ピアニストべーちゃんのブログ

今年の音はなんだろな

ピアノマニア

2012年02月21日 | Weblog
このタイトルの付け方がいいな。観てきました。
表舞台に立つピアニストの話ではなく、それを支えるとある調律師さんが主人公。ドキュメンタリー映画です。狂いを判断する耳の善し悪しもそうなのだが、ピアノを弾く人間以上に、とにかく音を知っている人でないとできない仕事だなと認識。

演奏家はピアノに対して受け身である事が多いように思います。その環境に甘んじるというか、特に即興家は影響を受けまくる。当然それも一興となる訳だけど、自分の表現したい音を貪欲に追い求める能動的姿勢も必要だな。
ただジレンマなのは、願いを叶えてくれる素晴らしいピアノ君を自分自身が操りきれないこと。そんな時ピアノに負けた気になる。いいピアノなのにいい演奏にならない時があるということ。

自分の出したい音の明確なビジョンが見えて、それを具現化するだけの技術が身に付いた時に、信頼する調律師さんに「質問」(映画でキーワードとなる言葉)してみようと思う。

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