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Bar輪gマスターの酒ってやつぁ…

新宿歌舞伎町のBar輪g(りんぐ)のマスターが送る、素敵なお酒のエピソード。

クレーム・ド・フレーズ

2006-03-17 23:27:25 | リキュール
苺のリキュール、

「クレーム・ド・フレーズ・デ・ボア」

G・E・マスネ社の商品。
アルコール度数は
20度

エキス分
43%

です。


フランス語で苺(和名:オランダ苺)をフレーズと言います。

それとは若干違う品種で、
「フレーズ・デ・ボア」と言う物があるのですが、
こちらは木いちごの一種です。
その実を破砕、浸漬し、熟成させて造ります。


赤というより、茶色に近い色合いですが
味と香りは紛れも無く苺です。

苺の旬は初夏。
季語としても初夏です。

この週末に早々と苺狩りに出掛けるお客様が、
お土産に苺を届けて下さるそうなので、
仕入れてみました。

摘みたての苺を使った、カクテルを味わいたい方は、
明日(土曜)の夜にいらして下さい。

ヒプノティック

2006-03-11 20:42:18 | リキュール
淡い青色のリキュール、

「ヒプノティック」

は割と新しく造られたリキュールです。

ベースの酒は、
プレミアムクラスのコニャックとウオッカのブレンド。
そこに
パッションフルーツ
キウイ
ブルーベリー
オレンジ
パイナップル
などを配合したトロピカルリキュールです。

フランスのヘヴンヒル社が造っています。
名前の「ヒプノティック」は
フランス語の

hypnotique=催眠術

に由来しています。


アルコール度数は

17度

と低めなので、
ボトル裏に英語で書かれているように
ロックで飲むのもいいでしょう。
ソーダ割でもさっぱり仕上がって美味しいですし、
カクテルへのアレンジも楽しいリキュールです。

なかなか、そそるボトルも良いですね。

クレーム・ド・カカオ

2006-03-07 23:17:23 | リキュール
透明なカカオリキュール、

「クレーム・ド・カカオ」

はボルス社の商品です。
ボルス・ディスティラリーはオランダでこのリキュールを造っていますが、
原材料のカカオは
アフリカと南米産の物を使用しています。

安定した品質

これがボルス社の特徴で、世界中、何処で飲んでも安心出来る味を実現しています。


この、変わらない事のもたらす安心感は
簡単なようで非常に難しい事です。

カクテルのレシピブックで載っている通りの分量で造っても、
バーテンダーの技術によって味が変わります。
また、フレッシュフルーツを使って作ったカクテルは、
甘さや酸味など一つ一つ異なるフルーツを使いますから、
やはり、レシピ通りにはいかないのです。
さらに突き詰めていけば、
同じ酒でも、ビンテージ毎に、微妙に味わいが違ったり、
明らかに、味わいをニーズに合わせて変えたりしますので
さらに難しいのです。

漬け込むタイプのリキュールは
意外にも(考えてみれば、なるほどですが)
年によって味が違います。
農作物の出来、不出来が影響を及ぼすのです。
家庭で造る梅酒が、梅の出来、不出来で味が変わるのを思えば、
わかりやすくありませんか?


と言う訳で、信頼されているリキュールメーカーの一つなのです。

まぁ、変わっている物を楽しんだりもしたいですが(笑)
そこは、バー全体のバランスってやつですね。。。

五代梅酒芋焼酎造り

2006-03-02 23:37:20 | リキュール
去年、参加した本格焼酎試飲会で見付けた梅酒、

「五代梅酒芋焼酎造り」

そう言えば、きちんと紹介してなかったなぁー
って事であらためて。

鹿児島の山元酒造が造る梅酒です。

梅酒はベースの酒に梅を漬け込んで造るリキュールで、
漬け込む際に補糖(砂糖を加えて甘さを調整すること)
もします。
日本が世界に誇るリキュールなのです。


一般家庭ではベースにホワイトリカーを使ったりしますが、
最近、売り出された梅酒は
芋焼酎や泡盛など、ベースにこだわった物が多く販売されています。

そういった物は、ベースへのこだわりを味わいに出そうとして
癖のある物が多い傾向にありますが、
この「五代梅酒」は芋焼酎の香りや癖が無く、
梅酒としての旨さを追究した酒になっています。

例えるなら、
婆ちゃんの梅酒(笑)

ロックから水割り、ソーダ割りなど
お好きなスタイルでどうぞ!

マラスキーノ

2006-02-22 21:46:29 | リキュール
チェリーのリキュール、

「マラスキーノ」

イタリア北東部からスロベニアにかけては、
スイートチェリーの特産地です。
そこで造られるリキュールをマラスキーノと呼びますが、
ドリオリ社が始祖で、
今回紹介するルクサルド社が世に広めました。

1821年、ジェノヴァ出身のジロラモ・ルクサルドが創立しました。


三回蒸留、三年以上熟成させたリキュールは
柔らかなチェリーの風味と
キリッとした飲み口を併せ持ちます。

色は無色透明。
ドイツなどで造られる、キルシュと共にチェリーリキュールの代表的リキュールとされています。


カクテルにも使われますが、菓子作りにその真価を発揮します。

チェリーブランデーとは全く異なる地平を目指したマラスキーノは
言うなればチェリーで造った焼酎テイストなリキュール。


水割りやソーダ割り、ロックなどで飲むと
意外と楽しめますよ。

ストーンズジンジャーワイン

2006-02-13 21:21:21 | リキュール
1740年、ロンドンで生まれたリキュール、

「ストーンズジンジャーワイン」

です。
長い歴史を持つリキュールですね。
もう少しで三百年になります。

それほど昔に造られている為、
ベースの酒はワイン(白ワイン)です。

蒸留酒はブランデーをはじめ造られていましたが、
高級な品だった頃です。

手に入れやすい酒はワインやビール等の醸造酒でした。


その白ワインに
オーストラリア産の生姜の根を粉末にした物を漬け込み熟成させて造ります。

生姜の爽快な風味が活きた味は、
フィンズベリー社が開発した当時から変わらないということです。
現在はマシュー・クラーク社がその伝統を引き継ぎ、
造っています。


カクテルブックのレシピにも多く登場しますが、
ベルモット(ノイリープラットやチンザノなど)と同じように
レモンを絞ってロックで飲んでも美味しいですよ。

シャルトリューズ・ヴェール

2006-02-11 21:35:38 | リキュール
かなり古い歴史を誇るリキュール、

「シャルトリューズ・ヴェール」

はフランス、シャルトリューズ修道院で造られています。


オリジナルレシピは
1605年、アンリ四世の元にある人物から伝えられたそうですが、
パリではレシピ通り造れず、
その後18世紀になってシャルトリューズ修道院でレシピが解読され造られるようになりました。

1970年以降民間企業に製造を委託していますが、
現在にいたるまで、
香味材料の調合は

三人の修道士

のみが行っています。

130種類の薬草類を使った神秘のリキュールなのです。


ミントの香り高い「シャルトリューズ・ヴェール」はカクテル等でも使われますが、
是非、ショットグラスでストレートで試して下さい。
アルコール度数55度という強いリキュールなのですが、

葉巻をくゆらせながら飲むと、驚きの柔らかさに変わります。

飲み物で葉巻によって、ここまでわかりやすく味の変化があるものも珍しいです。

葉巻は煙草を吸わない方でも試せますので、
チャレンジしてみて下さいね☆

ディタ

2006-02-08 22:22:30 | リキュール
ライチリキュールの先駆、

「ディタ」

朱い衝撃でしたっけ?
派手なコピーのポスターが駅構内に貼られたりしてました。
今では、様々なライチリキュールが発売されていますが、
始めにスタンダードとして認知された「ディタ」の一人勝ちは変わらないでしょう。

ライチは中国南部原産の果実で、
深い赤の凸凹した皮を剥くと、
白色半透明のゼリー状果肉が現れます。
甘い果汁と魅惑的な芳香を持ち、
世界三大美女に数えられる、

楊貴妃

が愛した事で知られています。


「ディタ」はデリケートな味わいながら、
何よりも強い芳香を併せ持つリキュールに仕上がっています。
その為、カクテルで味わいに変化付けて飲みやすく仕上げても、
ライチの風味を損なわないカクテルを作る事が出来るのです。

その為、どこで誰が作ろうと一定以上のカクテルに仕上がるのです。

「ディタ」のヒットには酒を飲む場所やシチュエーションの多様化に対応した
親しみ易さ
が大きな要因と言えるでしょう。


二匹目のドジョウを狙った「スターリーbyディタ」は果たしてどうなるのでしょう?
こちらも楽しみです。

ディサローノ・アマレット

2006-02-07 20:17:37 | リキュール
リキュールの中には、ナッツや種子、核を利用した物も多くあります。

「ディサローノ・アマレット」

はその中では代表的な物の一つ、
アマレット
と言う種類の酒を最初に造った会社、

イルヴァ・サローノ社

の製品です。


アマレットはその香りからアーモンド・リキュールと言われたりしますが、
アーモンドではなく、
あんず(杏)の核
が原料です。
あんずの核の蒸留液にスパイス抽出液、アルコールを加え、
熟成させた後シロップを加えて製品化します。

イタリア、ミラノ市近郊のサローノ町で造られる

「ディサローノ・アマレット」

は元祖らしくバランスの良い佳酒。

様々なカクテルにも利用される定番リキュールとなりました。
最近は特に女性に人気のアマレットですが、
ジュースやソーダ、ミルクとの相性の良さは言うまでもなく、
ウイスキーやブランデー、スピリッツなどのハードリカーとの相性も良いので、
非常に使い勝手の良いリキュールです。

因みに冬場はHOTカクテルとしても楽しめますよ。

琥珀色の甘い奴

モテ要素満載のリキュールでした(笑)

SABRA

2006-02-05 23:18:15 | リキュール
「SABRA」

という名前のリキュール。

恥ずかしながら、このリキュールの存在を知りませんでした。

先日の俺の誕生日に、
sabra」(小学館)の方がプレゼントしてくださいました。

雑誌名と同じ名前のリキュールということで、
かなり気の利いた贈り物をいただいてしまいました。
ありがとうございました!


イスラエル産のオレンジリキュールということですが、
じつはまだ飲んでません。
かなり甘みの強いリキュールだそうなので、
ヒマな時間を見つけて美味しく飲める方法を
色々試行錯誤する予定です。


「SABRA」というのは、
イスラエル産まれのユダヤ人のことだそうです。
その名前を付けたリキュールというのは、
日本で言うと、

「日本人」

「日本男児」「大和撫子」?

「江戸っ子」や「九州男児」だとちょっとニュアンスが違いますね(笑)


ど真ん中な名前のお酒ですよね。
清酒「日本人」ってないのかなぁ…?

知ってる人がいたら情報下さい(笑)