神奈川県人の北大生による万人のための鳥ページ

主に札幌周辺の鳥見情報です。
06年秋からはオレゴンと函館!

ハイイロヒレアシシギ

2006-07-31 18:46:28 | 鳥写真
【英名】Grey Phalarope
【学名】Phalaropus fulicaria

世界で3種類しかいないヒレアシシギ科の内の1種。

沖合いを通過していくため、陸地でその姿を見ることは少ない。

北海道でも春から初夏にかけて沖を通過していくが、
日本海側は少ない(もしくは通過してない)と思われる。

海上で飛んでいる時のアカエリとの識別点は・・・
 ①白の翼帯が太い
 ②体が大きく、太い。
というのが、夏羽、冬羽問わずに使えるポイントです。
美しい夏羽なら一発で分かりますが・・・
慣れると結構簡単に分かります。

アカエリと混群を作っている時が見比べるチャンス!!


【冬羽に移行中 2006.7.26 北方四島クルーズ】byクラ


【群れ 同上】byクラ

ハシボソミズナギドリ

2006-07-31 18:28:53 | 鳥写真
【英名】Short-tailed Shearwater
【学名】Puffinus tenuirostris

日本近海では個体数の多いPuffinus属のなかにあって、
おそらくその中でも一番数が多いミズナギドリ。

北海道でもその数は多く、
知床から出ている観光船では大群が名物になっているらしい。

僕(クラ)も2005年の6月に襟裳岬の沖に浮かぶ大群を見たことがある。
その群れは、直線距離にして十数キロの襟裳岬~アポイ岳登山口間、
途切れていなかった。
推測だがその数は優に10万羽は超えていたと思われる。

ハイイロミズナギドリとの識別はコチラを参照。


【2006.7.26 北方四島クルーズ】byクラ


【同上】


【同上】


アカアシミズナギドリ

2006-07-29 18:17:39 | 鳥写真
【英名】Flesh-footed Shearwater
【学名】Puffinus carneipes

日本近海でよく見られるPuffinus属3種(アカアシ、ハイイロ、ハシボソ)の中では、
一番大きく翼も胴体も一番太い。
翼が太いため、一番羽ばたきもゆっくり。
飛び方はオオミズナギドリに似ている。

北海道近海では春から初夏にかけて通過するし、
日本海側でも観察される。
ハイイロやハシボソの群れに混ざることが多い。


【北方四島クルーズ 2006.7.26】byクラ

フルマカモメ

2006-07-29 18:10:53 | 鳥写真
【英名】Northern Fulmar
【学名】Fulmarus glacialis

北方四島クルーズ(2005年)では大群に囲まれた。
その数は数万に及んでいたが、
白色型は数羽しかいなかった。

北方四島に近い海域ほどフルマカモメが増える傾向がある。

北海道本土では、初夏に沖を見るといる事がある。
礼文~稚内航路、道東などで確認。


【2005.7.3 北方四島クルーズ】byクラ


【2005.7.3 北方四島クルーズ】byクラ


【白色型 2006.7.26 北方四島クルーズ】byクラ

エトピリカ

2006-07-28 16:22:54 | 鳥写真
【英名】Tufted Puffin
【学名】Lunda cirrhata

アイヌ語で“エト”は“嘴”、
“ピリカ”は“美しい”の意味。

日本に数箇所ある繁殖地では減少傾向。
魚網による混獲が原因といわれている。


【成鳥夏羽 2005.7.3 北方四島クルーズ】byクラ


【成長夏羽 2006.7.26 北方四島クルーズ】byクラ


【同上】byクラ

7月25,26日 北方四島クルーズ

2006-07-28 16:17:42 | FN
【観察日時】2006年 7月25,26日
【観察場所】北海道根室半島・色丹島近海
【観察メンバー】クラ
【観察種】
1コアホウドリ         13アカエリヒレアシシギ
2クロアシアホウドリ     14オオトウゾクカモメ
3フルマカモメ         15トウゾクカモメ
4ミナミオナガミズナギドリ  16クロトウゾクカモメ
5アカアシミズナギドリ    17オオセグロカモメ
6ハイイロミズナギドリ    18ウミネコ
7ハシボソミズナギドリ    19ウミガラス
8ハイイロウミツバメ      20ケイマフリ
9コシジロウミツバメ      21ウトウ
10ウミウ            22エトピリカ
11ヒメウ            23アマツバメ
12ハイイロヒレアシシギ   24ショウドウツバメ

◆2年連続でワイバード主催の
北方四島クルーズ(正確には「エトピリカを求めて~歯舞・色丹・択捉沖クルーズ」)に参加してきた。
去年と違うのは、今年は参加者ではなくツアーのお手伝いをするということだ。

 ~一日目~

根室港→根室海峡→歯舞諸島南側沖→色丹島南側沖→色丹島北東沖で停泊
というコース。

出港してしばらくはハイイロヒレアシシギやウトウがでる。
根室海峡を越え外洋に出ると、フルマカモメやコアホウドリ、クロアシアホウドリ、
ハイイロミズナギドリ、コシジロウミツバメ、少ないながらハイイロウミツバメなどが出る。
ただし、霧が濃かったため、遠くの鳥は拾いきれなかったのが残念。


【コシジロウミツバメ(下面)】


【フルマカモメ暗色型】


【ハイイロミズナギドリと思われる】

ウミガラスとケイマフリはともに一回ずつ。
鳥ではないが、イシイルカとネズミイルカが数回ずつ確認できた。


【イシイルカ】


【同上】

そんな中、お客さんが昼食をとりに船内へ入っていった頃、
翼下面が真っ白で大き目のミズナギドリが出た。
「コイツ、ミナミオナガだべ!?」
と思ったその時、反転し上面の鮮やかな青灰色とM字模様を確認。
「こんな時期にミナミオナガ??」
と思ったけど間違いない!!
その後も2回出て、計3回出たけど写真は撮れず・・・

そして夕方、メインディッシュのエトピリカが出た!!
船の周りを3回旋回し、遠くへ消えていった。

【エトピリカ】


【同上】

この日は同じパターンで数回エトピリカが出たものの、
浮かんでいる姿は確認できなかった。

17時になると霧もいっそう濃くなり、観察終了。
夕飯&反省会を終え、21時ごろ甲板に出ると、
船の周りにフルマカモメが集まり、
コシジロウミツバメの
「オッテケテットット」
という、独特な声も聞かれた。


 ~2日目~
夜中のうちに船は色丹島の南側まで移動して、3時半から観察スタート。

50羽以上のコアホウドリとクロアシアホウドリが
停泊中の船を取り囲んでいた。

この日は朝からハイイロミズナギドリの群れに当たった。



群れの中に珍しい系のミズナギドリを探したけど、発見できず・・・
コシジロウミツバメとフルマカモメは相変わらず多く、
フルマカモメ白色型も3回ほど出た。


【フルマカモメ白色型】

ほかにはオオトウゾクカモメ、クロトウゾクカモメも確認。

太陽が顔を見せ、納沙布灯台が見え始めてきた頃には
群れの主体がハシボソミズナギドリに変わっていた。
相変わらず、クロアシアホウとコアホウは多く、
アカアシミズナギドリも何羽か入っていた。


【クロアシアホウドリ】


【コアホウドリ】


【アカアシミズナギドリ】

そして再びエトピリカが出現!!
今度は着水し、浮いている姿をじっくりと観察できた。


【エトピリカ】


【同上】

その後も数回エトピリカは出現し、じっくり観察できた。

エトピリカを観察中には上空をトウゾクカモメが通過。
“スプーン”型の尾がよく見れた。


【トウゾクカモメ淡色型成鳥】

その他、この海域ではマンボウも出現した。

【マンボウ】

1時過ぎに船は根室港に帰還。

“濃厚”で、よく日に焼けた一日半はあっという間に終わってしまった。







スミレ科

2006-07-22 21:50:23 | 鳥以外の写真
雪解けと共に可憐な花を咲かせるスミレ。
識別の難しさもあって大好きな仲間です。
花の色も黄色・白・紫などと多岐にわたります。

山と渓谷社の「山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ」という図鑑がお勧めです!
これがあれば、ほとんどのスミレは識別可能ですし、
色々な知識も付きます。

エゾキスミレ
ジンヨウキスミレ
エゾタカネスミレ
キバナノコマノツメ
●ニョイスミレ(ツボスミレ)
●タチツボスミレ
●オオタチツボスミレ
●エゾノタチツボスミレ
アイヌタチツボスミレ
●アポイタチツボスミレ
ウスバスミレ
スミレ
●シロスミレ
サクラスミレ
マルバスミレ
ミヤマスミレ
(フイリミヤマスミレ)






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コマクサ

2006-07-22 21:23:03 | 鳥以外の写真
高山帯のガレ場に咲く美しい花。

花の形が馬の顔に似ているというのが由来。

日本では北海道の大雪山系にしか生息しな
いウスバキチョウの食草でもある。


【2006.7.1 大雪山系赤岳】byクラ