熊 今日はどこに出没!!

今日はどこへ行こうかな 

東北山行・大荒れの和賀岳

2014年11月04日 | 登山

東北山行最終日、5時に起床して朝食。曇り空で雨は降っていません。

5:40に大曲駅前のシティホテルを出発し、30km先の真木真昼・県立自然公園に向います。
真木渓谷に沿った狭い林道に入るとジャンボタクシー二台とすれ違い。団体さんが登っているようです。

6:30に林道通行止め地点の広い駐車場に到着。先行車はなし。

【10/18、林道駐車場-寒露水口-薬師岳-和賀岳-往路下山-秋田空港-羽田空港-昭島帰着】

六座目は200名山・和賀岳。高低差1060mのピストン登山になります。

立派な休憩舎兼トイレがあります。登山準備中にバラバラと雨が降り出しました。

急ぎ休憩舎で雨具を着用し、熊鈴を付けて7:00に駐車場-380mを出発。

砂利林道を進み、7:10に寒露水口に到着。

 

ここからブナ林の登山道に入り、薬師岳を目指します。

和賀山塊(わがさんかい)は、秋田・岩手県境にある山塊で、奥羽山脈真昼山地の一部。
奥深い原生自然と
ブナ混生林、さらに巨樹・巨木の存在によって知られている。

7:15に曲沢分岐を直進します。

 

徐々に傾斜が増して薬師岳への登りに入りました。

7:35に休憩広場のようなブナ台を通過。

 

雨が止んで朝日が差し込んできました。

天候が回復したようで、カッパの上衣を脱ぎました。

13:10に小さな沢を通過。この先が水場になっています。

この沢が滝倉-800m地点のようです。

 

すぐ先に滝倉避難小屋の標識がありました。撤去されたようで跡形もありません。

 

樹林帯の緩やかなジグザグ道が続き、予想した急登はありません。

青空が見えてきました。今日は天気の神様に恵まれたようです。

8:35に倉方-1000mを通過。ここから薬師岳への稜線になりました。

低い潅木帯の道を真っ直ぐに登り詰めます。

視界が開けて薬師岳が見え、山頂直下を登る団体さんが確認できました。

 

突然、激しい雨粒と濃霧に包まれました。急ぎ雨具を着用して急登を進みます。

9:05に薬師分岐を通過すると、15名程の団体さんが停滞しています。

悪天候のため、ガイドの判断で薬師岳で途中撤退するとのこと。
私が「午後には回復するようですよ」と言うと、展望の無い和賀岳で無理しても・・・と下山していきました。

9:15に薬師岳-1218mに到着。この先は私一人になったようです。

薬師岳(やくしだけ)は主稜線上の山。標高1218m。和賀岳へのアプローチルートとして知られる。
真木渓谷沿いに走る真木林道の甘露水分岐から登山ルートは始まる。ミズナラ林・ブナ林をへて、ブナ台の
あたりからはブナ占有林の中を歩いてゆく。曲り沢水場から滝倉避難小屋跡の急登、滝倉避難小屋跡からの
九十九折りを経て、植物相は低灌木林に変化し、矮性ブナ、ダケカンバ、シナノキなどが岩場を覆うのが目立つ
ようになる。このあたりからは同時に色鮮やかな高山植物があらわれ始める。主稜線にたどりつくと、南には
甲山や真昼山地、北には薬師岳と早池峰山の双耳峰が望まれるようになるが、ピークへの最後の登りにかかる
まで和賀岳の姿は視界に入ってこない。山頂にはお薬師さまの小祠があり、往古の民俗山岳信仰を偲ばせる。

 

薬師岳から和賀岳への緩やかな縦走路を進みます。

強風と雨粒に耐えた真昼岳同様にフードを深くかぶって進みます

9:25に笹原の薬師平を通過。

 

強風が吹き抜ける草原が続きます。

少し登り返し、9:45に小杉分岐を通過。

ここから小鷲倉の山容が見える地点ですが、最後までガスの中でした。

唯一見えたのは薬師岳からの縦走路です。

小鷲倉への急登になりました。

10:10に小鷲倉を通過。やはり和賀岳の山容もガスの中。

小さなアップダウンの緩やかな主稜線になり、ここも風雨が吹き抜ける地形です。

緩やかな登りが続き、山頂間近になりました。

頭上で雷音が鳴り響き、バラバラと雹が降ってきました。

避難場所は見当たりませんので、山頂を走って往復してから逃げることにしました。

10:45に200名山・和賀岳-1440mに到着。伏せながら写真を撮り三角点にタッチ。

和賀岳(わがだけ)は山塊の主峰。標高1439m。登山ルートは、秋田県側大仙市を発ち、真木渓谷から薬師岳
・小杉山を経由するか、岩手県沢内村から和賀川源流を横断するかの2つが知られているが、いずれも長時間
を要するロングトレイルとなる。薬師岳から主稜線を北上するルートは、夏季には高山植物が見事な花畑をなす。
薬師岳から和賀岳にかけての主稜線上は風衝草原といわれ、風当たりを遮るものがないため風当たりが強く、
冬季には季節風や積雪の影響をじかに受けることになる。そうした地形のために樹木の成長が阻まれ、高山帯
性の植物相が見られるようになった。最盛期の7月にはニッコウキスゲ、トウゲブキ、イブキトラノオ、ハクサン
フウロ、タテヤマウツボグサ、ミネウスユキソウなどの高山植物に彩られる。旧い民俗名によれば、阿弥陀岳とも
呼ばれており、山岳信仰の山であったと推定されている。今日ではその痕跡は、わずかに山頂の小祠の存在に
見出されるのみである。

 

岩手県側の崖縁に屈んで様子をみましたが、幸い雷は三回きりで、平坦な山頂を一回りします。

  

強風雨とガスに包まれた山頂を5分で退散、雷が避けられそうな小鷲倉まで下ります。

登山道には水が溜まり、登山靴に水気が染みてきました。

11:15に小鷲倉を通過。ここから小潅木の下り坂になります。

その後、雷音は収まって一安心。薬師岳で撤退した団体さんは正しい判断でしたね。

11:45に小杉分岐に到着。ここで安心して昼食を摂りました。

12:05に薬師平を通過。薬師岳まで横風が強くなります。

薬師岳から下山する尾根が見えてきました。下界は天候回復しつつあるようです。 

 

12:15に薬師岳まで戻りました。

薬師岳の直下は崖縁を通る道で要注意。

雨が降り続いていますが、横風は避けられる下山路です。

潅木帯からブナ林へと変化し、風雨の影響が軽減されます。 

滝倉避難小屋跡をチェックすると、良いテント場になっていました。

滝倉の水場に立ち寄り、ブナ林の流水を一口頂きました。

雨が小止みになり、ブナ林の紅葉を見ながら下ります。

13:25にブナ台を通過。

立派なブナの大木です。

杉の植林帯を通過すると登山口は間近です。

13:40に甘露水登山口を通過。甘露水はどこにあるのでしょう。

最後の林道歩きになりました。

13:50に林道駐車場に帰着。高低差1060m、6時間50分の風・雨・雷・雹を体感した山旅でした。

また雨足が強くなりました。休憩舎に荷物を持ち込み、体を拭いて着替えます。

車が二台到着してご挨拶。明日、岩手側から秋田側に縦走する方達で車を置きに来たとのこと。

登山靴と雨具を洗って機内荷物をまとめ、秋田空港に向います。

 

雨が降り続く紅葉の真木渓谷を走行。

大雨の中、傘を差しながら林道脇の「袖川の大岩壁」に立ち寄りました。

真木渓谷(まぎけいこく)は、秋田県大仙市にある渓谷。大仙市東部の太田地域に位置する。雄物川水系の
玉川の支流のひとつである斉内川が形成する。付近一帯は奥羽山脈の一部を成す真昼山地であり、木真昼
県立自然公園に指定されている。奥地には和賀山塊の一部を形成する薬師岳や甲山、小杉山などの山々
あり、支流の七瀬沢や金堀沢には七瀬大滝や四十八滝などが存在する。また、ブナの原生林が広がる。
真木集落から約7km続く深く荒々しいV字型渓谷で、車道終点には薬師岳や和賀岳の登山口があります。
途中には袖川や大倉岩の大岩壁があります。断崖には、クロベ、キタゴヨウマツ、カエデ等が自生し、新緑と
紅葉が美しい。渓流釣りや登山者も多い。

切り立った50~100m級の崖が迫っており、取り巻く紅葉との対比が見事です。

他にロッククライミングに使われる「大倉岩の大岩壁」もあるそうです。 

秋田道経由で約60kmを走行、17時に小雨の秋田空港に到着してレンタカーを返却。

夕食は秋田名物のキリタンポラーメンを美味しく頂きました。

 

 

羽田からの便が遅れており、遅延のため時間潰しに苦労しました。

 

秋田空港離陸は30分遅れで、中央線での昭島駅帰着が厳しくなりました。

羽田空港では連絡バスに乗せられて40分遅れで到着。

京浜東北線は人身事故で運休中、中央線は線路立入りと急病人搬出で遅延、青梅線も遅延中と
ヤキモキさせられましたが、最終的に昭島帰着は24:30過ぎながら何とか当日に帰着できました。

天候は三勝三敗と不運な結果でしたが、予定の六山を登り、東北200/300名山を完登できました。
九州、近畿、上信越の残り17山には、来年前半に出かけたいと思っています。


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