ビッグツー店長日記

毎日たくさんのお客様がこられますがそのいろいろをつづってみます

「嫌われ松子の一生」最後の謎?誰か教えて。

2006-12-22 13:08:18 | Weblog
「嫌われ松子一生」の最終回。良かったですねぇ。

特に内山理名さん扮する松子が強盗団に襲われ瀕死の状態で
「お風呂に入って・・・髪を染めて・・・一晩寝ればおなかの痛みは治るよねぇ」
と、だんだん声が小さくなってそのまま眠るように死ぬシーン。
普段の生活の延長に死はあるんだなと痛切に考えさせられるシーンでした。

そして、福岡の実家の回想場面。
若いお父さんとお母さんそして弟、妹と明るい幸福な普通の家族が
(おそらくお父さんは学校の先生か県庁職員、市役所職員など堅実な
 地方公務員でしょう)
朝ごはんを食べて、「行ってきまぁ~す」と出かける
松子の転落の結末のとの対比・・・泣けます、ここで泣くんです。

視聴者は、内山理名さんの普通っぽい若く初々しい教師が

(国立大卒業というところが、
 鹿児島大学教育学部と重なったりして・・
 見事、採用試験にパスしておそらく、家族中でちょっとしたお祝いをして
 お父さんもお酒が美味しかったことでしょう。
 地方の女性は当時、教師になれれば
 ほぼ、人生の切符を手にしたようなもの、
 先生どうしの共働きなら年収1千万はくだらないはずです。
 これはよけいなことを言ってしまいました。だけど羨ましい・・。
 これも田中角栄総理の日本列島改造の恩恵と言われて久しい・・
 これまた余計なことをお許しください)

閑話休題。

気を取り直して

視聴者は、幸福な家族と
転落していく将来の姿をオーバーラップして、
呆然となすすべもなく立ち尽くすのです。

ここで、私、一人の親として考えました。

松子がレイプされそうになり、
そして、人間として生徒をかばって悪徳校長の罠に引っかかった時、
厳格なお父さんとお母さん。
ここで騒いで、教師という地位と親の立場、世間体というものが
脳裏をかすめたのではないかと。

そうなんです。
子供である松子に、人間として生きることより、
教師という安定した地位をとるように選択させたのです。

これは、最近の万引きした子供をしかるどころか、
謝罪しない親と根っこのところで繋がっているのではないか
と深読みしてしまいました。

それに対して、松子は偽善的で独善的家族や、
学校という職場の人間の欺瞞と真理を読み取れない周りに失望して
転落していく過程において、
罪を犯した人々の真の優しさ、
心の豊かさに気付かされていくわけです。

私はそういう勇気はなかったですが、
最近は、先生に反抗する生徒がめっきりいなくなったと聞いております。
昔は、といっても30年から40年前の話ですが、結構先生に反抗する友人がいました。
当然、軍隊を経験している先生もいたころですから、
先生に反抗しようものなら、体育教官室に引っ張られボコボコにされて
歯を折った者もいたものです。
それでも、卒業だけはさせてくれましたので、
冷たい社会に出ても、ちょっとやそっとではへこたれません。

話が変な方向へ行ってしまいました。
最後に、回想シーンの中で、通勤途中自転車で川の土手の道で、
大人の洋一(要潤)に呼び止められて、寸前のところで転ばなかったですよね。
あれは、何を暗示しているのでしょうか?
だれか教えて下さい。












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