ピアニストべーちゃんのブログ

今年の音はなんだろな

脱力

2009年04月29日 | Weblog
阿佐ヶ谷「クラヴィーア」にて、わたくしと、フルートMiyaさん、ベース佐瀬正さん。
このトリオはお初。

お二方とは昨年あたりから演奏の機会が増えました。

今日のようにお互いの呼吸を常に意識しながら音楽を紡ぐ感覚は、力が入っていては得られないもの。
初の組み合わせとは思えないほどの瞬間も多々あり、刺激的かつ「脱力系」ライブとなりました!

それにしても「さくらさくら」のMiyaアレンジには脱帽。
また特別な世界に連れてってもらった気がします。

わたくし風邪っぴきでしたが、演奏中は体調不良など気にならず。
そのまま治しちゃいます!

バレエセッション

2009年04月28日 | Weblog
         
池袋「マイルスカフェ」にて一応僕名義のセッション。
写真左からベース永井健二郎、ギター鈴木よしひさ、ドラム斉藤たかし(以上敬称略)、真ん中ピアノ阿部篤志さん(笑)

特に鈴木よしひささんは、知る人ぞ知るすごい人。
ギターだけでなくピアノも相当な腕前で、天は二物を与える。
以前に何度かお会いしたことはありましたが、ちゃんとご一緒するのは初めて。
少しくらいアピールできてたらいいけどなあ…

永井けんちゃんも、たかしさんも光るプレイしてました。僕も負けんように!


ところで・・・

今日も昼間は「プシケとゼウス」の稽古。
稽古前にバレエダンスでウォーミングアップ。ダンサーさんに交じって、僕も音楽監督の笠松さんも参加してみました。
        
            

たまには良いもんですが、全く様にならんがな(笑)

餃子腹

2009年04月27日 | Weblog
来月13日から始まるダンス舞台「プシケとゼウス」の稽古2日目。
曲の始まるきっかけや、テンポがかな~りシビア。なかなか把握できませんが、一応の形が見えて安心。何とかなりそうだ。

稽古終了後、腹も減るのさ!
紹介してもらったギョウザ屋さんへ。

メニューはまじでギョウザだけ。しかも焼きギョウザのみ。味のバリエーションもない。
この多様化の時代、たった一品のみで勝負できるのか…

席に座るやいなや、喋るすきもなくギョウザが置かれる。

これ
めっちゃうまい!
めっちゃうまい!!
めっちゃうまい!!!
めっちゃうまい!!!!(笑)
この自信に納得だ。

結局4皿完食。
周りには10皿以上食べてる人もおったぞ。

絶妙な焼き加減だ。からしをつけて食べるのがこのお店流。1皿250円なり。

また行こぉ~
亀戸駅から徒歩2分のとこにあります。

花人

2009年04月26日 | Weblog
夜10時からの「ソロモン流」って番組で、フラワーデザイナー赤井勝さんの特集やってました。
僕も名前は知ってました。

彼も偉大なアーティスト!
花の「生け方」は、人の「生き方」を現している気がしましたね。

やっぱりお花好きだな。

辻さん

2009年04月25日 | Weblog
正直辻さんとの出会いが、僕の調律師の概念を変えている。

昨年の夏、バイオリンの会田桃子とのデュオの時、初めてお見かけした。それ以来辻さんの調整されたピアノを弾く機会が度々訪れることになる。生意気にも先月のソロピアノアルバム作成の立会い、そしてこの度の群馬のコンサートにも同行していただいた。

一つ一つのコンサートに調律師を同行させるピアニストは確かにいるが、それはほんの一握りのトップの演奏家の話。
僕が辻さんに来ていただいているのは、こちらが突発的な依頼をして、わざわざ出向いてもらっているということなので、話のレベルが根本的に違います。

普段はそこにあるピアノがどんな状態であろうと、とりあえず向き合わざるをえないわけで、もちろん調律が入ることもあるのだが、だからといって良い状態で臨めるかというと全然そんなこともない。
調律の世界も奥が深く、それに携わる方々にも大きく実力の差がある。演奏家はその差を理解できる。素人は論外、多少耳の良い演奏家がネジを回したところでピアノが言うことを聞くものではないということを、まず知っていただきたい。

群馬夢スタジオにあるピアノは「ベーゼンドルファー・インペリアル」というウィーンの名器。
品格のあるピアノではあるが、今までこのピアノと仲良くなれたことは一度もない。過去ここで弾いて苦い経験ばかりしている。
また夢スタジオにあるものに限らず、弾いたことのあるベーゼンドルファーのピアノとは、僕はみ~~んな仲が悪い。

当然僕が弾きこなせないだけということもあるが、辻さんによれば、調律師の立場でも一癖二癖ある楽器なのだそうだ。つまりその辺の職人さんがメンテできる代物ではない。
「弾きにくさ」「扱いにくさ」にはいろんな要素があるが、その中でも音程が狂いやすい一面には困ったもの。調律をしてても一度合わしたところが数分後にはもうずれているということが頻繁にあるそうで、辻さんはそれをどう対処されたかというと、

「後々にずれるんなら、予めずらして調律すれば良い」

だそうだ。。わかります?
それを『ギャンブル』と称しておられた。深く印象的だった言葉。

そして今日辻さんはギャンブルに勝った。
というか、長年の経験からそのギャンブルに100%勝つ術を身につけておられるというのが正しい。
また開演前のお客さん入りの時にまで、ベーゼン特有の癖を取り除いてくれていたのを知っている。

こんなにストレスなくベーゼンを弾けたのは初めてだった。
感謝の言葉を口にすること自体がとても薄っぺらくなるからここでは言わない。

日頃辻さんには多くのアドバイスをもらっている。
調律師という立場ゆえ、音楽の内容的なことには敢えて踏み込まないスタンスではおられるのだが、今の僕にはそれが一番役立っている。
いかにも超一流の職人さんで、固いイメージを持たれがちだが、実はとても人間味溢れる方。それが決して機械的ではない、あの味わい深い音を生み出している所以だ。

僕はとにかく音で恩返ししようと思っています。

笑って泣いて

2009年04月25日 | Weblog
今日は2本立て。

まず群馬県は「吉岡町児童館」にてファミリー向けコンサート。
決して広いとは言えないところに100人もの方が押し寄せましてね。でも子供さん達ちっちゃいからそんなに混んでる感じもせず。
「ふるさと」「花」「崖の上のポニョ」「アンパンマンのマーチ」など演奏。いっぱいいっぱい歌ってもらいましたよ!

それからアンデス君も参戦!

この音色、聞いた方はみんな魅了されます。ありがとう!アンデス!

それにしても子供達は元気そのもの。どんだけはしゃぐんじゃぁぁぁ~~~
でも彼らからすっごいパワーをもらいまして、僕は嬉し泣き。
ヨシヨシしてもらいました。



いじめられて泣いてるように見える(笑)

泣いてばかりはいられん!
夜は、群馬県は前橋に移動。いつもお世話になっている「夢スタジオ」にてボーカルはHISASHIさんとデュオコンサート。

これが”THE”HISASHI


HISASHIさんほど感受性が高くて、周りを聴いているボーカリストを他に知らない。
共演させてもらうときは、僕も自分の感性をフラットに戻すし、導かれるまんまに弾く。
ただのピアノ伴奏になることをHISASHIさんも良しとしない。だから自分もとにかくプッシュする。
ボーカリストに対しては珍しい、何にも考えないでプレイさせてもらえるアーティストの一人だ。

音楽は物語性に溢れている。
その世界観を創るのが好き。HISASHIさんが僕のプレイを尊重してくれてるのが何よりも嬉しい。
「時よ」の演奏、泣けた。こういう時に流せる涙はいいもの。

お題をもらって演る即興コーナー、HISASHIさんとは初めての試み。
「雨降ってる中で食べるみそラーメン」「草なぎ剛の心境」の2題(笑)
笑えた。こういう時に笑える素直な気持ちは常に持っていたい。

昨日は演奏中、音楽が音楽でなくなる瞬間を初めて体感。
音楽家は通常意識をして音を発する。音を出す行為は「生きてる」という行為と同じ。
しかし我々は普段の生活の中で「生きる(息をする)」ということを意識下では行わない。
極めて自然体で音を奏でられた時・・・自発的な行為であるはずの「音出し」が無意識下で行われる「生」を帯びる時・・・僕には音楽が「音楽」という概念に収まらなくなる気がする。

素晴らしいコンサートになった。とにかくいろんな人に聞いてもらいたいと思った。

最後に一枚。

左からコーディネートをしてくださった桑原さん、調律師の辻さん、HISASHI氏、僕。
桑原さんを始め、いつもお世話になっている群馬の方々には、深くお礼を申し上げます。
調律の辻さんのことは、一実に触れなければならない。

まだまだ

2009年04月24日 | Weblog
原宿「アコスタジオ」にて、オーボエ兼作曲家の笠松さん、歌手の蔵田みどりちゃんとライブ。

この両者の笑いが微妙に気持ち悪いです(笑)

打ち合わせ一切なしの大即興コーナーが一番良かったと思う。
オーボエと歌がいい感じだったので、僕は必然と後ろ楯したくなる感覚。難なく自分の位置も確保できた。

ところで今回も演ったバッハのソナタと、ウォーターヴィジョン(笠松作)は…

高校の時の英語の先生が言ってました。
「英文に知らない単語がある時でも前後から推測して訳しなさい。
でも3つも4つも知らない単語があるんなら、そりゃあ訳せないわな」と。

僕は単語を覚える必要があります。
一つ英文を訳せるようになるのも、当分時間がかかりますがな。

いろんなことの

2009年04月22日 | Weblog
バランスがとりにくくてどうしようもなかった日。
自分の責任もあるが、大胆なスタンスの変更が必要と感じた。

そう言いながら、無理せず自分らしく臨みます!
それが一番イイって知ってますから。

『くもりのち晴れ』

2009年04月21日 | Weblog
4年ほど前に作った曲。
この度、バイオリニストのキャサリンがレコーディングしよう!と言ってくれた。
お仕事ベースではなく、全くのプライベートで書いた楽曲を録音できるのはすごく嬉しいことだ。

でもね…

今回は予算的なこともあり、スタジオにあるキーボードで録音したのだけど、どうしてもピアノ的にはアプローチできず。楽器が違うから仕方ない部分があったのです。

しばし模索…

音色を「ハープシコード(チェンバロ)」に変えたのがうまくハマリましてね!
結果とても面白い『くもりのち晴れ』が生まれたのでした!
*「ハープシコード」はピアノの原型ともいわれる楽器で、主にクラシックで言うバロックの世界でよく用いられます。

全く怪我の功名。
思いもしない方向に話が進みましたが、苦労するどころか格段に弾きやすくなり。もちろん本物っぽくは弾けないにしても、モヤモヤが払拭できたのは事実。
楽器ないし音色と、体がまさに一体化していると認識できました!

キャサリンには度々感謝!

今日は一日中雨模様。
だけど気持ちはでした~