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Bar輪gマスターの酒ってやつぁ…

新宿歌舞伎町のBar輪g(りんぐ)のマスターが送る、素敵なお酒のエピソード。

グラハム・マルヴェドス1996

2006-03-25 21:36:10 | ワイン
前回に続きポートワインのご紹介です。

「グラハム・マルヴェドス・ヴィンテージ・ポート1996」

1820年スコットランドの貿易商ジョン・グラハムが創設した
W&Jグラハム社
の商品。

グラハム社のオールド・トウニーやヴィンテージ・ポートは
最も濃厚で甘口のポートワインの一つと言われています。

ヴィンテージ・ポートと言うのは
良作年に、その年の葡萄だけを使って造られるポートワインです。
シャンパンの「ドンペリ」等も同じ様に良作年のみ造られますね。

二年間の樽熟成を経た後に瓶詰され、
長期に渡りさらに熟成されます。

従って、



が瓶内で発生する事になりますので、
飲む際には、澱を舞わせる事のない様に慎重に扱う必要がありますし、
澱引きの為のデキャンタージュが必要になります。


デキャンタージュ
はソムリエの必須スキルで、ガラス製の『デキャンタ』にボトルから移し替える作業を言います。
上記のように、
澱を取り除く為に行うのが目的の一つです。
ボトル内にある澱をデキャンタに入れない様に
下から明かり(キャンドルなど)で照らしながら移し替えるのです。

また、副次的な効果として、
移し替える際にワインと空気が多く触れ合う為、
飲み頃に時間がかかるワインを開かせる為に行う事もあります。

こればかりは、経験ときちんとした知識が必要ですし、
デキャンタージュが必要なワインと言うのは総じて、オールドヴィンテージの物が多い為、
台なしにしてしまう可能性のあるデキャンタージュはプロに任せるのが良いでしょう。


大分、話しがそれました。
ポートワインの場合のデキャンタージュは
移し替える事での味の変化を目的とした物ではありませんので、
あまり緊張する必要はありませんので
自宅で少しづつ飲むならば必要ないですしね。

葉巻を嗜みながら、自宅でのんびりポートワインを飲むって
なんか格好良くないですか?

サンデマン・ホワイトポート

2006-03-24 20:45:35 | ワイン
今日はポートワインです。

「サンデマン・ホワイトポート」

1970年にG.サンデマンがロンドンに創設した老舗です。


ポートワインの産地はポルトガル北部を流れるドウロ川流域です。

原料の葡萄の発酵途中でブランデーを添加し、
発酵を止めます。
その為、天然の糖分が残り甘口に仕上がります。
よって甘さの度合いは、添加するブランデーの量で調節する事になります。


ホワイトポートは甘口から辛口まで様々あります。
ホワイトと言っても色は黄金色に近いですね。
食前酒として楽しまれる事が多いですが、
甘口の物などは食後酒としてもいけますよ。

他にポートワインには
ルビー
トウニー
ヴィンテージ
レイト・ボトルド・ヴィンテージ
といった区分がありますが、
すべて枯れたような赤い色合いをしています。
総じて甘口の濃厚な物が多いのですが、
中には安価で口当たりをよくしたトウニーなどもあり、詳しい人に聞いた方がいいかも知れませんね。

これらは食後酒として楽しまれ、
葉巻との相性はバッチリです。
機会があれば試してみてはいかが。

ティオ・ペペ

2006-03-23 21:50:50 | ワイン
シェリー、

「ティオ・ペペ」

スペイン南部アンダルシア地方の海に近い地域がシェリーの産地です。

シェリーとはポートワイン等と同じように
フォーティファィド・ワイン
というカテゴリーに含まれます。
要するに、原料の葡萄を発酵させた物がワインで、
そこにブランデーを添加した物が、
フォーティファィド・ワイン
という違いです。


さて、この「ティオ・ペペ」ですが、
1835年創業のゴンサレス・ビアス社の代表銘柄というだけでなく、
ドライ・フィノの代名詞ともなっている銘酒です。

ドライ・フィノと言うのはシェリーの種類の一つで、
軽くキリッとした辛口の物です。
他には、
アモンティリャード
オロロソ
ペドロ・ヒメネス
マンサリーニャ
パロ・コルタド
という種類がありそれぞれ、風味や甘さ、熟成度による色合いなど違いがあります。


ソレラ・システムと言う独特な仕組みで熟成を行いますが、
これは実は沖縄の泡盛で古酒(クース)を熟成させる方法と非常によく似ています。
樽か瓶かという違い位です。


ペペおじさん
と言う意味の「ティオ・ペペ」を初めて飲んだ時は少々びっくりしました。

なぜって?もっと甘いイメージだったからです。

まぁ、そのイメージは
尾崎 豊の「シェリー」って曲の甘酸っぱい感じからだったんですが(笑)

その後
食前酒としても
食中、食後酒としても
様々なバリエーションの中から対応するシェリーの深さに虜になってしまいましたが(苦笑)

シェリーに力を入れているバーは
概ね、食事も美味しい所が多いので
探してみるのもいいかも知れませんね。

カラトラージ・テラーレ・ビアンコ

2006-03-15 23:23:59 | ワイン
先日の「カラトラージ・テラーレ」の白ワイン

「カラトラージ・テラーレ・ビアンコ」

です。
使用葡萄品種は
カタラット100%

この様に一つの葡萄品種だけで造られたワインを、
単一品種ワイン
と言います。
その品種の持つ特徴をしっかりと出したワインに仕上げる事が多いです。

カタラット種はマルサラ酒に使われる葡萄で、
トロピカルフルーツの様な香りや
爽やかなハーブ系の香り
が特徴です。

ミネラルの味わいも感じられ、
ドライな印象が感じられます。

これまた、
「魚介料理やオイリーな料理」に合いそうなワインです。
もちろん、それだけで楽しめるワインですが、
喉通りが良いので、ついつい飲み過ぎてしまいそうになります(笑)
深酒には気をつけましょうね。

カラトラージ・テラーレ・ロッソ

2006-03-13 21:58:32 | ワイン
イタリアワイン、

「カラトラージ・テラーレ・ロッソ」

『大地の恵み』
を意味する、テラーレと言う名前のワインです。

ネロ・ダヴォラ80%
カベルネ・ソーヴィニヨン20%

という葡萄品種比率で造られています。


この様な名前から、薄々感じ取れるかも知れませんが、
有機栽培した葡萄で造られたワインです。

味わいは果実味にあふれ、タニッシュ。しかし、イタリアワインらしい酸味もある為、
オイリーな料理にも合うでしょう。
オリーブをツマミに、
なんていいんじゃないでしょうか。

イタリアはシチリア州にあるカラトラージ社が、
南イタリアの太陽の恵みと豊かな自然を生かしたワインとして造る有機ワイン。

けっこうイケますよ。

コート・デュ・ローヌ・ベルルーシュ2003M.シャプティエ・ブラン

2006-03-10 17:28:45 | ワイン
昨日、紹介したワインは赤ワインでしたが、
今日はその白ワインをご紹介します。

「コート・デュ・ローヌ・ベルルーシュ2003M.シャプティエ・ブラン」

使用する葡萄品種は、
グルナッシュ・ブラン50%
クラレット30%
ブールブラン20%

因みにキュヴェ名である“Belleruche”ベルルーシュの意味は、
ベル(=美しい)、ルーシュ(=ミツバチの巣箱)の意味だそうです。



M.シャプティエ社について昨日はほとんど紹介できていなかったので
今日はシャプティエ社について少しお話します。

M. シャプティエ社は、1808年、ローヌ川に面し、エルミタージュの丘の麓にある街、タン・エルミタージュに創立しました。
創始者はポリドール・シャプティエ。
代々、シャプティエ家によって経営されています。
現在は醸造家でもあるミッシェル・シャプティエが社長です。

ローヌの中でも有数の畑、エルミタージュを地盤に所有する畑を広げ、
現在ではおよそ

350ha

もの畑をローヌ地方に所有しています。

また、多くの契約農家から葡萄を買い入れ、
シャプティエ社が造るワインはローヌ峡谷のほぼ全域のアペラシオンをカバー
(コルナス、ジゴンダス、コート・デュ・ローヌ、タヴェルなど)
しています。


このドメーヌの特徴は

ビオディナミを実践している。

という事が挙げられますが、これについては昨日の「ルージュ」に書きましたね。


もう一つ、
1995年のヴィンテージから
エチケット(ラベル)に点字を採用している事があります。

これはシャプティエ家の友人である盲目のフランス人歌手が
シャプティエのワイン
「エルミタージュ・ブラン・シャンタルエット」
を大変気に入っているのだそうですが、

その人が、

「いつもテーブルの上にこのワインがあることが確かめられれば」

と言ったことから、点字ラベルが採用されることになったのだそうです。


自然に対して敬意を払い、
そこからもたらされるワインという恵みに敬意を払い、
そして、それを愛する人間にも敬意を払う。

素晴らしい造り手です。

コート・デュ・ローヌ・ベルルーシュ2003M.シャプティエ・ルージュ

2006-03-09 21:18:45 | ワイン
フランス、ローヌ地方のワイン、

「コート・デュ・ローヌ・ベルルーシュ2003M.シャプティエ・ルージュ」

です。
年号(ヴィンテージ)の後ろが造り手(ドメーヌ)の名前、
最初の「コート・デュ・ローヌ」がAOC地区区分を表しますので、
商品独自の呼び名は
「ベルルーシュ・ルージュ」
と呼ぶのが妥当でしょう。

ややこしいですが、きちんとした決まりがある事なので
一度わかってしまえば後が楽ですよ。


使用している葡萄品種は、
シラー50%
グルナッシュ50%

スパイシーで複雑な味わいを生み出す葡萄を、
ビオディナミ農法を行い、
葡萄そのものの力を最大限引き出し、そのままワインに仕上げています。

ビオディナミ農法は、その他の有機農法とは異なる
大きな二つの特徴があります。

①農作物である葡萄本来の力を引き出すため、
月や惑星の運行、天候などから農作業のタイミングを計る。

②有機物としての土壌、そこから生み出される元素とその発生源を考慮した土造り。

詳しくは、いつか機会を設けてお話しますね。


ローヌ地方はブルゴーニュ・ボルドーに次ぐフランスのワイン名醸地です。
ブルゴーニュ、ボージョレから興った「自然農法」ビオディナミの流れは、
ローヌ地方にもしっかりと根付き、数多くの造り手がビオディナミによるワイン造りを行っています。


ローヌで有名なのは「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」や「エルミタージュ」「コート・ロティ」など多くの素晴らしい畑がありますが、

シラー・ヴィオニエ・グルナッシュというブルゴーニュ・ボルドーとは異なる葡萄品種がAOC指定されている為に、
独自の豊かな風味のワインを生み出しています。

ローヌはなじみがない、よく分からないなどという理由で敬遠している方が多いかもしれませんが、
かなり素晴らしいワインがごろごろしている素晴らしい地区ですから
どんどんチャレンジして見て下さいね。

ここでも、ローヌのワインを積極的に紹介していきますのでご期待下さい。


ピースポーター

2006-02-28 23:15:54 | ワイン
ドイツワイン

「ピースポーター・ミヒェルスベルク・リースリング」

ドイツで最も有名なワイン生産地帯の一つである、
モーゼル・ザール・ルーヴァー流域の中心部
ベルンカステル地区の
ピースポート
で造られるワインです。

ミヒェルスベルクとは、
ミヒャエルの山
と言う意味の広大な地域にまたがる広域畑です。
ドイツワイン中でも最もポピュラーなものの一つです。

親しみやすくフルーティな味わいは、男女問わず支持を集めています。
また、価格としても安価なのも親しみやすさの要因でしょう。


ドイツワインの格付けに関しては、結構ややこしいイメージがあります。

まず大別して三つ。
ターフエルヴァイン
=並級ワイン群
クー・ベー・アー(QbA)=上質ワイン群

肩書付き上質ワイン群
です。
最後の肩書付き上質ワイン群は
カビネット
シュペトレーゼ
アウスレーゼ
ベーレンアウスレーゼ
トロッケンベーレンアウスレーゼ

アイスヴァイン
に分かれます。

また、
クラッシック

セレクション
という
新カテゴリーの辛口ワインがQbAに生まれました。
ややこしいイメージそのまんまですね。

肩書も糖度と葡萄の収穫時期などで決まる為

正直、甘さはわかっても、旨いのかどうかわかりにくい。

のです。

今回紹介したワインはQbAですが、爽やかでおいしいです。
これはそこまで糖度が高くない事と、
使用品種のリースリングが優しい酸味を持つワインを産む傾向がある事から選び、
イメージ通りの味のワインをセレクト出来ました。


糖度による格付けは
慣れてしまえばどうって事ないのですが、
始めは戸惑ってしまうと思います。
しかし、思いがけず旨いワインに出会ってしまう可能性は十分にあります。

長くなりましたので、ドイツワインを選ぶ際の狙い目や目の付け所なんかは
次の機会にお話させていただきます。

それまでの間も、どんどん挑戦してみて下さい。
自力で出会ったワインには愛着もわくものですよ。

カリテラ・CS2004

2006-02-27 21:11:15 | ワイン
チリワイン、

「カリテラ・カベルネ・ソーヴィニヨン 2004」

はカリテラ社の根幹となるセントラル・ヴァレー産のワインです。

そもそも、カリテラ社は

ビーニャ・エラスリス

カリフォルニアのロバート・モンダヴィ
のジョイントベンチャーとしてスタートしました。
現在はエラスリスの単独経営となっています。

社名は
スペイン語の
カリタード(品質)
+
ティエラ(土地)
から造られた造語で、
ワイン造りは良い葡萄、良い土壌から
という思いが込められています。

ベリーやスパイスといったカベルネ種の特徴を良く現したワインは、
チリワインらしい素直なワインです。


近年、チリワインの評価の高まりと共に、
価格も高まる傾向にありますが、
カリテラシリーズは
手に入れやすい価格を守りながら品質の維持・向上に努めています。

コンビニや酒屋などでも見掛ける事の多いワインだと思いますので、
今回はワインを買う時の店選びについて軽く触れたいと思います。


良く「ワインは生き物だ。」と言われますが、
味わいが保存環境や年数によって変わる事からそう言われます。

ですから、直射日光の当たる所にワインを並べている店は要注意です。
・光による変質
・昼夜の激しい温度差による変質
を心配してしまいます。

逆に言えば、日光や蛍光灯などの光が当たらない場所と
温度変化の少なそうな場所に置いてあれば大丈夫だと言うことです。

ワインセラーやセラールームがあるような店である必要はありませんが、
上の二点に気を配っているような店を選び、
おいしいワインを買って下さいね。

シャトー・デ・サリン2004

2006-02-21 19:56:26 | ワイン
コート・ド・プロヴァンス(南仏)のロゼワイン、

「シャトー・デ・サリン・コート・ド・プロヴァンス2004」

南仏、特にプロヴァンスは温暖な気候のお陰で、
農業も盛んで葡萄も収穫量が見込める豊かな地方です。
そのためにワインの生産量も何気に多く、
最大アペラシオンである、
コート・ド・プロヴァンス

は19,000haもあります。

フランス最古のワイン造りの歴史と、
ロゼワインの一大産地としても有名なプロヴァンス地方は
近年、高まりを見せる第三世界ワインに対抗する、
安旨ワイン
を生み出す産地としての南仏
の中で中心的役割を果たしています。

また、昨年あたりから、
フランス国内ではロゼワインの人気が高まっており、
プロヴァンスで産するようなさっぱりしたロゼを他地方でも造り始めています。

おそらく今後、日本でも再注目される事でしょう。

使用される葡萄品種は、
カリニャン
サンソー
グルナッシュ
ムールヴェードル
メルロ
シラー
ユニ・ブラン
などですが、
魚介料理を多く食べる地方の影響で、
かなり爽やかな造りな物が多く、
イタリアンやスパニッシュ、和食等にも相性の良いロゼと言えるでしょう。

価格的にはかなりお手頃なので、家飲みにも最適ですね。
しっかり冷やして魚料理から、
常温に近づいたなら軽い肉料理まで
オールマイティに楽しめますよ。