観光二日目、ツアー客は6:30から朝食。
本日からラマダンが始まりました。
ラマダーン(ラマダン)は、ヒジュラ暦の第9月。この月の日の出から日没までのあいだ、イスラム教徒の義務の
一つ「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われる。「ラマダーン」を断食のことと誤って捉える人も少なく
ないが、ラマダーンとはあくまでもヒジュラ暦における月の名である。この断食の習慣は、624年、マッカの大規
模な隊商をムハンマドが300人ほどの当時の信者全員と共に襲おうとし、それの阻止にやってきたマッカの部隊
を返り討ちにできたことを神の恩寵と捉え、記念したことに始まる。断食といっても1ヶ月間という期間を完全に
絶食するわけではなく、日没から日の出までの間(夕方以降から翌未明まで)に一日分の食事を摂る。
二日間お世話になったホテルを8時に出発。
運転手、助手、ガイドさんは、ツアーの日中は一切の飲食を摂りません。
【6/18、マラケシュ旧市街観光-ティシュカ峠-ワルザザード泊】
最初にクトゥビーヤ・モスクを見学。
クトゥビーヤ・モスクは、モロッコの都市マラケシュにある、市内で最も大きなモスク。ミナレットはムワッヒド朝の
第3代アミール、ヤアクーブ・マンスールの統治下(1184年から1199年)に建設され、後にラバトのハサン塔と
なる、セビリアのヒラルダのモデルとして使用された。モスクの名称は図書館員を意味するアラビア語の「アル=
クトゥビーイン 」の由来するものである。これは、かつてモスクが本を売る人々に囲まれていたためであった。
モスクはこの種の建築においては、重要なものの一つと考えられている。塔は高さ69メートル(221フィート)
あり、側面の長さは12.8メートル(41フィート)である。6つの個室(1つは他のものよりも高い位置にある)
は内部を構成し、ムアッジンがバルコニーへ登れるようその周りに傾斜路が設けられている。
アンテナ塔など高台にはコウノトリの巣が見られます。
足元には子猫たちが寝そべっています。
建物は伝統的なムワッヒド朝時代の様式で建てられており、4つの銅の球体で装飾されている。
伝承によれば、これら塔の上にある4つの球体は最初純金で出来ており、3つになる前提だった。
しかし、ヤアクーブ・マンスールの妻がラマダーン中の断食をしなかったことへの代償として、
彼女は自身の黄金の装身具を溶かし、4つ目の球体にあてがったと言われている。
内部は観光客に開放していないようです。
バスで移動し、次のマジョレル庭園に到着。
イヴ・サンローラン氏が愛した庭園として有名な「マジョレル庭園」。竹林やサボテンなど、世界各地の植物が
絶妙なバランスで配置されており、鮮やかな色彩にあふれる空間が、それはそれは美しい。1920年代に
フランス人画家のジャック・マジョレル氏が造園。植物収集家でもあった彼は世界各地から植物を取り寄せて、
異国情緒あふれる空間を造り上げた。マジョレル氏の死後、1980年にデザイナーのイヴ・サンローラン氏と
ピエール・ベルジュ氏が買い取って改修し、今に至る。
庭園に入ると目の前に広がるのは竹林。そして竹林に囲まれた歩道を進むと池に泳ぐ鯉を発見。まるで日本
の庭園にいるかのような、なつかしい感覚がわいてくる。旅人を癒しで包み込んでくれる異空間です。
狭い市街地を通り抜けて、次の観光地に向かいます。
周囲の高台はコウノトリが巣を造り、天空を舞っています。
金物修理屋を兼ねたお店です。
メディナ旧市街にあるバイア宮殿に到着。
《Palais de la Bahia》モロッコ中部の都市マラケシュの旧市街の南側にある宮殿。19世紀末、アラウィー朝
ハッサン1世の宰相アリ=バハメットの私邸として建造。中央に水盤を配した中庭があり、周囲には天井に
細密画が描かれた4人の妃と側女たちの部屋が並んでいる。側女たちの居住エリアは立入禁止でした。
昨夜訪れたジャマ・エル・フナ広場に向かいます。
雑多な店がひしめき合う旧市街で、様々な臭気に耐えながら歩きます。
ジャマ・エル・フナ広場に出ました。
暇そうなコブラ使いの叔父さん。
一時間のフリータイムでナツメヤシ、飾り物などを購入。本当に安価な市場です。
近くのレストランで昼食タイム。
メニュー豊富ながら味はイマイチの店でした。
マラケシュを後にし、ティシュカ峠を越えてワルザザードに向かいます。
乾いたオートアトラス山岳地帯を登り詰めていきます。
峠の手前でトイレ休憩。ここにもアフガンオイルの店がありました。
昨日のお店と一緒の品揃えですが、価格が微妙に違っています。
乾いた岩山を見ると集中豪雨に悩まされる日本の山々と比較してしまいます。
16:30に最高地点のティシュカ峠-2260mに到着。
化石売りのお店だらけで、しつこい程の売り込みです。
皆さん、価格交渉しながら購入されていました。
モロッコ土産に種々の化石が人気のようです。
下り道も乾いた岩山が続きます。
細い沢水に沿って緑地帯が見られます。
アメリカ西海岸の岩山と似た景観です。
これは航空機へのランドマークでしょうか。
緑地帯の所々にミツバチの巣箱が置かれていました。
平原に出ました。ここからモロッコのハリウッド地帯になります。
荒野の中に映画撮影セットが点在しています。
ワルザザードのロータリーには映画撮影のモニュメント。
ワルザザートは、モロッコの都市。人口56,616人(2004年)。モロッコ中部、アトラス山脈の南側に位置し、
アトラス山脈から流れてきたドラア川が平原に出る地点にある。標高1,151m。気候は乾燥しており、雨は
ほぼ降らないが、ドラア川の水によってオアシスとなっている。かつてはキャラバンが立ち寄るだけの小さな村
であったが、1920年代にフランス軍の基地が作られてから発展した。現在でもモロッコ軍が駐屯している。
マラケシュからアトラス山脈を越えてサハラに抜ける幹線道路上に位置しており、交通の要衝である。空港も
あり、モロッコのサハラ砂漠観光の入口となっている。ここからダデス川沿いに東のエルラシディアへと抜ける
道は「カスバ街道」と呼ばれ、多くの観光客が訪れる。交通の便が比較的よく、砂漠の雄大な光景が広がって
いるため、映画のロケ地としてよく使われる街である。アラビアのロレンス、スター・ウォーズ、007 リビング・
デイライツ、ハムナプトラ/失われた砂漠の都、グラディエーター、クンドゥンなどの映画ロケが行われた。
ラマダン中の町中では日没後の夕食待ちで人々が出歩いています。
18:30にワルザザードのホテルに到着。
入室後、プール脇のレストランで夕食。
我々の夕食後、日没の20:30にガイドさん達がゆっくりと食事を摂っていました。
星空を見にプールサイドに行くとガイドさんがまだ夕食中。
コテージ風の部屋で浴槽が深く、ゆったりと休めました。
明日は映画の舞台になった世界遺産・アイット・ベン・ハドゥ観光後にカスバ街道を進みます。
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