「プライベートバンカー 完結版」
清武英利著、講談社+α文庫、2018年10月
またしても読売巨人軍元GM・清武英利氏のノンフィクション作品。
今回は文庫化されてから購入しました。
文庫版には本編の殺人未遂疑惑の真相や、
佐藤浩市と清武氏の対談も掲載されていてお得です。
プライベートバンカーを中心に、シンガポールに移住した日本人富裕層、
彼彼女らを追跡する国税庁の活動を清武氏が取材しています。
プライベートバンカーの杉山氏が大学を卒業し最初に就職した先が野村證券。
「野村證券第2事業法人部」の著者・横尾氏といい、
野村で一時期優秀な成績を上げ、その後退職独立した人は濃いですね。
取り上げられている富裕層たちの資産は、1、2億円ではなく、数十億円、数百億円の単位。
プライベートバンカーのノルマも年間約100億円。
ケタが違います。
富裕層の多くは実名で掲載されていて、有名な投資家、女優、元アイドルの名前も出てきます。
富裕層にもいろいろなタイプがいると思いますが、
本書に登場する富裕層たちは資産の運用や保全のためにシンガポールに移住した人たち。
清武氏によると楽しそうではないとのこと。
金融関係の著書でも、中日・故高木守道氏のエピソードが出てくるのが清武氏らしい。
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