7年ぶりの新作「まだまだあぶない刑事」の公開を記念し、思いを綴ってみることにしました。
再びの復活を祈って~。
*
神奈川県警横浜港警察署捜査課刑事の二人、鷹山敏樹(舘ひろし)と大下勇次(柴田恭兵)が縦横無尽に駆け回り、クールにハードに爽快に、ハマの悪を一掃するアクションドラマです。
●1986.10/5~1987.9/27放送・TVシリーズ第1期「あぶない刑事」
●1987.12/14公開・劇場版「あぶない刑事」
●1988.7/2公開・劇場版「またまたあぶない刑事」
●1988.10/7~1989.3/31放送・TVシリーズ第2期「もっとあぶない刑事」
●1989.4/22公開・劇場版「もっともあぶない刑事」
●1996.9/14公開・劇場版「あぶない刑事リターンズ」
●1998.8/28放送・金曜ロードショー枠「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98」
●1998.9/12公開・劇場版「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」
●2005.10/22公開・劇場版「まだまだあぶない刑事」
TVシリーズ&劇場版DVD詳細
文句ナシにオススメなのは第1期TVシリーズ! 全6巻で発売、全12巻でレンタル中。
そして「もっともあぶない刑事」までがやはり黄金期だと思います。リターンズ以降はちょっと微妙・・・。タカ&ユージはいつでもどこでもカッコイイですけどね。
もしご興味を持たれましたら、TVシリーズはレンタル置いてあるところが少ないので、、無ければ劇場版を是非。
「またまたあぶない刑事」と「もっともあぶない刑事」、この2本をご覧になってみてくださいませ♪
(以下、簡素な文章を心がけようと思ったのに長い…)
【登場人物】
鷹山敏樹/舘ひろし
呼ばれ方:タカ、タカさん、鷹山、鷹山さん、鷹山先輩
港署捜査課刑事。通称”ダンディ鷹山”。
勇次曰く「育ちが良すぎる」。基本的には沈着冷静でクール(オチャメな部分もあるけど)。港署の頼れるリーダー的存在。
キザなセリフをスマートに吐くフェミニスト。女性好きだが決まった人はいない。本人曰く、「イイ女は常に去っていくし、二流の女は愛しようがない」らしい。それってさほどモテてないってことなんじゃ・・・・(笑)。
自動車免許を持ってないので、突発的に犯人を追いかけるときは街中に(偶然)停めてある市民のバイクを失敬するのが得意技。アクションでは、うなるコブシで叩きつけるように繰り出すパンチに惚れ惚れ!
タバコはKENT(後期はフィリップモリス)。必ずマッチで火をつける。拳銃の腕前は超一流。刑事にあるまじき二丁拳銃所持者。ズルイ(笑)。
”銀星会”(横浜の暴力団)が天敵。本編でその理由が語られたことは一度もないが、実はジャーナリストだった父親を銀星会に殺されたという裏設定がある。
大下勇次/柴田恭兵
呼ばれ方:勇次、大下さん、大下、大下くん、大下先輩
港署捜査課刑事。通称”セクシー大下”。
タカ曰く「育ちが悪すぎる」。”一気のユージ”という通り名があるほど、少しでも事件の糸口をつかんだら猪突猛進で突っ走る弾丸のような男。悪ガキがそのまま大人になったような署内のムードメーカー。
女好きだがまったくモテない(ていうか女運が悪い)。本人曰く、「中学生でも高校生でもOLでも人妻でもなんでもいいよ、俺!」。でも、たまにモテても本人が気づかない(ダメじゃん)。
車の運転はプロも真っ青。金色に光る日産レパード(一番好き!)で華麗なハンドルさばきを魅せる。あと信じられないくらい俊足。アクションはパンチよりもキックが主流。踊るように繰り出される足技は最高!
タバコはLARK。ライター(基本はZippo)で火をつける。拳銃の腕前は、朝メシ抜きだったら手元が狂うらしい(笑)。
刑事になる前は相当なワルだったらしく、多少の錠前なら常備しているツールセットで簡単に開けられる。
真山薫/浅野温子
呼ばれ方:薫、薫くん、薫さん、薫ちゃん、真山くん
港署少年課刑事。とても美人。でも破天荒。
刑事には見えないと言われたくて刑事になった。しょっちゅう捜査課の事件に首を突っ込むが、都合が悪くなったら「私、少年課だもーん」と逃げる。酒癖が悪い。
しかしなんやかんや言ってもタカと勇次に大事にされているのがなんともナイス!
タカの前だと一人の女性の雰囲気になり(繰り出されるギャグもアダルト・笑)、勇次とだと悪ガキ二人が揃ったようになるのも興味深い。
婚期を逃し続けて20年・・・・。
「まだまだ」では少年課課長に出世。
町田透/仲村トオル
呼ばれ方:透、町田、町田くん、透くん
港署捜査課刑事。天然ボケ。いつでもどこでもマヌケな感じ。だけどまったく憎めない。
彼女がいるのに、タカと勇次に「女紹介する」と言われると何でも言うことを聞いてしまう。みんなから愛される港署の”トロイ動物”。
そんな彼も「まだまだ」では三代目捜査課課長に!
近藤卓造/中条静夫
呼ばれ方:課長、近藤課長、タヌキ
港署捜査課課長。常識無視・独走大好きな二大巨頭の鷹山&大下に、頭を悩ませ胃をキリキリ痛めている毎日。
「大馬鹿者!!!」と「瞳ちゃん、お茶」が口グセ。
本当は誰よりも部下のことを思っている。最終的にはいつも上の圧力から鷹山と大下を守ってくれた。
※中条さんは1994年にお亡くなりになりました……悲しかったです。そして寂しい。
【その他の人々】
:吉井浩一(山西道広):捜査課刑事。課長を除くと唯一の妻帯者なことから、皆から”パパ”と呼ばれ慕われている。穏やかなオジサマ。ナカさんと仲良し。
:田中文男(ベンガル):捜査課刑事。別名”落としのナカさん”。取調べのプロ。不気味なポーカーフェイスで相手を撹乱する。扇子集めが趣味。
:吉田春彦(秋山武史):捜査課刑事。勤勉実直な標準タイプの刑事。実家がお金持ち~。※秋山さんは1996年にお亡くなりに…。合掌。
:谷村進(衣笠拳次):捜査課に所属する筋肉デカ。弾丸も貫通しない肉体美を誇る。
:山路瞳(長谷部香苗):捜査課の事務。ニッコリ笑顔が眩しい港署のマスコットガール。実は大下のことが好き?
:鈴江秀夫(御木裕):少年課刑事。薫のお守り役。一言余計なのが災いし、よく薫から鉄拳を食らっている。
:松村優子(木の実ナナ):少年課課長。少年少女の味方。逞しすぎるくらい逞しい姐御。バイクやスポーツカーを駆る男前な女性。「まだまだ」では港署の署長として登場。
:深町新三(小林稔侍):二代目捜査課課長。「リターンズ」から登場。規定外の存在の鷹山&大下を快く思っていない…という役どころ。「まだまだ」では神奈川県警本部長に出世。
☆
●1986.10/5~1987.9/27放送・TVシリーズ第1期「あぶない刑事」 全51話
すべての部署(捜査課、少年課、交通課、警ら課)がワンフロアぶち抜きで存在している刑事部屋、2ドアの覆面車、二丁拳銃の刑事・・・・・これら全部がスタンダードな警察だと思わせるくらい、狭い画面の中で彼らはそれはそれはもうイキイキと活躍してました。記念すべき初期シリーズ。
全話傑作だと思います。このシリーズがあるから、ファンはどんなトホホ新作を観させられても「次こそは・・・!」って思えちゃうのです(笑)。サブタイトルが漢字二文字なのも斬新でした。
全部好きだけど、眩しすぎる二人の裸体が拝める「暴走」(第1話)、シャイな勇次の恋心がたまらない「誘惑」(第6話)、勇次がどてっ腹に鉛の玉を食らいながらも16時間犯人と対峙し続ける「死闘」(第14話)、銀星会に拉致されたタカを勇次が単身で助けに向かう「奪還」(第20話)、タカと勇次のそれぞれで形の違う優しさが心に染みる「感傷」(第24話)、シャブ漬けにされたタカに対する勇次の友情が泣かせる「生還」(第33話)、勇次と薫がボニー&クライドよろしく銀行強盗の模擬訓練の犯人を演じる「迷走」(第39話)、取調べ中の容疑者(美女)とタカがキスしちゃって港署騒然の「謹慎」(第45話)、スローモーションシーンのタカがやばいくらいカッコイイ「脱出」(第46話)、人質の命を救う為にタカの偽装葬式を出す「狙撃」(第50話)、何度観てもクライマックスに鳥肌が立つ「悪夢」(第51話)が特に好きです。
●1987.12/14公開・劇場版「あぶない刑事」
【ヨコハマに、ヤケドしそうな刑事(デカ)がいる】
劇場版第1作。株で大儲けした画商・鳴海(室田日出男)が敵。彼が雇った傭兵上がりの殺し屋・豹藤(菅田俊)に翻弄される。ヒロインゲストは小野みゆき。
第1弾ということで気合が入ったのか、それまでのTVシリーズとちょっと雰囲気が違ってました。今見ると、TVシリーズよりも時代を感じる(笑)。
観どころはタカ&ユージのタンゴ(爆笑!)、シリーズ通して唯一観られる二人の本気の仲違い、勇次の涙&それに対するタカの優しさ、勇次のダンス、ヘリコプターで宙ぶらりんの二人....などなど。最初で最後(?)本気で意見が割れたときの、「俺一人で行動する」と勇次に言い切られた瞬間のタカのショックを受けた顔が最高。超せつなそうなのです~v
●1988.7/2公開・劇場版「またまたあぶない刑事」
【今度の獲物も始末する】
劇場版第2作。1作目の気負いも3作目の哀愁も感じられない、カラッと仕上がったナイス映画。めちゃめちゃ楽しい!
表はクリーンな実業家、しかしその裏の実態は・・・・・な青年実業家・長峰(伊武雅刀)が敵。彼の部下である佐久間(片桐竜次)に買収されちゃうタカ&ユージが可笑しい。ヒロインゲストは宮崎美子。
観どころは、まずはオープニングの二人のやりとり。現場に遅れてきた勇次が、
勇次:「もー離してくんないんだもん、カワイコちゃんが」
タカ:「それで成果は?」
勇次:「愛より、仕事を選んだんだ」
タカ:「フラれたってことだろ?」
勇次:「そうとも言う」
他にも、犯人に一人1億で買収されるタカ&ユージのドタバタ劇(恭兵さんパントマイムうますぎ!)、捜査課に異動したい薫の執念、素晴らしいエンディング映像(歌が流れてるので声は聞こえてこないけど、事件後の港署の日常が描かれている。今見ると泣けるくらい良い)などなど。あと序盤で見れる勇次の寝ぐせがめちゃプリチー!
そして”ダンディ鷹山”と”セクシー大下”という名称はこの映画で生まれました。恭兵さんのアドリブですv
●1988.10/7~1989.3/31放送・TVシリーズ第2期「もっとあぶない刑事」 全25話
第1期に比べるとかなりライトになった第2期テレビシリーズ。おふざけ部分が強くなった気もするけど、でもやっぱり面白い~。ギャグに当時の時事ネタも多い。勇次が「ちょっと待ったコール!」とか、「ここはひとつ”タカさーん、チェック!”だな!」って言ったりしてます(笑)。
タカと勇次がどれだけ薫を大事に思ってるかが分かる「乱脈」(第9話)、タカがとうとう本気で恋に落ちる!?「結婚」(第11話)、やっぱり女運の悪い勇次に涙が止まらない(笑)「代償」(第13話)、いつになく男前なタカ&勇次が観られる最終回「一気」(第25話)が特に好きです♪
●1989.4/22公開・劇場版「もっともあぶない刑事」
【3度目のジョーク】
3年続いたシリーズの集大成。これで最後だったので、いろんな意味でボリューム満点。派手派手なので好みはあれど、今の日本では観られない最高のエンターテイメント作品だと思います。大好き!
タカの宿敵、横浜を牛耳る強大暴力団”銀星会”が敵(組長の前尾を演じるのは柄本明)。捜査途中、まさかの癒着も発覚!? 雇われた殺し屋・結城(刈谷俊介)がとにかく不死身でタカ&ユージを苦しめる。ヒロインゲストは真梨邑ケイ。
観どころはメインテーマソングとも言える「WHERE DO YOU GO FROM HERE」が流れるシーンすべて(オープニング、クライマックス、エンディング)。
「動くな。これ以上俺たちを楽しませるな。動くものを撃つのが一番好きなんだ」や、「俺の前を駆け抜けていった女は皆妊娠していったぜ・・・」や、「まったく何を考えてんだ、最近の若いモンは。・・・・・俺たちも、充分若いけど」など名(迷)ゼリフ多し!
どっちが弾を外したのか責任をなすりつけ合う二人(超可笑しい~)、横浜の海を見つめながらタバコを吸う二人(カッ…コイイ!!)、護送車で検問を突っ切る二人(泣きそうになるほど素敵)、爆弾に気づかずノリノリで踊る二人(超可愛い)などなど、いつになく二人一緒に行動してたような気がします。
●1996.9/14公開・劇場版「あぶない刑事リターンズ」
【人生、腹の立つこともあるけれど、あぶデカが戻ってくることもある。】
7年後、まさかの復活! 嬉しかったですね~。だけど制作側もそうとう嬉しかったのかお祭り騒ぎが過ぎて、かなり従来の”らしさ”が見た目的に薄れてしまってた1作。
近藤課長役の中条静夫氏が亡くなられてしまってたことでの埋めようのない喪失感、新メンバーの存在の薄さ(…)などなどが、7年の歳月を物語ってました。ミサイルであたふたするところは結構面白かったけど~。
携帯電話やパソコンなどの普及も、もう戻れない日々の象徴だったかも。
音楽は前作までと同様素敵でした(フォーエヴァー以降は微妙になります…)。
国際犯罪者集団ブレーメンが敵(ボス役は伊原剛志/カッコ良かった!)。ヒロインゲストは大竹一重。
●1998.8/28放送・金曜ロードショー枠「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98」
リターンズときたらフォーエバーでしょ!と、最初っから決まってたっぽい作品。リターンズの2年後に登場しました。このTVスペシャルが『ACT.1 点火』で前編、続いて公開された映画が『ACT.2 爆発』で後編。TVで始まり映画で終わった作品。
テロリスト集団NETに所属する男(永澤俊矢)が敵、ヒロインゲストは竹内結子。
リターンズで装飾されすぎていた港署の内装や、刑事たちの服装も以前の雰囲気に戻り、鷹山視点で港署内が映るオープニング、昔のTVシリーズのエンディング映像を今の舘さん&恭兵さんが観ながら談笑しているエンディングなどなど、初期作品を意識して作られていて、個人的にはリターンズ以降の作品だったら一番好きかも。
ギャグもTVシリーズっぽい雰囲気で楽しかった。
透:「馬鹿じゃないの! 先輩ね、生きてるうちに頭使ったほうがいいですよ」
勇次:「頭使いすぎて顔がでかくなるよりいいだろ」
透:「失礼だな、ホンットーに・・・・!」
とか好きですねー♪
タカが言った「シャトーラトゥール」を、「何よ、”社長シリーズ”って」って聴き間違える勇次も可愛かった。
勇次の出番がとても多かったのもファンには嬉しい一作。
●1998.9/12公開・劇場版「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」
【「GAME OVER?」「ジョークだろ?」】
テロリスト集団NETが敵(ボスは加藤雅也)。ヒロインゲストは本庄まなみ。
TVスペシャルが思いの他面白かったのですごく期待してたんですけど・・・・・こちらのほうはそんなに・・・・で悲しかった覚えが。。
難しいもんですねぇ・・・。
●2005.10/22公開・劇場版「まだまだあぶない刑事」
【オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイム。】
再び7年後に復活。今度こそは無いと思ってたのでまたまた嬉しかったです♪
7年前、タカと勇次が逮捕した尾藤が敵。ヒロインゲストは原沙知絵。刑事部屋の新メンバーは、窪塚俊介、佐藤隆太、水川あさみ。
なんだかミョーに現代チックな演出がホントうるさいんだけど、リターンズ以降では2番目に好きな作品となりました。
タカも勇次も年を取ったけど、相変わらず美しかったです。立ち居振る舞いとかね。
せっかく素敵なふたりなのに、もう少し面白くできたんじゃないかって思ったけど・・・・・やっぱ映画となると色々と難しい部分もあるのかなと。
一番の不満は犯人の存在が弱いこと。この犯人をどうにかすることによって、もっともっとどうにかできたと思うんですよねー。それがホント残念です!
☆
ぜひぜひ来年にでもTVスペシャル’2006をと願ってやみません。
再びの復活を祈って~。
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神奈川県警横浜港警察署捜査課刑事の二人、鷹山敏樹(舘ひろし)と大下勇次(柴田恭兵)が縦横無尽に駆け回り、クールにハードに爽快に、ハマの悪を一掃するアクションドラマです。
●1986.10/5~1987.9/27放送・TVシリーズ第1期「あぶない刑事」
●1987.12/14公開・劇場版「あぶない刑事」
●1988.7/2公開・劇場版「またまたあぶない刑事」
●1988.10/7~1989.3/31放送・TVシリーズ第2期「もっとあぶない刑事」
●1989.4/22公開・劇場版「もっともあぶない刑事」
●1996.9/14公開・劇場版「あぶない刑事リターンズ」
●1998.8/28放送・金曜ロードショー枠「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98」
●1998.9/12公開・劇場版「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」
●2005.10/22公開・劇場版「まだまだあぶない刑事」
TVシリーズ&劇場版DVD詳細
文句ナシにオススメなのは第1期TVシリーズ! 全6巻で発売、全12巻でレンタル中。
そして「もっともあぶない刑事」までがやはり黄金期だと思います。リターンズ以降はちょっと微妙・・・。タカ&ユージはいつでもどこでもカッコイイですけどね。
もしご興味を持たれましたら、TVシリーズはレンタル置いてあるところが少ないので、、無ければ劇場版を是非。
「またまたあぶない刑事」と「もっともあぶない刑事」、この2本をご覧になってみてくださいませ♪
(以下、簡素な文章を心がけようと思ったのに長い…)
【登場人物】
鷹山敏樹/舘ひろし
呼ばれ方:タカ、タカさん、鷹山、鷹山さん、鷹山先輩
港署捜査課刑事。通称”ダンディ鷹山”。
勇次曰く「育ちが良すぎる」。基本的には沈着冷静でクール(オチャメな部分もあるけど)。港署の頼れるリーダー的存在。
キザなセリフをスマートに吐くフェミニスト。女性好きだが決まった人はいない。本人曰く、「イイ女は常に去っていくし、二流の女は愛しようがない」らしい。それってさほどモテてないってことなんじゃ・・・・(笑)。
自動車免許を持ってないので、突発的に犯人を追いかけるときは街中に(偶然)停めてある市民のバイクを失敬するのが得意技。アクションでは、うなるコブシで叩きつけるように繰り出すパンチに惚れ惚れ!
タバコはKENT(後期はフィリップモリス)。必ずマッチで火をつける。拳銃の腕前は超一流。刑事にあるまじき二丁拳銃所持者。ズルイ(笑)。
”銀星会”(横浜の暴力団)が天敵。本編でその理由が語られたことは一度もないが、実はジャーナリストだった父親を銀星会に殺されたという裏設定がある。
大下勇次/柴田恭兵
呼ばれ方:勇次、大下さん、大下、大下くん、大下先輩
港署捜査課刑事。通称”セクシー大下”。
タカ曰く「育ちが悪すぎる」。”一気のユージ”という通り名があるほど、少しでも事件の糸口をつかんだら猪突猛進で突っ走る弾丸のような男。悪ガキがそのまま大人になったような署内のムードメーカー。
女好きだがまったくモテない(ていうか女運が悪い)。本人曰く、「中学生でも高校生でもOLでも人妻でもなんでもいいよ、俺!」。でも、たまにモテても本人が気づかない(ダメじゃん)。
車の運転はプロも真っ青。金色に光る日産レパード(一番好き!)で華麗なハンドルさばきを魅せる。あと信じられないくらい俊足。アクションはパンチよりもキックが主流。踊るように繰り出される足技は最高!
タバコはLARK。ライター(基本はZippo)で火をつける。拳銃の腕前は、朝メシ抜きだったら手元が狂うらしい(笑)。
刑事になる前は相当なワルだったらしく、多少の錠前なら常備しているツールセットで簡単に開けられる。
真山薫/浅野温子
呼ばれ方:薫、薫くん、薫さん、薫ちゃん、真山くん
港署少年課刑事。とても美人。でも破天荒。
刑事には見えないと言われたくて刑事になった。しょっちゅう捜査課の事件に首を突っ込むが、都合が悪くなったら「私、少年課だもーん」と逃げる。酒癖が悪い。
しかしなんやかんや言ってもタカと勇次に大事にされているのがなんともナイス!
タカの前だと一人の女性の雰囲気になり(繰り出されるギャグもアダルト・笑)、勇次とだと悪ガキ二人が揃ったようになるのも興味深い。
婚期を逃し続けて20年・・・・。
「まだまだ」では少年課課長に出世。
町田透/仲村トオル
呼ばれ方:透、町田、町田くん、透くん
港署捜査課刑事。天然ボケ。いつでもどこでもマヌケな感じ。だけどまったく憎めない。
彼女がいるのに、タカと勇次に「女紹介する」と言われると何でも言うことを聞いてしまう。みんなから愛される港署の”トロイ動物”。
そんな彼も「まだまだ」では三代目捜査課課長に!
近藤卓造/中条静夫
呼ばれ方:課長、近藤課長、タヌキ
港署捜査課課長。常識無視・独走大好きな二大巨頭の鷹山&大下に、頭を悩ませ胃をキリキリ痛めている毎日。
「大馬鹿者!!!」と「瞳ちゃん、お茶」が口グセ。
本当は誰よりも部下のことを思っている。最終的にはいつも上の圧力から鷹山と大下を守ってくれた。
※中条さんは1994年にお亡くなりになりました……悲しかったです。そして寂しい。
【その他の人々】
:吉井浩一(山西道広):捜査課刑事。課長を除くと唯一の妻帯者なことから、皆から”パパ”と呼ばれ慕われている。穏やかなオジサマ。ナカさんと仲良し。
:田中文男(ベンガル):捜査課刑事。別名”落としのナカさん”。取調べのプロ。不気味なポーカーフェイスで相手を撹乱する。扇子集めが趣味。
:吉田春彦(秋山武史):捜査課刑事。勤勉実直な標準タイプの刑事。実家がお金持ち~。※秋山さんは1996年にお亡くなりに…。合掌。
:谷村進(衣笠拳次):捜査課に所属する筋肉デカ。弾丸も貫通しない肉体美を誇る。
:山路瞳(長谷部香苗):捜査課の事務。ニッコリ笑顔が眩しい港署のマスコットガール。実は大下のことが好き?
:鈴江秀夫(御木裕):少年課刑事。薫のお守り役。一言余計なのが災いし、よく薫から鉄拳を食らっている。
:松村優子(木の実ナナ):少年課課長。少年少女の味方。逞しすぎるくらい逞しい姐御。バイクやスポーツカーを駆る男前な女性。「まだまだ」では港署の署長として登場。
:深町新三(小林稔侍):二代目捜査課課長。「リターンズ」から登場。規定外の存在の鷹山&大下を快く思っていない…という役どころ。「まだまだ」では神奈川県警本部長に出世。
☆
●1986.10/5~1987.9/27放送・TVシリーズ第1期「あぶない刑事」 全51話
すべての部署(捜査課、少年課、交通課、警ら課)がワンフロアぶち抜きで存在している刑事部屋、2ドアの覆面車、二丁拳銃の刑事・・・・・これら全部がスタンダードな警察だと思わせるくらい、狭い画面の中で彼らはそれはそれはもうイキイキと活躍してました。記念すべき初期シリーズ。
全話傑作だと思います。このシリーズがあるから、ファンはどんなトホホ新作を観させられても「次こそは・・・!」って思えちゃうのです(笑)。サブタイトルが漢字二文字なのも斬新でした。
全部好きだけど、眩しすぎる二人の裸体が拝める「暴走」(第1話)、シャイな勇次の恋心がたまらない「誘惑」(第6話)、勇次がどてっ腹に鉛の玉を食らいながらも16時間犯人と対峙し続ける「死闘」(第14話)、銀星会に拉致されたタカを勇次が単身で助けに向かう「奪還」(第20話)、タカと勇次のそれぞれで形の違う優しさが心に染みる「感傷」(第24話)、シャブ漬けにされたタカに対する勇次の友情が泣かせる「生還」(第33話)、勇次と薫がボニー&クライドよろしく銀行強盗の模擬訓練の犯人を演じる「迷走」(第39話)、取調べ中の容疑者(美女)とタカがキスしちゃって港署騒然の「謹慎」(第45話)、スローモーションシーンのタカがやばいくらいカッコイイ「脱出」(第46話)、人質の命を救う為にタカの偽装葬式を出す「狙撃」(第50話)、何度観てもクライマックスに鳥肌が立つ「悪夢」(第51話)が特に好きです。
●1987.12/14公開・劇場版「あぶない刑事」
【ヨコハマに、ヤケドしそうな刑事(デカ)がいる】
劇場版第1作。株で大儲けした画商・鳴海(室田日出男)が敵。彼が雇った傭兵上がりの殺し屋・豹藤(菅田俊)に翻弄される。ヒロインゲストは小野みゆき。
第1弾ということで気合が入ったのか、それまでのTVシリーズとちょっと雰囲気が違ってました。今見ると、TVシリーズよりも時代を感じる(笑)。
観どころはタカ&ユージのタンゴ(爆笑!)、シリーズ通して唯一観られる二人の本気の仲違い、勇次の涙&それに対するタカの優しさ、勇次のダンス、ヘリコプターで宙ぶらりんの二人....などなど。最初で最後(?)本気で意見が割れたときの、「俺一人で行動する」と勇次に言い切られた瞬間のタカのショックを受けた顔が最高。超せつなそうなのです~v
●1988.7/2公開・劇場版「またまたあぶない刑事」
【今度の獲物も始末する】
劇場版第2作。1作目の気負いも3作目の哀愁も感じられない、カラッと仕上がったナイス映画。めちゃめちゃ楽しい!
表はクリーンな実業家、しかしその裏の実態は・・・・・な青年実業家・長峰(伊武雅刀)が敵。彼の部下である佐久間(片桐竜次)に買収されちゃうタカ&ユージが可笑しい。ヒロインゲストは宮崎美子。
観どころは、まずはオープニングの二人のやりとり。現場に遅れてきた勇次が、
勇次:「もー離してくんないんだもん、カワイコちゃんが」
タカ:「それで成果は?」
勇次:「愛より、仕事を選んだんだ」
タカ:「フラれたってことだろ?」
勇次:「そうとも言う」
他にも、犯人に一人1億で買収されるタカ&ユージのドタバタ劇(恭兵さんパントマイムうますぎ!)、捜査課に異動したい薫の執念、素晴らしいエンディング映像(歌が流れてるので声は聞こえてこないけど、事件後の港署の日常が描かれている。今見ると泣けるくらい良い)などなど。あと序盤で見れる勇次の寝ぐせがめちゃプリチー!
そして”ダンディ鷹山”と”セクシー大下”という名称はこの映画で生まれました。恭兵さんのアドリブですv
●1988.10/7~1989.3/31放送・TVシリーズ第2期「もっとあぶない刑事」 全25話
第1期に比べるとかなりライトになった第2期テレビシリーズ。おふざけ部分が強くなった気もするけど、でもやっぱり面白い~。ギャグに当時の時事ネタも多い。勇次が「ちょっと待ったコール!」とか、「ここはひとつ”タカさーん、チェック!”だな!」って言ったりしてます(笑)。
タカと勇次がどれだけ薫を大事に思ってるかが分かる「乱脈」(第9話)、タカがとうとう本気で恋に落ちる!?「結婚」(第11話)、やっぱり女運の悪い勇次に涙が止まらない(笑)「代償」(第13話)、いつになく男前なタカ&勇次が観られる最終回「一気」(第25話)が特に好きです♪
●1989.4/22公開・劇場版「もっともあぶない刑事」
【3度目のジョーク】
3年続いたシリーズの集大成。これで最後だったので、いろんな意味でボリューム満点。派手派手なので好みはあれど、今の日本では観られない最高のエンターテイメント作品だと思います。大好き!
タカの宿敵、横浜を牛耳る強大暴力団”銀星会”が敵(組長の前尾を演じるのは柄本明)。捜査途中、まさかの癒着も発覚!? 雇われた殺し屋・結城(刈谷俊介)がとにかく不死身でタカ&ユージを苦しめる。ヒロインゲストは真梨邑ケイ。
観どころはメインテーマソングとも言える「WHERE DO YOU GO FROM HERE」が流れるシーンすべて(オープニング、クライマックス、エンディング)。
「動くな。これ以上俺たちを楽しませるな。動くものを撃つのが一番好きなんだ」や、「俺の前を駆け抜けていった女は皆妊娠していったぜ・・・」や、「まったく何を考えてんだ、最近の若いモンは。・・・・・俺たちも、充分若いけど」など名(迷)ゼリフ多し!
どっちが弾を外したのか責任をなすりつけ合う二人(超可笑しい~)、横浜の海を見つめながらタバコを吸う二人(カッ…コイイ!!)、護送車で検問を突っ切る二人(泣きそうになるほど素敵)、爆弾に気づかずノリノリで踊る二人(超可愛い)などなど、いつになく二人一緒に行動してたような気がします。
●1996.9/14公開・劇場版「あぶない刑事リターンズ」
【人生、腹の立つこともあるけれど、あぶデカが戻ってくることもある。】
7年後、まさかの復活! 嬉しかったですね~。だけど制作側もそうとう嬉しかったのかお祭り騒ぎが過ぎて、かなり従来の”らしさ”が見た目的に薄れてしまってた1作。
近藤課長役の中条静夫氏が亡くなられてしまってたことでの埋めようのない喪失感、新メンバーの存在の薄さ(…)などなどが、7年の歳月を物語ってました。ミサイルであたふたするところは結構面白かったけど~。
携帯電話やパソコンなどの普及も、もう戻れない日々の象徴だったかも。
音楽は前作までと同様素敵でした(フォーエヴァー以降は微妙になります…)。
国際犯罪者集団ブレーメンが敵(ボス役は伊原剛志/カッコ良かった!)。ヒロインゲストは大竹一重。
●1998.8/28放送・金曜ロードショー枠「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98」
リターンズときたらフォーエバーでしょ!と、最初っから決まってたっぽい作品。リターンズの2年後に登場しました。このTVスペシャルが『ACT.1 点火』で前編、続いて公開された映画が『ACT.2 爆発』で後編。TVで始まり映画で終わった作品。
テロリスト集団NETに所属する男(永澤俊矢)が敵、ヒロインゲストは竹内結子。
リターンズで装飾されすぎていた港署の内装や、刑事たちの服装も以前の雰囲気に戻り、鷹山視点で港署内が映るオープニング、昔のTVシリーズのエンディング映像を今の舘さん&恭兵さんが観ながら談笑しているエンディングなどなど、初期作品を意識して作られていて、個人的にはリターンズ以降の作品だったら一番好きかも。
ギャグもTVシリーズっぽい雰囲気で楽しかった。
透:「馬鹿じゃないの! 先輩ね、生きてるうちに頭使ったほうがいいですよ」
勇次:「頭使いすぎて顔がでかくなるよりいいだろ」
透:「失礼だな、ホンットーに・・・・!」
とか好きですねー♪
タカが言った「シャトーラトゥール」を、「何よ、”社長シリーズ”って」って聴き間違える勇次も可愛かった。
勇次の出番がとても多かったのもファンには嬉しい一作。
●1998.9/12公開・劇場版「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」
【「GAME OVER?」「ジョークだろ?」】
テロリスト集団NETが敵(ボスは加藤雅也)。ヒロインゲストは本庄まなみ。
TVスペシャルが思いの他面白かったのですごく期待してたんですけど・・・・・こちらのほうはそんなに・・・・で悲しかった覚えが。。
難しいもんですねぇ・・・。
●2005.10/22公開・劇場版「まだまだあぶない刑事」
【オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイム。】
再び7年後に復活。今度こそは無いと思ってたのでまたまた嬉しかったです♪
7年前、タカと勇次が逮捕した尾藤が敵。ヒロインゲストは原沙知絵。刑事部屋の新メンバーは、窪塚俊介、佐藤隆太、水川あさみ。
なんだかミョーに現代チックな演出がホントうるさいんだけど、リターンズ以降では2番目に好きな作品となりました。
タカも勇次も年を取ったけど、相変わらず美しかったです。立ち居振る舞いとかね。
せっかく素敵なふたりなのに、もう少し面白くできたんじゃないかって思ったけど・・・・・やっぱ映画となると色々と難しい部分もあるのかなと。
一番の不満は犯人の存在が弱いこと。この犯人をどうにかすることによって、もっともっとどうにかできたと思うんですよねー。それがホント残念です!
☆
ぜひぜひ来年にでもTVスペシャル’2006をと願ってやみません。