便所サンダル大全

日本製便所サンダルについていろいろ語ります

ニシベケミカル VIC No.510 ダンヒル

2020-02-13 17:45:29 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
最初に紹介するとしたら、やはりこれしかない。

便所サンダル界のKINGとの異名を持つ、「VIC No.510 ダンヒル」。

マキシマムザ亮君、鬼龍院翔氏、King Gnu井口氏などがこのダンヒルでステージ等に上がっているため、現在でもファン層から人気が上がり続けている稀有なサンダルだ。

発売から40年以上経っているにもかかわらず、微妙な変更はあるもののほぼその形状を変えることなく第一線で活躍しているのは素晴らしい。

このダンヒル、一般的に販売されているカラーは時代によって変わっており、1箱(10足)の内訳の色組の違いにより、昔は「Aセット(茶、金茶、チョコ)」「Bセット(モスG、カーキ、金茶、ゴールド)」に分かれていた。

古い箱に「〇A(丸の中にA)」「〇B(丸の中にB)」と書かれているのはその名残である。

ニシベケミカルは大ロットの発注に限りオリジナルカラーの製造を受け付ける場合があるため、一般に販売されているカラーとは別に企業が発注した「特注カラー」というのが存在している。

近年では新鋭のファッションブランド「BENCH」がダンヒルに付加価値をつけてカラーリングも増やしたため、以前では絶対に手に入らないようなカラーが、お金さえ出せばさほど苦労することなく手に入れられるようになったのもありがたい。

現在確認されているカラーは、

・茶
・金茶
・チョコブラウン
・ダークブラウン
・モスグリーン
・パステルグリーン
・カーキ
・ゴールド
・アイボリー
・ブラック
・メタリック
・オーク
・ネイビー
・オリーブドラブ
・スカイブルー

の15種類。

このうち、パステルグリーン/オリーブドラブ/ゴールドはおそらく今後も入手不可能(製造されない)カラーと思われる。

サイズとしては現在、

・S(24cm)
・M(25cm)
・L(26cm)
・LL(27cm)
・3L(28cm)

の5バリエーションがあるが、Sサイズはカタログから読み取る限り2009年に製造を開始して、2013年をもって製造終了をしている。

そこで、Sサイズの再生産をベンサン.JPが数年間お願いし続けた結果、復刻が実現した。

おそらくはBENCHさんからも同時期に依頼があったとみられ、Sサイズの金型を新たに作り直したようだ。

※もともとあったSサイズの金型は「マキシマムザベンサン」を制作するときに改造したため無くなったとのこと。

また、ブラックに関しては定番カラーだった時代があったようなのだが今ひとつハッキリせず、某企業の特注品だったと言われている。

とっくに廃番品になっていたカラーだが、2013年時点でニシベケミカルが持っていたわずかばかりの残り在庫を手に入れベンサン.JPにて販売。

その後もしつこくお願いし続けた結果、特注OKとなり、現在は定番カラーにまで昇格させることができた。

メタリックはもともと「ピアゴ」の特注品で、おそらく2年に一回程度MサイズとLサイズのみ発注していたようだが、各店舗に出回る数も限られているため販売されると争奪戦が起きるレアカラーだった。

これも数年間しつこくニシベケミカルさんにお願いし続けた結果、特注OKをもらい、ベンサン.JPではLL/3Lを含むフルラインナップで取り扱いを開始。

現在では他社でもメタリックを取り扱うところが出てきたため、このままその存在が広まって広まってくれれば喜ばしい。

そして、2019年に最新カラーとして追加されたのが「ネイビー」。

これはBENCHさんの特注カラーだったが、理由は不明だがニシベケミカルが特注に限って定番化したようで、情報をもらってさっそくベンサン.JPでも取り扱いを開始した。

以前にくらべ、コレクターにとっては割と入手しやすくなってきているが、廃番カラーはまだ全国のどこかの履物屋で眠っている可能性もあるため、探してみるのも良いかもしれない。

ただ、パステルグリーンのみは「そもそも市場に出回らなかったカラー」のため、履物屋でも絶対に見つからないのでこればかりは諦めるしかないです。


※私のコレクション。オリーブドラブだけが手に入らない。


追記:その後、手に入りました!



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