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トッカイ 不良債権特別回収部

2021-02-11 21:00:00 | 読書


バブル崩壊後、残された不良債権の回収にあたった住宅金融債権管理機構の話。
主に関西での債権回収の現場を追っています。

元巨人GM・清武氏のノンフィクション作品。
自分が購読するのは「しんがり」、「プライベートバンカー」に続いて3冊目。

1980年代、銀行等大手金融機関が住宅金融専門会社(住専)を設立し、
好景気を背景に怪しい不動産会社にまで融資していたら、
バブルがはじけて資金を回収できなくなりました。
1990年代、資金回収専門に立ち上げた会社が住宅金融債権管理機構(後の整理回収機構)です。

回収機構の社員の出身は、
・住専の親会社である大手金融機関
・住専
・破綻した金融機関
の大きく3つに分かれ、待遇が異なるため、社内での対立もあったとのこと。

また不動産会社等の債務者には
・暴力団関係者
・高級クラブで豪遊
・海外送金、海外逃亡
など一筋縄ではいかない人物もいたそうです。

本書ではそれぞれの立場の人物、機構内の対立、資金隠しの手口、回収方法などについて事細かに描かれています。

相変わらず清武氏の調査・当事者インタビューなど取材力には感服します。

そして清武氏の著書といえば野球のエピソード。
本書は関西が舞台ですので、阪神の話題がほんの少しだけ出てきます。

現在WOWOWで連続ドラマ放送中(ウチは映りません)。


日経平均は30年ぶり高値更新。



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