDVD出してよ…。




第4話のツボ
・星川のレバ刺しという言葉に過剰反応する奈緒美。レバーは肝臓だって…。
・まだ死なんのか!?とのたまう室田。オイオイ。
・順調に怪我する野長瀬。怪我しない野長瀬は野長瀬じゃない!
・運び屋と届け屋をいつも間違える橘川。ぶっちゃけ同じようなもんだよね。
・刑事を煙に巻くための由紀夫のクッサイ演技。あれで信じた仲井戸と筑波って…
・看護婦役の人どっかで見たことある…ジェシーじゃん!!別人じゃん!
・岸和田裕次郎って…。
・死後60分経つと腎臓は使い物にならないらしい。メモメモ。


第1話 第2話 第3話

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スタッフ
脚本:飯田譲治、井上由美子
音楽:日向敏文
演出:河毛俊作、中江功、澤田鎌作
プロデュース:山口雅俊

主題歌
ブライアン・フェリー「TOKYO JOE」

出演
早坂由紀夫-木村拓哉    腰越奈緒美-室井滋
ジュリエット星川-小林聡美 秋山千明-篠原涼子
野長瀬定幸-今井雅之    朔原玲子-倍賞美津子
筑波新次-梶原善       田村アキラ-忌野清志郎 

ほか

第4話ゲスト
橘川梨江-桃井かおり    室田-北村総一郎
息吹-石丸謙二郎       八木-羽場裕一
仲井戸-大杉漣        看護婦-池津祥子


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