ピアニストべーちゃんのブログ

今年の音はなんだろな

ようこそみとよ

2010年04月30日 | Weblog
早朝から電車移動。大阪からなのでたいした距離ではありませんな、あっという間に四国上陸。香川県は三豊(みとよ)市へ、バイオリンのキャサリンと。
以前、キャサリンの演奏にとても感動された地元の商工会女性部の方の強い働きかけで、今回のコンサートが実現。そうやってつながっていくってステキだ!

さて、うどんを食らうのもそこそこに・・・

到着するやいなや早速演奏なのだ!かなりのハードスケジュールなのだが、なぜか演奏したくてうずうずしている僕とキャサリンがそこにいました。

   だって演奏場所がここなんだもん。                この本堂の中で↓
 
    (指が写ってごめん・・)

ここは四国八十八ヶ所めぐり、第七十番札所に指定されている「本山寺(もとやまじ)」
国宝でございますよ!住職さんの許しも出たようで、まずはこちらで演奏。
でもピアノは持ち込めないのでどうしたかと言いますとぉ

 (ぶれててごめん・・)

わたくし鍵盤ハーモニカを吹いております!響きも良くて、かなり面白かったと思いますよ!追求すればこれも立派に鳴ってくれるのです!
特別な空間で吸収できるものは大いに感じながらの演奏。また一つ大きな経験ができました。

演奏終了後、商工会さんが主催する「七福求めてぶら~りみとよ」に参加。
      
街のお散歩ですたまにはこういうのもいいじゃないですか~
いわゆる町興しのイベントですね。地域を紹介、また守っていく姿勢って素晴らしいと思います。

”讃岐かがり手まり”を作ってらっしゃるお宅にもオジャマ。正真正銘の芸術品で見入ってしまいました。。
     
非売品ということだったんですが、伝統工芸士の曽川さんのご好意もあり、いくつか個人的に購入させてもらいましたよ!

あ!それから商工会の方がここは是非!ということで連れて行ってもらった原鋳造所。
ここがまたすごかった・・・
 
はい、鋳造所ですからねえ、作業されてる場所は確かに殺伐たる光景ではあります。
さらに奥へ進んでみましょう。

すごいものが見られます。


見たいですか?(笑)


ですよねえ(笑)


心してご覧ください。


  
  

四国にある銅像の多くは、こちらで作られているそうです。
この衝撃をどう伝えていいやら分かりません。。ただただ感服いたします。
言葉少なな職人さんの顔が、とても優しかったのが印象的でもありました。

そんなこんなで終えた三豊1日目。かなり充実しています。

ビックリセッション

2010年04月29日 | Weblog
染め染め音空間、京都公演が終わり、蔵田みどりともしばしのお別れ。
次は5月5日渋谷で再会する。

終演後、京阪電車で大阪は淀屋橋にある「ギャラリー菊」さんへオジャマ。

絵画の鑑賞もさせていただいたのですが・・・
とても親しくさせてもらっているEっ子さんが、こちらでプライベートな音楽会を開いてるとのこと!
時間的には完全に間に合わない状況でしたが、ビックリ企画として一曲だけでもということで、急いで駆けつけたのでありました!

到着したものの、演奏会も終わっていて皆さんマッタリモード。
そこへ無名のピアニスト登場だから、若干よく分からないモードだったかもしれませんが、どーもどーもって言いながら一曲弾かせていただきました(笑)
少しずつでも名前を覚えていってもらえればそれでいいのだ!

しかしこれからが宴の本番なのか!?

いつの間にか、大セッション大会が始まってしまいまして!(笑)
素晴らしいギタリスト浜野さんと「禁じられた遊び」、16歳の歌手ひかりちゃんとは「アメイジンググレイス」、同じく16歳のバイオリニストわだ君+友人バイオリニストざわさんとは「情熱大陸」(笑)を。
皆さん素晴らしかったし、超楽しかったですよー!!

16歳のお二人の目がキラキラしていたのが印象的でした。
これからたくさんのものに出会っていくことでしょう。いろんなものを感性豊かに吸収していくと良いよと、助言いたしました。
こんな僕が貢献できるなら、素敵なセッションの機会がもっとあってもいいなあ~って思いましたよ!

しかし俺もオジサンになったなあ…(苦笑)
まだまだ頑張らなあかん歳や!負けへん!

Eっ子さん、お疲れ様でした!
またタイミング合えば遊びに伺いますけん!

土地に根付くもの

2010年04月29日 | Weblog
京都は「錦鱗館(きんりんかん)」
ここから見える景色が素晴らしくて。。

写真では分かりませんが、ずっと先(と言ってもそんな先ではないですが)にそびえたつ山には""の文字が!
かの有名な大文字焼きを眺めることのできる最高のロケーションでもあるのです。

昨日に引き続き『染め染め音空間』

終演後も二人ノリノリです(笑)。
会場の雰囲気にも後押しされて、昨日とはまた一味違う音空間になったかと思います。

それにしても、しみじみ思いますが、
蔵田みどりの楽曲が、ここ京都の地に深く根付いているというのがよく分かります。
その土地だからこそ生まれる音楽があるのだと、彼女に気付かせてもらってるんです。すごいことです。。

ちなみに蔵田みどりの弟さんは調律師。
実はここ錦鱗館のピアノを調整していただいたんですが、とっても人間味溢れる温かい音で、東京で師と仰ぐ辻秀夫さん以来の衝撃があったことを、最後に明記しておきます。

ジャズとカレーとお母さん

2010年04月29日 | Weblog
    
京都は出町柳駅前交差点。とてものどかです。

    その角に一軒の小さな喫茶店が。
    
    なぜか無性に引き込まれまして。
中はカウンターのみの、とても狭い狭いお店なんですが、数名のおじさま方がレコードの音色にじっと耳を傾けて座っておられました。

僕自身、見慣れた光景のようでいて、そうでもありません。
ざわつく感じが全くなく、ジャズの音色がこんなにも、時空をスリップさせるなんて信じられませんでした。
こんなにも素敵な空間には、なかなか出会えないと思う。

自家製の野菜カレーを注文したんですが、これが何か泣けるほどうまくて。。
思わず母親の味を思い出したり…
少しくらいキザなことしても許されるでしょう、カレーは700円でしたが、1000円札を一枚そっと置いて、店を出たのでした。
この場所に出会えたことへのささやかなお礼のつもりです。

染め染め春の陣

2010年04月28日 | Weblog

突然ですが、癖毛を気にするわたくし…(笑)
最近どうしてもまとまらんですのよ。。。

さて

ボーカル蔵田みどりとのデュオユニット『染め染め音空間』
4月28日大阪、29日京都、5月5日東京渋谷、5月8日群馬前橋と、春のツアーがスタートです!

本日の会場、大阪天満橋エルオオサカ内にある「プチエル」。

ピアノが強く鳴りすぎる環境のため変則セッティング、お互いの顔が見えない状況でしたが、その方がかえって研ぎ澄まされるんでしょうか、いいアンサンブルになったと思っています。

蔵田みどりの新曲3曲を含むオリジナルたち、また童謡、さらには飛び道具?(笑)など多数取り揃えてお送りした、あっという間の2時間。
終演後のお客様のお顔を拝見する限りは、これからもこのユニットを続けていける、確かな感触を得たのでありました。

とはいってもツアー初日。残り3か所も皆さんに幸せを届けるべく!
席に空きがあります。是非いらしてください!

※来られる方はメールをいただけると幸いです。
somezome@live.jp

素晴らしい時間

2010年04月25日 | Weblog
安寿ミラ"Female Vol.10"。何の事故もなく無事に終了です!
出演者全員で記念撮影を。

この公演中、終始楽しくて何のストレスも感じない日々でございました。
音楽だけでなく、いろんなことが1つになる感覚があったし、舞台関係でこれほどまでに「チームワーク」を感じれたことは、僕にとってはとても有意義でした。
終わりが来るとやっぱり寂しいものだけど、また次なるステップへの土台ができたし、この経験が活かされる時が来ると思っています。

さあ、また新しい日がやってくる!

パジャマではない

2010年04月24日 | Weblog

左から大貫勇輔さん、天勢いづるさん、宮内良さん。
この度の"Female Vol.10"で、安寿さんの脇を固める、素晴らしいキャストの方々なのです。
みなさんから得られるパワーはそれはそれは凄くてですね、こちらは音と楽屋トークの合わせ技で何とか対抗するしかない状況(笑)
いい迷惑だったかもしれませんが(笑)、我々の元気もみなさんにノリウツレ!とばかり。

そして忘れちゃならない、主役の安寿ミラさん登場~

って俺が邪魔かい?しかも何かよう分からん写真…(苦笑)
このお洒落パンツが、安寿さんにはどうしてもパジャマに見えるそうで、めっちゃ笑ってもらうのでした。

しかし、あの情報量を完璧に記憶して、あの運動量をこなす安寿さん…
かなり満身創痍かとは思われますが、疲れた表情など微塵も感じさせないそのプロ根性に、尊敬の念を懐きます。
いつも後ろからたくさんのことを学んでおります!

宝塚公演も2日目終了。
昨日の反省が活かされて、全体も引き締まった感じに!演奏もイイ具合に良かったのです!
舞台は生き物!その日の色合いを楽しんでます。

明日はいよいよ千秋楽です。

追いつけ~

2010年04月23日 | Weblog
"安寿ミラFemale Vol.10"。今日から宝塚3日間。

なんだが…

最寄り駅の路線が人身事故で全く動かず。まっっったく動かず…
駅のホーム自体がめっちゃ、めっっっちゃ混雑するから、電車が来ても全然、じぇんじぇん乗れませんで…
おまけにSuicaが反応せず改札出られないし、妙に混んでる東京駅で人にぶつかって「オイ気をつけろ」言われるし…
結局予定の新幹線に乗れず、一人寂しく自由席で向かっております。。
先行してるメンバーにあべちゃんがいないから静かでいいわぁって言われてると思いますがきっと心の中ではあべちゃんがいないからサビシイって思ってくれてるはずだと思いたい(笑)

いやいや、
本当にごめんなさいです。。。

神戸でピアノ弾いてた時、時間に厳しい先輩に言われたこと思い出したよ。
『電車が止まったのを言い訳にするな!電車が止まること自体を予測して家を出ろ!』と。
何が理由であれ、それを見越して出てこいとおっしゃってました。

全くその通りです。
結局他人に迷惑かけることになるからね。自分一人の問題じゃないし、心待ちにしてる人もいるから。

到着したら、とにかく気持ち落ち着けるとこから。
イイ演奏するのは変わりないのだ!

問題は日程だけ

2010年04月22日 | Weblog
都内スタジオに終日缶詰状態。プログラマーのNoriさんを道連れにしまして。
とあるアーティストのプリプロ(仮レコーディングみたいなもの)でしたが、かなりいい感じにサウンドが見えて、自分的にも納得!

あとは…
今後このプロジェクトに、自分のスケジュールがはまりさえすれば、何の問題もないのだが。。
自分の責任は最後まで全うするのだ!

おやじさんの絵

2010年04月21日 | Weblog
           
               おしゃれ 狂女の春


僕を応援してくれる初老の絵描きさんがいる。
昨年夏あたりから、ちょくちょく聞きに来てくれている。
昔から、創作意欲がなかなか湧かない時などに、音楽に接していたらしく、ある日突然僕のピアノに出会ったらしい。

ライブにいらっしゃった時には必ず、ご自分が描かれた絵のコピーを僕にプレゼントしてくれる。
その画風にも当然惹かれるのだが、絵の裏にはそれに対する想いがポエム調で綴られており、その文章を読むのが僕はたまらなく好きなのだ。
少し恥ずかしいが、絵と合わせて読んでみてほしい。


           
     ヘビメタが日常から 始まったことを ネコは知っていた。
             これを笑いながら書いた。
        出来あがって よーく見ても 笑ってしまう


     
             和ジャズの時代が始まった。


           
             キャンドルのジャズメンたち
    ローソクをつけるとジャズメン達があらわれて ジャズを演奏してくれる。
        いつでも好きな時にジャズがきける。夢のローソクだ。
        のぞむならばこのローソクの火を けさないでほしい。
       特に阿部アツシのローソクは 誰れがもっているのだろう。
   阿部アツシ自身なのか 阿部アツシの世界にひたりたいと思う人達なのだろうか?


     
                 阿部篤志の世界
      島根の頃、耳から血が出るほどジャズピアノを聞いたはずだ!!
     ネコにねらわれた鳥をにがし 自分のベッドをそっとおいたはずだ
   買ったばかりのバッグを誰かにあげようとわざとわすれてどこかにおいたはずだ!!
   コトに酒をのませ 用意したコーヒカップにそそがずにちょくせつポットからのみ
  ねはんのシャカのうでをちぎって花をもたせ 作曲したフメンの裏をメモ用紙にする。
そして、ピアノのせんりつで自画ぞうを画き けっしてきれいでない月に花をうえつづける
       やがて阿部篤志のつくり出した宇宙は花でうめつくされる


 絵は、この他にもたくさん頂戴している。

ところで『阿部篤志の世界』が最近売れたとの報告をいただいた。
ニューヨークで購入されたらしく、その時買い手は「このピアニストは誰?」って尋ねてきたらしいが、「日本の著名なピアニストだ」とだけ答えたらしい。
決して著名人になることを目標としている訳ではないが、おやじさんに自分の存在を自慢してもらえるピアニストになりたいと思った。