シックハウス症候群という言葉はすでに皆さんご存知のように現代の多くの建築様式により使用される材料、家具、部品等に含まれる各種の化合物の影響から数多く見られる化学化合物質過敏症のことですが、マイナスイオン欠乏症という言葉はご存知でしょうか。
以前から、森林浴あるいは水しぶきをあげている滝の近くなどでは、気分が爽快になり心身に好影響があることが知られています。
このことは、樹林や滝から発散されるマイナスイオンによりまわりの空気が浄化されるために精神が安定し、また新陳代謝が活発になることにより細胞が新鮮さを保つという意味合いです。
ところで、日本の家はもともと木造の建築物でした。
その木造建築の家は常に空気が流れ、環境も現代の多くの街とは違って自然により近いためにその空気中のマイナスイオンにより、住居空間は住みよさを保っていました。
それに反して、昔とは異なり家電製品やOA機器などの有害なプラスイオンの発生源が多い状況下で、なお且つ現代の大半がそうである建築様式による密閉性の高い住居では、人体はプラスイオンの影響で日日酸化される状況下にあり、新陳代謝が鈍くなり、弱っていきます。
このような状態が続きますと、抵抗力の低下からいろいろな病気に罹りやすくなることになります。
このように、プラスイオンが多くなりマイナスイオンが不足した状態から引き起こされる症状をマイナスイオン欠乏症と称しています。
このプラスイオンが多くなりマイナスイオンが不足した状態は人間だけでなく住宅そのものにも影響を及ぼします。
腐朽力の強いカビなどが蔓延しやすくなり、又、白蟻などが取り付きやすくなることにより、家屋全体が蝕んでいきます。
以上のようにイオンは目に見えず、においもしないのにいろいろな影響力をもつものだけに、日常生活においておおいに気を配る必要があると思います。
拡大して解釈すると、前出のイオンが存在する空気は地球上の生き物が生きるために必要欠くべからざるという点では他の何よりも極めて重要なものであります。
状況によりにおいがしはしますが目に見えないために気付かないうちに健康を害されていたということは個人、集団にかかわらず有史以来数え切れないことであります。
人間のいるところは全てにおいて、また関連しての展開では人間が住んでいないところも含め、地球全体の環境の悪化が続き、その悪化の度合いも加速度的に高まる昨今、人類の行く末を考えると良くないことばかりが頭に浮かび、なるようにしかならないかと開き直る以外脳のない自分が哀れでなりません。
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