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6年2組にて、平成26年度 第6回 校内授業研究会(国語科)が開催されました。

2015-01-20 21:00:46 | 職員研修


1月19日(月)5校時
6年2組にて、今年度の校内授業研究会の大トリを飾る、第6回目の国語科校内研究授業会が開催され、研究協議では、筑波大学教授の甲斐雄一郎先生を指導者としてお招きし、御指導をいただきました。
また、今回は、同じ市内の国語研究モデル校同士の交流研修の一環として、春日部市教育委員会より、指導課指導担当主幹の加藤大二先生、指導課指導担当学校教育専門員の関根一正先生、そして、同じ市内国語教育モデル校である川辺小学校より、安部先生、室井先生、並木先生をお招きし、授業研究会と研究協議に参加していただきました。

備後小では、昨年度までの3年間、国語科の市内モデル校として研究を重ねてきました。
更に国語教育の充実を図るため、今年度からの2年間も国語科の市内モデル校の委嘱を受け、研究主題を「豊かに伝え合う力を高める国語教育の充実」とし、日々の授業の他、授業や教室環境、業前での「こころタイム」「ひびきタイム」など様々な面からの国語科研究をおこなっています。

その初年度、最後の校内研究授業となる今回は『友達へ本を推薦しよう「海の命」』をおこないました。



「海の命」は、主人公である海で生きる男「太一」が、周りの人物との関わりの中で成長していく様子を描いた物語です。
そこからは、生きることや自然との関わり方を考えさせてくれます。

今回は、そんな物語から、学習指導要領の内容も踏まえつつ、登場人物のお互いの関係や心情、場面の描写をとらえ、叙述(物事について順を追って述べること)をもとに考えること、自分の経験や体験から考えを発表していく力をつけさていくというのも一つの狙いでした。





「太一はなぜクエを殺さなかったのだろう。」
主人公の太一と魚のクエが対峙する場面での太一の心情の変化を叙述をもとに考えていきました。



【色分けされた付箋】
物語を丸ごと読みし、人物ごとの心情や情景の部分が書かれている叙述を見つけ出します。
それを登場人物ごとに色分けした付箋に抜き出し、更に、そこに自分の考えを書いて、貼り付けていきます。
人物ごとに色分けされているので、見つけやすいですね。



【人物関係図】
また、その際には、事前に作成した人物関係図を参考にしながら、頭の中で物語の動きを整理している子もいました。
テレビドラマや漫画の紹介にもよく使われたりしますね。





【グループ交流】
自分で抜き出した付箋を活用して、グループ交流をおこない、貼り集めた数多くの考えから、自分の意見を深めていきます。



【もり森ことば】
付箋やグループで自分の意見を書きたいときに、それに合った言葉が出てこないときは、事前に配布された種類ごとに関連のある言葉が多く載っている「もり森言葉」を見て、まとめていきます。





おもしろかったのは、自分の経験や体験が色々あるように、その人が見た視点によって様々な意見が出ることでした。
多くの子供たちが、グループ内で、それぞれに考え、意見を出し合っていました。
それをいかに叙述にもとづいて、まとめていくことによって、自分の考えが深まっているようでした。



【並行読書とリーフレット】
今後は「海の命」を読んでもらうための推薦理由を考え、リーフレットにまとめ、更に、そこで身に付けたものを活かして、同時並行で読み進めている自分の選んだ別の物語の推薦理由も考え、リーフレットにまとめていくそうです。

作品を読む前と読んだあとでは、全然違うもの。
自分の経験や体験から考え、自分の思いをこめて作成したリーフレット。
それが読まれ、それによって作品に興味をもち、、たくさんの人がその本を読んでくれる…。
楽しみでもありますし、何にしても「自分のオススメ!」が共感されるのは嬉しいものです。









放課後、研究協議会が開催されました。









【ワークショップ型の研究協議会】
今回の研究協議会は、研究の手立てから考えた授業の視点から見た授業について、見た視点ごとのグループに分かれて、ワークショップ形式でおこなわれました。
先生たちが実際に見て感じたことを話し合い、最後には、意見を発表していきました。
今回は、同じ市内国語研究モデル校でもある川辺小の3人の先生方にも一緒に参加していただき、意見の交流を深めました。



最後は、筑波大学教授の甲斐先生に、今回の授業についてや、研究主題を実現するための「目的実現の四段階」、「全国学力・学習状況調査」から見る「学力」についてなど、「その先の、もっと先まで」を見据えた御指導をいただきました。

筑波大学の教育部門をまとめあげる立場にあり、数々の学校にて御指導なされる状況において、御多用の中での御指導、本当にありがとうございました。
また、市内国語教育モデル校の交流の一環としてお越しいただいた、市教育委員会指導課指導担当主幹の加藤先生、指導課指導担当学校教育専門員の関根先生、川辺小学校の安部先生、室井先生、並木先生、こちらもそれぞれの職務がある御多用の中、お越しいただき、ありがとうございました。

そして、今回の研究授業をおこなった担任の先生、お疲れ様でした。6年2組のみなさんもよくがんばりました!

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