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Bar輪gマスターの酒ってやつぁ…

新宿歌舞伎町のBar輪g(りんぐ)のマスターが送る、素敵なお酒のエピソード。

ドメーヌ・サトネイ・クレーム・ド・カシス

2006-01-28 22:03:32 | リキュール
カシスリキュールは以前に紹介した事がありますが、
その最後に軽く触れた別のカシスリキュール、

「ドメーヌ・サトネイ・クレーム・ド・カシス」

の紹介です。

カシスの名産地はフランス、ブルゴーニュ地方ですが、
ブルゴーニュ地方ではワイナリーや酒の造り手を

ドメーヌ

と言う単位で呼びます。
有名なロマネ・コンティの造り手DRCは
ドメーヌ・ロマネ・コンティ

の略なのです。


これはブルゴーニュ地方のワイン造りが、
「畑」
を規準にして品質管理され、販売されるように決められている為です。

対してボルドー地方では、
シャトー(城)

と言う単位で分けられますが、
こちらはいくつもの畑からの葡萄の中から選別を行いワインを造る為
選別作業を行うシャトーが単位となっているのです。

という訳で、
このカシスリキュールは
カシスの取れた畑が限定されているのです。
すると、個性的なリキュールが出来上がる。
となるのです。


通常、手に入るカシスリキュールよりも遥かに濃厚で果実味が豊かなカシスリキュールです。

こんなリキュールもあるんですよ。

コーダ・デル・ディアブロ

2006-01-24 19:27:01 | リキュール
凄いラベルの凄いリキュール(笑)

「コーダ・デル・ディアブロ」


「悪魔の最終楽章」
と言う名前のリキュールです。

イタリアで造られたこのリキュールは様々なハーブを香味成分に使った、
薬草系リキュールです。


で、その名前は単なるインパクト狙いかといえば、
決してそうではありません。


名は体をあらわす。

まさにその通りのリキュールなのです。

決してまずくも苦くもありません。

非常に甘く、甘美な味わいなのです。
悪魔は甘い言葉で人を誘います。
そして、その甘い言葉に乗ってしまった、
悪魔の囁きに耳を貸してしまった人を待つものは…


アルコール度数

70度

の強烈なしっぺ返しなのです。

悪魔のリキュール。
納得です(笑)


上手く割って飲むならば、その良い所だけを味わえますが、
ストレートで煽ったりしないで下さいね。

翌日、後悔することになりますから…

ジェット31

2006-01-13 22:43:45 | リキュール
昨日の「ジェット27」はグリーンミントリキュールでしたが、

「ジェット31」

はホワイトミントリキュールです。

女性に人気の高いホワイトミントリキュールはグリーンよりも
若干アルコール度数が高いのですが、
甘いカクテルの風味付けに良く使われたりします。

特にチョコレートやカカオとの相性は抜群です。
チョコミントのアイスクリームが
「31アイスクリーム」
等で人気ですよね。
そういえば、このリキュールも「ジェット『31』」ですね。


話はそれますが、
日本では

「31アイスクリーム」

と呼ばれて親しまれているアイスクリームチェーンはアメリカからやって来ました。

吉祥寺の北口にもあります。
学生時代は良く待ち合わせ場所として

「31前」

を使いました。懐かしいです。


その、
「31アイスクリーム」

ですが、
アメリカでは「31アイスクリーム」と言っても通じないのをご存知ですか?


ちゃんとアメリカにもあるんですよ。
呼び方が違うのです。


向こうでは
「バスキン・ロビンス」
と呼ばれて親しまれているのです。
「31アイスクリーム」のロゴをよく見ると、ちゃあんと書いてあります。



昔、それでどう呼ぶかと言う些細な話で恋人と喧嘩になりました。

帰国子女だった彼女はアメリカ式が抜けず、
私も意地になりまして…

つまらない話ですね。
失礼しました。

「今なら違う対応をするだろうと思える思い出」
を思い出しましたってのは、
酒を飲む理由として十分な理由ですよね。

ジェット27

2006-01-12 21:00:18 | リキュール
ミントリキュールの中では世界トップの銘柄、

「ジェット27」

1796年に発売された「ジェット27」は東欧、イギリス、フランス産の7種類のミントを使って造られた銘酒です。

しかし、最初は売れなかったそうです。
創立者であるジェット兄弟が気の利いた名前を付けようと苦心したあげく

「Peppermint」
と言うスペルを

「Pippermint」

と誤って綴ってしまったりと言う事があったそうです。

その為かさっぱり売れなかったので、

ボトルの形を現在のランプ型にした所たちまちのうちに大ヒットとなったのです。

そんな出来事から二百年が経ちましたが、
未だに「ジェット27」には

「Pippermint」

と綴ってあります。


味が本物ならスペルなど関係ないと言う意地だという人もいますし、

初心を忘れるなと言う戒めだと言う人もいます。

皆さんはどう思いますか?
このお酒のボトルを見掛けたら、
瓶底を見てみて下さい。

今もそこには

「Pippermint」

の文字がありますから。

ゴディバ リキュール

2005-12-30 23:30:12 | リキュール
カカオリキュールの中でも、その名前が強烈な

「ゴディバ リキュール」

バレンタインなどで持て囃される、高級チョコレートメーカー

ゴディバ

が造るリキュールです。

1993年にアメリカで発売されて以来、
チョコレートのトップブランドという企業イメージを、
大きなアドバンテージとして生かし、
販売額を伸ばして来ました。


ブランドイメージにそった、柔らかな口当たりと芳醇なカカオの香り。
そして、17度というリキュールとしては比較的低いアルコールが、
女性の支持を集めています。


これほど新規事業として秀でたものは珍しいですよね。

なんで、1993年になるまで発売しなかったのか不思議な位です。


ゴディバリキュールはミルクや生クリームとの相性は抜群!

見掛けたら試してみて下さいネ☆

カンパリ

2005-12-27 20:26:31 | リキュール
イタリアの誇る大ヒットリキュール、

「カンパリ」

1860年、ミラノ市で
ガスパーレ・カンパリが
ビッテル・アルーソ・ドランディア(オランダ風苦味酒)として造り始めました。

後に、息子ダヴィデの代に現在の「カンパリ」と改名しました。

ビター・オレンジ、キャラウェイ、コリアンダー、竜胆の根などが香味材料として使われています。

とにかく、売れています(笑)
カンパリオレンジや
カンパリソーダ
といったカクテルは居酒屋やカラオケにもON MENUしていますし、
スプモーニなどの有名カクテルもカンパリで作られます。


そういえばスプモーニも様々な造り方がありますね。
通常、シェイクしてトニックで割りますが、
ブレンダーで作るレストランもありました。

同じカクテルでも店毎の個性があり楽しめるのです。
色んな店で同じカクテルを頼んで飲み比べてみると、
新たな発見があるかもしれませんよ。

コアントロー

2005-12-23 00:32:39 | リキュール
オレンジを使ったリキュール、ホワイト・キュラソーの名品。

「コアントロー」

1849年、フランスのコアントロー家の兄弟が創業しました。

その家名がそのまま商品名になっています。

日本なら

「佐藤」

村尾

ですか?って芋焼酎ですよね(笑)


ハイチ産のビター・オレンジの果皮と、
スペインとブラジル産のスゥイート・オレンジの果皮を香味材料として造られています。

果肉は使わないんですね。
残った果肉はどうなっているんでしょうか?
飼料や肥料として使われるんでしょうか?
気になる所ではあります。


ところで、「キュラソー」という名称はオレンジ・リキュールを指して使われますが、
オレンジ・リキュール創成期に名付けられてから、ずっと使われています。

現代なら商標登録しますよね(笑)
やっておけば…
「カラオケ」も発明者が商標登録してなかった為、
それにまつわる利益を受けそこねたといいますし…

まぁ、だからこそ逆に広がったのかも知れませんしね。


さて、「コアントロー」の楽しみ方ですが、

スタンダードカクテル(ホワイトレディやXYZなど数え切れない程あります。)
からケーキの生クリームの風味付けまで、
幅広く使える、リキュールの万能選手なのです☆

お勧めは

「コアントローソーダ」

レモンなど一切入れずに、コリンズグラスにクラッシュアイス、ストローでどうぞ!

あら不思議。

ポカリスゥエットの味がします。
騙されたと思ってお試しあれ☆

チェリー・ヒーリング

2005-12-22 00:12:48 | リキュール
カクテルブックなどではチェリー・ブランデーと表記されるリキュールです。

「ヒーリング・チェリー・リキュール」

はその中でも、トップクラスの商品です。
本によっては、
「チェリーブランデー」=「チェリーヒーリング」

として「チェリーヒーリング」と書いているレシピ本もあります。
それくらいの名品なんです。

ようは、サクランボのリキュールなんですが
サクランボのリキュールには大別して二種類あります。

赤い色のチェリーブランデー

無色透明なマラスキーノです。

前者はスピリッツ(主にブランデー)にチェリーを漬け込み、色と香りを移しとる浸漬法で造られ、

後者は蒸留法で造られます。

浸漬法のメリットは色と香り、味がダイレクトに取り込める点ですが、
チェリーの様にほのかな苦みのあるフルーツの場合、
苦みまで拾ってしまうというデメリットもあります。

ヴィン&スプリット社の造る「ヒーリング・チェリー・リキュール」は、
自家農園の13万本の桜の木からとれたサクランボを、厳選して使用する事で
深く豊かな味わいを生み出しています。


桜と言えば、

「桜の木の下には死体が埋まっている」

なんて、文学青年なら言いそうですが、
今の学生は知っていますかね?



個人的には、このボトルを春先に見ると、

13万本の桜の木の下で、花見をしたいな~

って考えてしまいます(笑)

クレーム・ド・ミルティーユ

2005-12-20 23:50:51 | リキュール
ブルーベリーのリキュール、

「クレーム・ド・ミルティーユ 」

です。

ミルティーユとはフランス語で、英語だとブルーベリーの事です。

以前、紹介した「クレーム・ド・ペシェ」と同じ
G・E・マスネ社の商品です。


ブルーベリーは生で食べたり、ジャムやソースだったり…
様々な使われ方をしますが、意外と味が薄いので甘みを足したり、
煮詰めてみたりと加工して濃くして食べられています。

リキュール本来の造り方は、
浸漬・蒸留・エッセンス
等の方法を組合せて造りますが、それでもなかなか
「ザ・ブルーベリー」
って味を出すのは難しいのです。

この「クレーム・ド・ミルティーユ 」は、
かなりブルーベリー本来の風味が出ていると思います。

皆さんはどう感じるかは、また微妙ですが…

何故なら、先に書いた通りブルーベリーは様々に加工されて供されますので、
良く口にする加工品の味がブルーベリーの味だと刷り込まれている人が多いからです。


素材の味を知る。

機会が減って来ていますからね。

トマトや胡瓜の味を知っていますか?


そんな事を考えてしまうリキュールです。

カルーア

2005-12-13 22:15:28 | リキュール
有名も有名。超有名なリキュールです(笑)

「カルーア・コーヒー・リキュール」

が正式名称です。

今更、くどくど説明しなくてもいいかな~って思っちゃう位有名なリキュールですね。

コーヒーにバニラの風味が絶妙にのっていて、牛乳との相性は抜群!

日本だけでなく、世界中で人気があるのもうなずけるでしょう。

アルコール度数は20%
ただし、良く飲まれるカクテル、

「カルーア・ミルク」

だと、店によって違いますが、
5~8%位になるでしょうか?
大体ビールと同じか、若干強めになります。

飲みやすいからと言って調子にのると以外と酔っ払っていたりします。

以前にクリーム系のリキュールをいくつか紹介しましたが、
(ベイリーズビスコタでしたね)
これらと同様に寒い季節にこそ飲みたくなります。

ホットミルクにカルーアを注いだ、

「ホット・カルーア・ミルク」
は寒い日に家に帰って、暖房をつけて
部屋が暖まるまでに作って飲むと幸せな気持ちになれますv


独り身だと、家に帰っても部屋が寒いですからね~

「早く嫁さん貰ったがいいよ~」

ってコメント付きそうですね(笑)


ちなみに始めて飲んだリキュールがカルーア。
始めてのカクテルが「カルーア・ミルク」でした。

ベタですが、そういう方は多いんじゃないですか?
それくらい親しまれているリキュールです。