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声優と特撮と映画漬けの毎日です。

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと(字幕版/吹き替え版)

2009年04月06日 | 劇場鑑賞映画
原題:MARLEY & ME
アメリカ,2008年,118分
配給:20世紀フォックス

<キャスト>
オーウェン・ウィルソン(ジョン・グローガン):森川智之
ジェニファー・アニストン(ジェニー):深見梨加
アラン・アーキン(アーニー・クライン):佐々木敏
エリック・デイン(セバスチャン):白熊寛嗣
キャスリーン・ターナー(ミス・コーンブラット):磯辺万沙子



コラムニストのジョン・グローガン著のベストセラー・エッセイを映画化。
ジョンとジェニーの新婚夫婦が、子育ての予習のために飼い始めた一匹のラブラドール・レトリバーのマーリー。
若い夫婦は、この無邪気で破天荒な元気いっぱいのマーリーといっしょに、泣き、笑い、悩み、愛し合い、かけがえのない日々を過ごしていく。



いい映画でした。すごく良かった。
もうホント、それに尽きます。
いろんな人に観てほしいです。

公開後、世間のレビューを読んでまわると、”犬が主役の映画”だと思って観に行って残念に思った人が多いっぽい。あと子供向けだと思ってたら違ってガッカリとか。確かにラブシーン多かったし、大人の人生が主軸なんですよね。ちっちゃいお子さんにはちんぷんかんぷんの場面が多かったかも~。
でも小学校高学年くらい…というかグローガン家の長男パトリックくらいの年齢だったら(確か10歳)、充分楽しめるんじゃないかなと思います。
デートムービーに最適だと思う! カップルや夫婦で観にいってほしい作品です。
男性視点で描かれていたから、男性も楽しめるんじゃないかな。もちろん女性にも!
原題は「MARLEY & ME」、まさにそんな話でした。主役はジョン・グローガンです。
犬(マーリー)とのふれあいが希薄だと思った人も多いみたいだけど、じゅうぶん濃密な時間が描かれていたと思います。兄弟のような親友のような悪友のような家族のような。一緒にいることが当たり前の愛情が描かれてました。


ここまでナチュラルな演技をしているオーウェン・ウィルソンを観たのは初めてでした。
めちゃめちゃ素敵だったです! もちろん、いつものオバカだったりテンション高かったりのオーウェンも大好きだけど~
あいかわらず鼻の形はヘンだし(でもそこがラブリーv)、おでこも広かったですが(まあ昔から広いっす・苦笑)
思わず抱きつきたくなるほどでした!
中盤以降、年齢重ねたのを表すために前髪を分けて上げていたんですが、またこれがひっくり返るほどツボでしたね~。
マーリーへの接し方もたまらなかったです。愛情たっぷりv 演技超えてた気がする! 実際に犬を飼っているからお手の物だったのかも? だけどマーリーが本当にオーウェンの飼い犬に見えました。いちいち話しかけてるのも最高でした。
顔をべろべろになめられてたのや、病院帰りにとびかかってきたマーリーのあしらい方や、ぼやいたりけしかけたりたしなめたりしてるとこetcetc…。もちろんクライマックス部分は言わずもがなでございます。

といいますか、なんて書けばいいのやら。とにかくもう、彼が笑ったり動いてるだけでときめいてたわけで…。これって恋!?(今更・笑)
ともすれば無個性になるかくどくなったんじゃないかっていうジョン・グローガンという一般男性を、型にはめたキャラクターとして演じたわけでもないのに、惚れ惚れするほど魅力ある人物に仕上げてました。彼の映画を観て、「こういう人と結婚したい」と思ったのは初めてです。はたから眺めていたいとならいつも思ってるけど(笑)。
ラブシーンが多いのも嬉しかった。何気ないしぐさに奥さんへの愛が溢れてて倒れました。
奥さんを心から愛してるけど、でも子供は持ちたくない、自由でいたいっていうその気持ちもすごく自然だったし。
ジャーナリストとしてどんどん先に行く友人への嫉妬も表情ひとつで見せていたし。(セバスチャン役のエリック・デインも表情のつけ方がすごくうまくて、二人のシーン、セリフでは語られない互いの思いが垣間見えてすごく良かったです~)
実生活がセバスチャンタイプのオーウェンが、ジョン・グローガンを演じたというのも興味深かったです。役を通じてどんなことを思ったのかな。
あとこの映画、ジョンが外から自分の家を眺めるシーンがすごく印象的なんですよね。何度か出てくるんですけど、すべてジョン側の気持ちが違ってたんです。ここ素晴らしいと思います!

そして、いつもアクションするのキラーイって言ってる監督泣かせの彼が、冒頭で柵を飛び越えてる時点で胸ズキュン!でした!←早い。
柵はもう一回越えたし、たくさん走ってたし、車運転してたし!!!
車は他でも運転してるけど、まるで普段の生活のように運転してるのって超珍しかった気が! 車の運転ですぐ思い出せるのは、初めて動く車を運転できて超喜んでた「ナイト ミュージアム」のジェデダイアと、完全に頭のネジが飛んだ状態で運転してた「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のイーライです(笑)。
アメフトやってるのがちらほらりと見れたのにも悶絶でした。(オーウェンは学生時代アメフトやってたらしい~)
見ました!? あのスター選手(自称)ぶり!!! ああ満足!!(笑)
あのときちゃんとマーリーも一緒になってオーウェンにとびかかってるのがこりゃまたツボすぎる~

ジェニファー・アニストンとの相性もすごく良かったです! とってもキュートなカップルでした☆
彼女もすごく良かった~。特にヒステリーを起こすところの演技がもううますぎて胸に突き刺さりました。すごくせつなかった。
このときのオーウェンがまたもう…、ね!
…すみません…結局そこに戻ってきてしまう(笑)

編集長役のアラン・アーキンのオジサマもとっても素敵でした。口は悪いけどハートフル~。
ジョンへの、人生の先輩としてのアドバイスの数々も楽しかったです! 奥さんとの関係も最高(笑)

欲を言うなら、少し駆け足気味だったんじゃないかなあと思った部分はありました。
特にマーリーが子犬時代からいきなり体が大きくなるところ。あそこもうワンクッションの大きさの時代の映像があって良かったんじゃ?? もしかしたらあったのかもしれないけどカットされちゃってました。
それとめまぐるしく時間が流れるシーンでは(オーウェンのモノローグも早口・笑)、映像の切り替わりが早すぎてちょっと目がチカチカ。まあこのシーンは文句ナシで大っ好きなんですけど!
あと、何度観ても”ラブラドゥードル”の部分の笑いどころが分かりません(苦笑)



さて吹き替え!

森川さんがオーウェン・ウィルソンでした! キャー!
昔のブログを見返したら、この映画の存在を知ったのは2007年8月。そこには、

”犬を飼ってるオーウェンですってーーー! やっべー、激萌えの予感!!!
ということで~。気が早いですが・・・・
・・・いや。ホントに気が早いので書くのはやめとこう・・・(笑)”

と書いてました(笑)。
いやしかしホントまさかね、森川さんが来るとは夢にも思っていませんでしたよ・・・・!
というわけで、毎回夢心地の鑑賞になっておるわけです。幸せすぎる。
森川さんがオーウェンを吹き替えた作品の中で、たぶん一番セリフが多い役なんじゃないでしょうか。堪能しました!
声のトーン的にも喋り方も、今までのオーウェンの吹き替えでは聴けなかったような感じ。似ているのをしいて挙げるなら「ウェディング・クラッシャーズ」かな? ウェディング~のほうがオチャメでぼんやりしてますが。
それに森川さんと、このジョン・グローガンの設定がすごく被るので(イエローラブのアクセル君がいる、アメフト、左利き等等)、森川さんファンだとそういう+αの楽しみ方もできるかと(笑)

モノローグも豊富にあり、奥さんとの愛情満開のラブラブシーンもあり、友人との男同士の会話、編集長との会話、そしてマーリーとのかけがえのないやりとりの数々!
素の声に近い高めの柔らかいナチュラルトーンで、明るく優しいジョンを超ステキに演じてましたv 惚・れ・た!
好きな部分を挙げるとキリがない。つーか全部好き(笑)。
流れるように時間が経過するシーンのモノローグとか~。
ここねー、森川さんはさすが声のプロだと感嘆しました! 画面の切り替えが早いのでモノローグもじゃっかん早口になってるんだけどすごく聞き取りやすくて丁寧で。すげえ!と。最後の、「ない」って言い方が好きすぎて撃沈。
奥さんと口論になったときの演技も激ツボでした。こういうタイプのケンカを演じてるのって、あんまり聞いたことがなかったから(痴話ゲンカならわりとよく聴けるけど)、すごく新鮮だったし。すごくリアルでドキドキしました。
あとオーウェンのあのなんともいえないスケベそうな顔…もとい子供みたいな笑顔に、森川さんのオチャメな口調は激ハマリします! 車の中でキスをしたあと「その気になっちゃったー」とか、奥さんに自分の名前聞いたあとの「あー!」とか、「ずいぶん久しぶりだね」(だっけ?)とか。んもうかわいいvv

そして何より。マーリーとの会話が最高でした。「マーリー!」って呼び方もどうしてくれようってくらい良くて・・・!(オーウェンの「マーリー!」って呼び方もすっごい良かったですが!)
日常の中、幾度となくジョンはマーリーに話しかけていますが、ホントどれもこれもラブです…!
いいセリフばかりで、森川さんの言い方がまたことごとく良くて、細かく列挙していきたいんだけどやっぱりそれは超ネタバレになるから無理で。観てください!というしか(笑)

胸に響く、心に残るセリフがたっくさんありました。
今後、モリベルラジオや年に一度のファンクラブの会報とかで、この映画について聞けると嬉しいですね~



ジェニファー・アニストンの深見さんも、お得意の色っぽいお姉様タイプではなく、溌剌とした健康的な可愛らしい女性という感じですごく可愛かったです! 森川さんとカップルになるのは初めてなんじゃ…? 最初知ったときは姉さん女房になるのかなって思ってたんですが(ちなみにオーウェンとジェニファーは同い年)、そんなことなくて。とても素敵なカップルでした!

アラン・アーキンの佐々木敏さんも気難しそうで実はオチャメで優しくてピッタシだったし、セバスチャン役の白熊寛嗣さんは森川さんより一回りも年下なのに、ジョンとセバスチャンの関係そのままの悪友っぷりですごーい!と。プレイボーイで独身貴族で仕事もバリバリできて、だけどジョンへの遠慮も見せるしどことなく寂しそうな雰囲気…すごーくハマってました。
往年のファンを脱力させた(?)キャスリーン・ターナーを吹き替えていたのは、磯辺万沙子さん。出番ちょろっとながら笑わせてもらいました・・・・!(ここのシーン、超楽しいです!)



はてさて…。長々と書いてまいりましたが・・・・・(まあまだ全然書き足りないんですけども・笑)。
宝物のような大好きな作品がまた増えて、春から幸せな気持ちになれた一本でした。
この映画を人に薦めると、「どうせ最後は泣けるんでしょ」って返事が返ってくること多いんですけど、別に泣けるから薦めてるわけじゃなくて。
胸に拡がっていくあたたかな気持ち。
たくさんの人に味わってほしいなあと思う次第です。

マーリーすっごく可愛いですよ!
ホント元気いっぱいで~vv
だけどそばにいてほしいときはただじっとそばにいてくれる。
雪の日の夜、ジョンが話しかけるシーンとか大好きです…! 他にもいっぱい!
ぜひぜひグローガン家のマーリーを劇場の大きなスクリーンで観てください♪


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