熊 今日はどこに出没!!

今日はどこへ行こうかな 

300名山の岐阜・奥三界岳

2011年05月30日 | 登山

朝4:15に起床して朝食、昼食の弁当を受け取りに玄関へ。

外は小雨がずーと降り続いています。

握り飯と朴葉ずしの弁当ですが朝食に一個ずつ食べました。
朴葉ごと食べてみましたが固くて葉を吐き出しました。
宿の女将さんに聞いたら普通は食べないですよと言われました。

5:30に宿を出発して10分程で夕森キャンプ場に到着。
雨中対策としてアイダータイツの上に直接雨具を穿きます。
ズボンはザックに収納し、上は伸縮性のアンダーウェア着用で濡れてもOK。

6:00に舗装された林道を歩き始めて林道ゲートを通過。
山並みが少し見えるが昨日以上に雨が降ってくる。

 

「銅穴の滝」を過ぎた先で林道から左に分かれて登山道になります。

沢に急降下すると奥くらがり渓谷の吊橋がありました。

一人ずつ慎重に渡って対岸へ。
ここから九十九折れの急登が始まります。
すでに雨で滑りやすく帰路は苦労しそうです。

昨日の女性は足の不調でバス待機となりましたので
50分歩きの10分休憩ペースでガイドが進みます。
標高差450mを登りきると未舗装の林道に出ました。

周囲の谷ではゴウゴウと激しく濁流が流れています。
林道を進むと落石だらけで途中から大岩が崩れ落ちて完全に道が塞がれています。

通行可能にするために工事を進めているようですが、半端な落石量ではありません。
落石に注意しながら数箇所を通過。

長い林道歩きの先に二段の橋の上に大きな滝が見えるようになります。

・昇竜の滝と木製橋

  

三叉路を左側に折れて木製橋の上で激しく流れ落ちる「昇竜の滝」を見学。

この先の林道も落石が激しくて路肩を失いかけており、落石の間を注意して通過。

林道終点に壊れかけの小屋があり、この裏から尾根歩きが始まります。

 

木の階段を登って登山道になりますが、道筋は水浸しで泥まみれです。
両側の笹をできるだけ踏みながら稜線に出ましたが視界無し。
笹原と木の根の道を縫うように進むが、水がどんどん流れ込んでくる。

徐々に女性が遅れ始めて男性がサポートしてます。

小さな沢を渡渉して進み、大きめの沢で二度目の渡渉。
水量と流れの勢いで片足に水が浸入しました。
いつもは沢石に腰掛けて休憩するそうですが半端な水量ではありません。

   

対岸を少し登った地点でカイドが途中撤退を告げて戻り始めました。
風や雷も無いので再確認しましたが、弱者の安全優先とのことです。

この先も渡渉があり山頂付近の平坦部は深い湿地帯になっていて
おそらくズブズブに沈むため危険だそうです。

林道歩きが長い奥三界岳に再登山することを考えると憂鬱になります。
天候の回復も期待できないまま往路を辿って下山です。

・対面する山稜と沢筋

三叉路の分岐点にある壊れかけたプレハブ小屋にお邪魔して昼食。
朴葉ずしは味噌が美味しくて食べやすくお薦めです。

雨はさらに激しく降り続いており周囲の沢や滝は濁流が激しく流れています。
岩崩れ箇所を注意しながら通過して最後の下降分岐点に到着。

ここから吊橋まで急降下が続きますがズルズルに滑りました。
吊橋では橋下1m付近まで増水しており、これが浸水したらやばいです。

対岸の坂を登り返して舗装林道に到着し、一安心です。

ここでザックカバーに溜まった水を抜いたりしました。
ザックカバーの二枚掛けが有効とのことで今度試してみます。

渓流と数々の滝に恵まれた夕森地区ですが濁流と滝だらけのようでした。

・登山開始時と帰路での水量比較

   

「銅穴の滝」を見学して登山口に向かいましたが道路が冠水した箇所があり
通過の際の水流で登山靴に浸水し、ついに両足が濡れてしまいました。

銅穴の滝と冠水した舗装林道

 

12:30にキャンプ場に到着し、手早く濡れ物をまとめてバスで中津川温泉に向かう。
アンダーウェアは今日も寒さ対策に有効でした。

中津川温泉ではお早いお着きですね、と声をかけられて
雨で途中撤退ですと応じていました。
雨に降られながらの露天風呂や熱めの内湯でサッパリできました。

高速道路は久し振りに大型観光バスやマイカーが多くて千円渋滞の再現です。
1000円割引の6月終了を受けて皆さんが大雨の中をどこかに出かけたようです。
渋滞覚悟で新宿へ向いましたが午後7:30に到着。

雨天5連発で4勝1敗、沢沿いの登山道がある山は要注意です。
北海道の斜里岳でも豪雨による撤退がありましたが、奥三界岳のリベンジは気が重いです。

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斜里岳では登りは沢の飛び石を踏んで渡渉しましたが、撤退して下り始めると
濁流で飛び石は見えなくなり、股下まで沢に浸かって足探りで渡渉しました。

大勢の人がズブ濡れで登山口の小屋の床下で風雨にさらされながらバスを待ちましたが、
身体が冷えてガタガタ震え、今思えばこれが低体温症かと実感させられました。

今回はアンダーシャツの保温効果で着替えずに温泉まで行きましたが、
雨の山行では体温維持や防水対策の工夫が不可欠ですね。


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