便所サンダル大全

日本製便所サンダルについていろいろ語ります

ニシベケミカル VIC No.570 VIC・カリプソ(母島ギョサン)

2020-06-15 18:52:33 | ニシベケミカル(VIC/Charming)
ベンサン.JPでの取り扱い商品には違いないのですが、今回はベンサンではなくてギョサンです。

私は個人的に

・鼻緒タイプ = ギョサン
・ベルトタイプ = ベンサン

と呼んでいるのですが、丸中工業所は自社のサンダルを全て「ギョサン」と呼んでいますので注意してくださいね。

※「PEARLギョサン」は丸中工業所の登録商標です


さて、この「VIC No.570 VIC・カリプソ」は

母ギョ(母島ギョサン)

の異名を持っておりまして、なぜならば主に母島で販売・利用されているからです。

■レンガ

■ゴールデンロッド

■カーキ

■ブラック



そもそもギョサン(漁業従事者用サンダル)は、小笠原の漁協で使われたのがヒットの発端で、10数年前は小笠原土産として知る人ぞ知るサンダルでした。


なぜか主に島しょ部で使われることが多くて、たしか2006年くらいに沖縄から本土に戻ってきた友達(現・ぎょさんネットのナル店長)が

「こっちで全然見ないけど、沖縄だとみんなギョサンっての履いてるんだよね~」

と聞いて、そこから私もギョサンにドはまりしまして、一年中ギョサンを履いて過ごしてたくらいです。

※というか、2人でぎょさんネットを立ち上げました。


そんなギョサンも、小田原のマツシタ靴店やぎょさんネット、そして何よりも嵐の大野君のおかげ(テレビの某コーデチェックコーナーで毎週ギョサンを履いてきていた)で爆発的ヒットとなり、今ではヒットを通り過ぎて夏の定番にまで昇格しています。


さて、そんなギョサンですが、小笠原の父島で扱われているギョサンは主に丸中工業所(PEARL)、そして森川ゴム工業所(Health)のものばかりなのです。

ところが、このニシベケミカルのギョサン VIC No.570は、なぜか母島で主に取り扱われており、父島の人も母島で買っていることから母島ギョサンと呼ばれているんですね。

本土ではなかなか扱っている店を見つけるのも難しいかと思います。


ベンサン.JPでは1年に1~2回だけ仕入れるのですが、毎年ブラックとカーキのLサイズが速攻で売り切れて、Mサイズのレンガと金茶が翌年まで残るというのを繰り返しております。

※いや、ほんとレンガと金茶もカッコいいのでみなさんよろしくお願いします




で、この母ギョなんですが、やはりニシベ特有の粘り気のある柔らかさで滑りづらさは天下一品。

そしてニシベならではのカカトの横穴でクッション性も抜群。


過去に、私以外に母ギョを街中で履いている人を1回だけ見かけたことがあるのですが、お互いの足元をパッと見て、

「ふっ・・、わかってるな・・・。」

と、お互い心が通じ合ったような気がしました。


前身の「VIC No.550」も名品中の名品だったのですが、現行品のNo.570も負けず劣らずの名品です。

この、全体にある小さめのボツボツが、裸足で履くことを前提としたギョサンにベストマッチ。

ボツボツが当たらない場所が無いだろうという位にビッシリと張り巡らされていて心地いいことこの上ありません。

もちろん私はPEARLのギョサンもHealthのギョサンも好きなのですが、どれか一つだけ選べと言われたら、やはり母ギョを選んでしまいます。


さて実は、このNo.570、今年2020年は

「母島限定カラー ボニンブルー」

というのが出ています。

母島限定なのでウチでも扱えません。

母島に行かないと買えないのです。


母島に知り合いもいないですし、とりあえず近々の入手は諦めていたのですが、


手に入りました。( ´∀`)


コロ助の影響で母島に観光で行く人が減ってしまったので、期間限定で小笠原のお店がボニンブルーの母島ギョサンをネット販売しております。

欲しい方は急いで探してみてくださいね。


あ、ちなみにボニンブルーというのは、小笠原諸島の英語名「Bonin Islands」からきておりまして、小笠原諸島には江戸時代後期から人が定住したみたいです。(小笠原村公式HPより)

それまでは発見されてはいたけれども無人島だったので、

無人島 ⇒ ブニン島 ⇒ ボニン諸島

というような変遷を経て、

「小笠原の海の美しい色 = ボニンブルー」

といわれるようになったようです。。

そりゃ母島限定カラーになるわけです。


ということで、母島ギョサンの現行カラーは全5色。