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Bar輪gマスターの酒ってやつぁ…

新宿歌舞伎町のBar輪g(りんぐ)のマスターが送る、素敵なお酒のエピソード。

デュカスタン・ファーザーズ

2006-03-22 23:17:49 | ブランデー
アルマニャック、

「デュカスタン・ファーザーズ・ボトル」

1954年発売の哺乳瓶型のこのボトルは
フランス人のエスプリから生まれたボトルです。

当時の首相が

「アルコールよりもミルクを飲め」

と発言した事を逆手にとって、

「アルマニャックは大人のミルク」

と洒落た物です。

中身は間違いなく旨いアルマニャックですが…
気恥ずかしくて注文しにくいのは俺だけですか?

最近は割り切って頼めるようになりましたが…
二十代の頃は無理でしたねぇ。


女性のお客様にプレゼントされたこのお酒。
どんな意味で送られたのか?
考えてしまいますね。

大人として見られているのか?
そうじゃないのか?(苦笑)

さて、どちらでしょうか。
できれば聞きたくありませんが(笑)

ヘネシー・VSOP

2006-02-23 17:58:47 | ブランデー
出ました!ヘネシー。

「ヘネシー・VSOP・フィーヌ・シャンパーニュ」

アイルランド出身のリチャード・ヘネシーが1765年に創業。
コニャックとしては売上トップと言って良いブランドです。

しかも、現在は

LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)グループの一員であり、
ますます地盤を固めています。
以前紹介した、「ドンペリ」もヘネシー社(現在はディアジオ・モエ・ヘネシー社)の扱い商品です。
ちなみに、私の心配は当たってしまいましたが……


で、
「ヘネシー・VSOP・フィーヌ・シャンパーニュ」
ですが、
コニャック地方の上位2地区の原酒から造られたコニャックです。

マイルドな味わいが支持されて日本での主力商品となっています。
キャバクラなどでは水割りやクラッシュアイスに注ぐ、ミストスタイルで飲まれる事が多いようですが、
ブランデーグラスでストレートで飲んでみて下さい。
そのデリケートな香りにびっくりする事でしょう。


余談ですが、
ブランデーグラスは倒して液体を注ぐとピッタリ45ccになります。

だから、倒して注ぐのが粋だったりしますw

マール・ダルザス

2006-01-11 20:55:37 | ブランデー
葡萄から造る蒸留酒といえば

ブランデー(仏)
グラッパ(伊)

ですが、

今回紹介する
マール(仏)
も忘れてはならないお酒です。

「マール・ダルザス・ゲヴェルツトラミネール」

と使用した品種名までついて正式名称です。


マールというのは、イタリアのグラッパと同じく
ワイン用葡萄の搾りかすから作られた蒸留酒です。

正確には

オー・ド・ヴィー・ド・マール

と言います。

1941年に施行された

原産地規制法(AOC法の事です。)

で13地方が地名表示を許可されていますが

ブルゴーニュ
シャンパーニュ
アルザス

の3地方は品質にも定評があります。


アルザス地方の名ワイン生産者である
レオン・ベイエ社
が自社産ゲヴェルツトラミネール(葡萄の品種です。辛口から極甘口まで生み出します。)の搾り残しを蒸留して作りました。


グラッパは冷凍庫で冷やして楽しまれるのに対して、
マールは常温で立ち上る香りを楽しみます。
この辺りは、
イタリアとフランスの食文化の違いですね。

フランス料理は

「香りの料理」

と言われたりしますが、酒に関しても、
香りを楽しむ事を忘れたりしない訳です。

個人的にはロックで飲んでもいいなと思いますが、
みなさんはどうでしょうか?

食後にゆっくり余韻を楽しむには適したお酒です。

そうそう、シガーとの相性も悪くはありませんよ。

クルボアジェ・プルミエ

2005-12-29 01:04:31 | ブランデー
ル・コニャック・ド・ナポレオン、
と呼ばれたクルボアジェ社のブランデー。

「クルボアジェ・プルミエ」

です。

クルボアジェ社は1805年、パリのワイン商だった
エマニュエル・クルボアジェがコニャックも扱うネゴシアン(酒類を扱う商社)として創業しました。

エマニュエルは時の皇帝ナポレオン一世に自社のブランデーを献上したのですが、
その味に感動したナポレオン一世は
1811年、クルボアジェ社の酒庫にまで、わざわざ足を運んだという事件がありました。


そして、時代は降り、
ナポレオン三世の時代。
1869年に宮廷御用達に認定されました。

こうして、二人のナポレオンから愛飲されたクルボアジェ社のコニャックは、

ル・コニャック・ド・ナポレオン
「ナポレオンのコニャック」

と呼ばれる様になったのです。


これが現在、コニャックやフレンチ・ブランデーの肩書として広く使われる、

「ナポレオン」

の起源なのです。

つまり、元来「ナポレオン」と言えば
クルボアジェ社のコニャック
を意味した肩書だったのです。


1875年、エマニュエルの息子フェリックス・ジョセフ・クルボアジェがコニャック地方の中心地の一つ、ジャルナック市に本拠を移しました。

二十世紀に入り、イギリスのシモン家がオーナーになりましたが、

1964年にはカナダの大手酒類企業、ハイラム・ウォーカー社の傘下に入りました。

さらに1986年には、ハイラム・ウォーカー社自体がイギリスのアライド・ドメックの一員となりました。


この様に、酒の世界ではDMH(ディアジオ・モエ・ヘネシー社)のような世界的な巨大コングロマリットや企業カルテルが統廃合を繰り返してきた、という歴史があります。

もちろん、その一方でそれこそ家内制手工業的なやり方で連綿と続く銘酒の系譜を守る人達も多くいます。
知らなくても酒は飲めますが、知ると面白くありませんか?


「クルボアジェ・プルミエ」

はフィーヌ・シャンパーニュ規格品ですが、
同社のフィーヌ・シャンパーニュ規格品は他にVSOPとナポレオンのみとなっています。


寒い夜には、皇帝の愛したコニャックをいかが?

レミーマルタン・エクストラ

2005-12-16 21:44:35 | ブランデー
コニャックの中でも老舗中の老舗、レミーマルタン社の造る長期熟成物。

「レミーマルタン・ニュー・エクストラ」

です。
実は「エクストラ」は内容とボトルが一新した為、「ニュー」と便宜上付きますが、
ブランデーのクラス(VSOPとかXOって奴です)
に関係ないので注文する際は無視されることが多いのです。

旧ボトルと比べると、ライトな仕上がりに変わりました。
このblogでは、近年、世界中で酒のライト指向が進んでいる、と散々書いて来ましたが、
それによって、需要がのびて来たシャンパンを産する
シャンパーニュ地方で造られる「コニャック」がその流れにいち早く乗ったのは、
当然の帰着なのでしょう。
レミーマルタン社と契約している契約栽培業者は
グランド・ブティット両シャンパーニュ地区合わせて
約二千軒

あります。同社所有の畑と合わせて、広大な広さの畑で造られた葡萄が何十年の長きにわたり熟成されて、
魅惑的な琥珀色の酒に生まれ変わるのです。


「レミーマルタン・エクストラ」には
グランド・シャンパーニュ産のぶどうを90%、
プティット・シャンパーニュ産のぶどうを10%使用しています。
平均熟成年数20年から50年の原酒をブレンドしています。


アイリスやプルーン、スパイス香。
それに葉巻箱の香りのする素晴らしきコニャック。


かなり贅沢な酒ですが、その贅沢さはお金でははかれません。

何十年も前の葡萄がようやく、我が元へたどり着いた喜びなのですから。

長期熟成物の酒との出会いは、人との出会いに似ています。

シャボー・ナポレオン

2005-11-25 07:53:27 | ブランデー
今回紹介するのは、アルマニャックです。
アルマニャックって?という方は少しお待ち下さい(笑)
後半でちゃんと説明しますから。

「シャボー・ナポレオン」


アルマニャックのなかでは輸出量トップのシャボー社の商品です。

シャボー社はフランスの初代海軍元帥フィリップ・ド・シャボーの末裔が
1828年に興したブランドです。


「シャボー・ナポレオン」は
6~20年熟成酒をブレンドしたもので、
とってもバランスが良いです。
味わいはフルーティでエレガント。

ブランデー好きの方なら楽しんで飲めるでしょう。


お待たせしました。
アルマニャックについての説明ですw

アルマニャックは南仏ピレネー山脈に近い地域のことです。
コニャック地方と並んでフランスの二大ブランデー産地です。

フランスという国は酒文化に対しての意識が非常に高いので、
ワインと同じようにコニャックやアルマニャック産と表示して販売するには、
きちんと定められた条件をクリアしなければいけません。

使用する葡萄品種は
サンテミリオン種(コニャック地方ではこの葡萄はユニ・ブラン種と呼ばれます。)

ちなみにコニャックとは、製造過程が異なる為、
コニャックよりフレッシュで杏に近い芳香を持つ物が多いです。


で、その葡萄を収穫した翌年の3月末までに蒸留を終わらせなければいけません。

そしてその翌日。4月1日から一年毎に
コント0→コント1→コント2と言うように熟成年を数えるのです。

このコント(熟成年数)がブランデーのラベルに書かれている符号(VOとかVSOPとかです。)を決める際に重要になるのです。


ラベル表示の符号
☆☆☆コント2以上
VSOPコント4以上
XO・EXTRA・ナポレオンはコント6以上
と決まっています。

しかし、それに縛られないブランデーが存在しています。
そのことが、ブランデーをわかりにくくしているのです。

詳しく説明すると、
仏国内のコニャック・アルマニャック以外で造られたブランデーやコニャック・アルマニャックで造られてはいるが、
課せられた条件外で造られたブランデーがあるのです。

それらは総称してフレンチ・ブランデーと呼ばれます。

もちろん日本にも輸入されているのですが、
これらにもナポレオンなどの符号を用いている物があるのです。


これらは条件の枠外の為、さして古酒ではなかったりするので注意が必要なんですよ。

これからは、ラベルにコニャック又はアルマニャックときちんと書いてあるかどうかを確認して符号を見てくださいね。
熟成年数が大きく違ったり、産地や製造法まで違う可能性もありますから、
飲んでみて

「あれっ?」

ってなるかも知れないですからね。

でも、フレンチ・ブランデーが粗悪品というわけではありません。
符号にルールが無い為に、せっかくの符号が参考になりにくいというだけの事です。

ちゃんとした知識を持って、フレンチ・ブランデーを飲んでみるのも面白いですよ☆

マーテル コルドン・ブルー

2005-10-25 06:58:29 | ブランデー
コニャック。フレンチブランデーの中でコニャック地方で造られるブランデーです。

マーテル社は1715年創業。
歴史と伝統が息付いた素晴らしいブランデーを造り続けている会社です。


ブランデーは熟成年数だけでなく、原料である葡萄が採れた地区によってそのランクが決まります。
さらにバカラなどの高級クリスタル等の瓶に詰められたりしちゃうと、ビックリするような値段が付いていたりします。


「マーテル コルドン・ブルー」
はマーテル社の中では程々の商品。
超が付くような高級品ではないが、しっかりとした香りと滑らかな口当たりは流石コニャックと言ったところか。


名前の「コルドン・ブルー」は青い色の勲章の事、実際に受勲したのかは知りません。そして、それがどれほどの物かもわからない(調べろよっ!ってツッコミはご容赦を…w)
勲章に因んだ物は他にもあり、
シャンパンのマムは「コルドン・ルージュ」赤い勲章ですし、
牛肉の「サー・ロイン」は騎士(サー)としての称号をイギリスで与えられて付いた名称です。

昔の貴族は遊び心一杯だったのか?
それとも、悪ふざけが過ぎるのか?
はたまた、造り手や食品に対して心から敬意をはらったのか?

皆さんはどう思います?


グラッパ・ディ・サッシカイア

2005-10-12 00:37:46 | ブランデー
先日、カルヴァドスについて書きましたが、
今回はグラッパです。
グラッパもブランデーでゴザイマス。

原材料は葡萄、ただし、ワインを造った葡萄の搾りかすを用いて造られています。

原産国はイタリア。

イタリア産の搾り滓葡萄で造られたブランデーをグラッパといいます。
フランス産だと、マールと言う名前です。


グラッパやマールのほとんどが、樽での長期熟成をしない為、無色透明か、色がついていても透明で淡い黄金色です。


搾り滓で造ったと言うと聞こえが悪いでしょうが、
高品質なワインを造るワイナリーは原材料の葡萄をギュウギュウには搾りません。
搾り過ぎると皮などに含まれるタンニンを抽出し過ぎてしまい、バランスが崩れる為です。

グラッパは蒸留しますので、その心配もなく造る事が出来、
そうして、贅沢に搾り残された葡萄を使う為、品質も申し分ない物になるのです。


グラッパやマールは、そのものを味わっても充分に旨いのですが、
兄弟と言えるワインを知る事で楽しみの幅が広がります。

今回の
「グラッパ・ディ・サッシカイア」は

「サッシカイア」というイタリアを代表する銘酒の搾り滓で造られています。

使用品種は勿論「サッシカイア」で使われているカベルネ・ソービニョン種とカベルネ・フラン種。


兄弟どちらも銘酒です。

何処かの兄弟もそろって横綱でしたね(笑)


ワインを飲んで気に入れば、その葡萄で造られたグラッパを試してみる。
逆にグラッパで香りの気に入る物を見つけてワインを飲んでみる。

それとも同時に飲んでみる。(これはお金がかかるな~)

酒を楽しむ。
遊び心いっぱいなブランデーがグラッパです。


ブラー・グラン・ソラージュ

2005-10-10 07:45:13 | ブランデー
カルヴァドス、林檎で造られたブランデー。


ブランデーとは狭い意味では葡萄を原材料とした蒸留酒をオークの樽で数年から数十年熟成させた酒のことを指します。
広い意味では、果実が原材料の蒸留酒をブランデーと呼ぶのです。


カルヴァドスはフランス・ノルマンディー地方の特産品で、三つのAOCが認められています。

ブラー社はそのなかでも、高品質なカルヴァドスを産するエリアで永きにわたり造り続けている生産者なので、このボトルを見掛けたことがある方は多いのではないでしょうか?

グラン・ソラージュは蒸留した無色透明な原酒を三~五年熟成させた物で、
林檎由来の爽やかな酸味と甘い香りと口当たりが、生き生きと感じられる一本です。

香りを楽しみたいなら、ブランデーグラスでストレートで、
掌の体温で軽く温めてあげると、芳醇な香りが立ち上ります。

ロックで味わうも良し、ソーダで割っても良いですよ。

アフターディナーにブランデーが適している理由は、その豊かな香りをゆったりと楽しめるからかもしれません。
食後にゆったりとした時間を与えてもらえたら、その日の楽しい食事、善き一日を思い返して、もう一度味わう事が出来るからなのでしょう。