ビッグツー店長日記

毎日たくさんのお客様がこられますがそのいろいろをつづってみます

越後の大吟醸酒飲みました。

2007-01-26 18:43:48 | Weblog
昨夜、

無性に清酒を飲みたくなったということで

衝動的に

妻が一升瓶の清酒を買ってきました。

確か、中越長岡の大吟醸酒だったと思います。

名前は忘れましたが、もちろん冷で頂きました。

実は、私、酒を覚えたのは、県外で日本酒からなんですね。

焼酎は、社会人になってからなんですよ。

当時は、寮のコンパで先輩から

ドンブリでかけつけ3杯と、

吐いては飲み、吐いては飲んで鍛えるということが普通で

酒を飲めないと、男の付き合いはできないと、

今考えたら、ずいぶん無茶な話ですよね。

お酒の味は最近になって、なんとなくわかってきたんです。

それまでは、ただ、酔うためみたいな感じでしょうか。

ところで、大吟醸一升で2,100円だそうです。

焼酎でも、最近は、普通で1,400円を越しますからね

どうでしょうか

少し、贅沢と思ったけど、まあいいやと喧嘩にはなりませんでしたけど(寛容でしょう!?)

そして、一口、ゆっくりと口に含んだ瞬間、すっかり、値段のことは忘れましたね。

フルーティというんでしょうか、

柑橘系の果実が少々、熟し過ぎて、発酵の初期段階のような香りがするのです。

口のなかで、転がすように、しばらくマイルドさを味わいました。

そこらへんのワインはかないません。はっきり言って。

その日のおかずは、大根と里芋の煮付け、揚げ出し豆腐と極めてシンプル。

大吟醸の清冽で、けれんみの無い、酒精を引き立てるのに十分です。

山田錦の米粒を限界ぎりぎりまで削り取った芯だけを使ったイメージを連想させます。

今日帰ったら、必ずラベルを確認します。

大吟醸酒でこれだから、純米大吟醸はどんなだろう・・・想像も尽きません。

まあ、いいでしょう。次は純米酒と、段階を追って楽しむことにしましょう。

しかし、少しだけ気になることがあるのです。

昔、私が酒コーナーの担当の時、酒の仕入れを教えてもらった今は亡き師匠が

灘の醸造酒、例えば、月桂冠、大関、松竹梅などを燗つけて、飲むのが

最高と言われたのが未だに引っかかっているのです。

そういえば、昔、屋台のおでんやで、談論風発よろしく飲んだ

熱燗うまかったなぁ。そのコップは、アルミだったか分厚い金属製だったような

どうしても、その、味、酔い心地、香り、少しツンときたような・・・

焼酎づいてどうしても思い出せない。

灘の酒を極めなくて、一気に、吟醸酒、大吟醸、純米酒、純米大吟醸と進んで

いいものか?

好きにすればと言われたらそれまでですが、

それでは、あまりにもバッカスに礼を失する。

人間のみが許された、自然の偶然が織り成す酒を味わいつくすには、

あまりにも、短い人生。



妻任せで、コップに注がれたものだけで味わう。

ラベルを意識しない、自分の、味覚だけを信じて、酒を嗜む・・・明日を忘れて・・


「味噌なめて 飲むショチュに 毒は無し

                 すすけかかあに酌をさせつつ」