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Bar輪gマスターの酒ってやつぁ…

新宿歌舞伎町のBar輪g(りんぐ)のマスターが送る、素敵なお酒のエピソード。

ストリチナヤ

2006-03-18 20:32:31 | スピリッツ
ウォッカ、

「ストリチナヤ」

ロシア産ウォッカ。
エス・ピー・アイ・グループが造るウォッカです。


酒名の「ストリチナヤ」は、ロシア語で

首都の

と言う意味ですが、
造られているのは首都モスクワではなく(笑)
バイカル湖畔のイクルーツクです。

バイカル湖は透明度の高さで有名な湖ですが、
そこで造られている酒も澄んだ味わいで、
口当たりはソフト、香りもデリケートなので
日本人の好みに非常にマッチします。

また、カクテルのベースとしても秀逸です。


「スミノフ」「アブソリュート」と並ぶウォッカのトップブランドの一つです。
原料は100%グレーン。
アルコール度数の高いイメージのあるウォッカは、
後からアルコールを添加しているのでは?
と思っている方が多いのですが、
ほとんどのウォッカはそんな事はなく、
蒸留と濾過によるクリアな味わいを
あまり薄めずに製品化しているだけなのです。

普段、何気なく飲んでいるカクテルのベースにも
ちょっと目を向けて、
見直してみてはいかがですか?

レモンを搾ったロックも爽やかで良いですよ。

グサーノ・ロホ

2006-03-06 23:27:40 | スピリッツ
メスカル(テキーラ以外の竜舌蘭で造られた酒)、

「グサーノ・ロホ」

赤い虫
という名前の酒なんですが、
この虫は竜舌蘭に棲息する虫の事です。

ラベルにユーモラスなイラストで描かれているこの虫は、
まあ、芋虫な訳ですが、

一瓶に一匹入っています。

寄生する竜舌蘭の品種が決まっていて、
アガペ・メスカレーロ
に寄生します。

メキシコでは、貴重なタンパク源として食用となっています。

また、食べると幸せになる幸福の虫とされ
愛されています。

酒自体はゴールド・テキーラと同様に熟成を経ていますので、
柔らかく円やかな味わいです。

しかも、熟成から来る飲み易さプラス、
38度と若干低めのアルコール度数、
そして、虫入りというインパクトから、
良くショットで煽ります(苦笑)

酒が減ってきたら、中の虫もお出ししますので(一名様限定ですか…(笑))
どうぞ、試しに来て下さいね~。

エラドゥーラ・シルバー

2006-03-04 21:07:57 | スピリッツ
テキーラ、

「エラドゥーラ・シルバー」

メキシコ、ハリスコ州テキーラ町の東に位置する
アマティタン町で造られているテキーラ。
社名でもある「エラドゥーラ」とは
馬の足に付ける

蹄鉄

の事です。
メキシカンな香り満載ですね(笑)

シルバー・テキーラは通常、
樽熟成を行わないのですが、
この「エラドゥーラ・シルバー」は
40日間の樽熟成を経ています。
その為、シルバー・テキーラの持つ若々しさと
滑らかさが見事に調和しています。

正直、ショットで煽るのが勿体ない酒です。
出来る事なら、ロックでゆっくり飲ませて下さい。

みなさんお願いしますね(笑)

ここの所、テキーラショットを煽る機会が増えている気がします。。。
楽しいんですが…辛いです。
三日続くと、泣きたくなりますね。


そう言う訳で、ショットで煽るには勿体ないテキーラの紹介でした。

クエルボ・エスペシアル

2006-02-20 21:23:32 | スピリッツ
メキシコはハリスコ州テキーラ町にある大手メーカーが造るテキーラ、

「クエルボ・エスペシアル」

テキーラ・クエルボ社は
1800年創業として「1800・アネホ」というプレミアム品を発売していますが、
本当は1795年創業です。


アガペ・アスール・テキラーナという品種の竜舌蘭から造られた
ホワイト・テキーラを
短期の樽熟成させたものを
ゴールド・テキーラ
又は
テキーラ・レポサド
と呼びます。

「クエルボ・エスペシアル」は
この短期熟成品です。
円やかな味わいのゴールド・テキーラは
キンキンに冷やして飲むのではなく、
常温で保存し、ロックなどで香りや味わいを楽しんでいただきたいですね。

以前に紹介した「サウザ・シルヴァー」を造るテキーラ・サウザ社と共にテキーラの二大メーカーと言われるテキーラ・クエルボ社の主力商品。

「クエルボ・エスペシアル」

をどうぞ。

ボンベイサファイア

2006-02-10 23:34:46 | スピリッツ
プレミアム・ジン

「ボンベイサファイア」


1761年創業の老舗が造るジンです。

一般のジンは数種類の植物種子などのボタニカル(植物性成分)を浸漬して抽出しますが、
サファイアは10数種ものボタニカルを銅製のバスケットに入れ、
加熱して蒸気になったスピリッツを通過させる事で、
上質の成分を抽出しています。

その蒸留法を

「ヴェーバー・インフュージョン製法」

と呼びますが、
同社独自のこの製法によって、
他のジンとは一線を画す爽やかで香り高いジンに仕上がっています。


また、「ボンベイサファイア」のポスターが凄くスタイリッシュで
イメージカラーの水色が洗練されたクールなポスターに映えるのです。

ロックに軽くレモンかライムを絞ってどうぞ。

ビーフィター

2006-02-09 22:24:06 | スピリッツ
ジンでは超ビックネーム、

「ビーフィター」

ロンドンスタイルのジンでは有名ブランドです。
1820年創業のジェームズ・バロー社は
ロンドン塔駐在の衛兵の通称から付けられた名前と、ラベルの絵ですが、
もう一つ説があって

ビーフ・イーター

牛肉を食べる者
と言う言葉から由来しているという説があります。

ドライジンとしては「タンカレー」「ゴードン」に次ぐシェアを誇りますが、
日本国内に限ればトップブランドではないでしょうか?

ネズの実の香りに馴染みの薄い日本人にも親しみ易い
口当たりと、カクテルベースとして主張しすぎない所がうける理由でしょうか?

俺の初体験カクテルは
「ビーフィター」で作った

「ジンライム」

でした。
忌野清志郎がボーカルの
RCサクセションの名曲
「雨上がりの夜空に」
の歌詞に出てくるのです。

正直、それ以外知りませんでした(笑)
今でもたまには飲みたくなります。

♪ジンライムのようなお月様~

スミノフ40゜

2005-12-28 21:46:01 | スピリッツ
世界No.1の売り上げを誇るプレミアム・ウオッカ。

「スミノフ40゜」

1818年、ロシアで産声をあげたブランドですが、
歴史の波に翻弄されて来ました。

創設者の子孫が亡命先であるフランスで細々と生産を続け、
1939年からアメリカで発売されるようになってようやく売り上げ的にも大きなシェアを獲得することになりました。


苦節百年

半端じゃないですよね。

活性炭濾過

と言う独自の製法により、クリアな味わいを実現したスミノフは、

近年のライトスピリッツ嗜好の流れに乗って
ますます躍進しています。
確かにクリアな味のウオッカはどんな物とも合わせやすいので、
万能選手ではありましたが、

繊細な味を表現する時に邪魔をしない
「おいしい水」
と同じような捉らえ方でカクテルに生かすのが、
この所の個人的な課題です。


アストラッド・ジルベルトの歌声のようなカクテルを作りたいものです。

マイヤーズ

2005-12-01 05:41:59 | スピリッツ
ジャマイカ産ラム。

「マイヤーズ」

ジャマイカ産の原酒を長期熟成させた後、
ブレンド、瓶詰した物です。

いわゆるダークラムと呼ばれる物です。
その中では一番有名なんじゃないでしょうか?

甘い香り、カラメルの様な芳香と華やかな風味が楽しめます。


学生時代に通ったバーで仲良くなった(と言っても、その店で会えば話をする程度なんですけれどね。)女性がよくロックで飲んでいました。

彼女は柔らかな声の持ち主で、優しい言葉遣いとあいまって
遭遇出来たら幸せな気分でお酒に酔えていました(笑)

今、このブログを書いてて思ったのですが、
その頃から声フェチなのかも(笑)

お気に入りの美容院が池袋にあるのですが、そこの美容師の女性も甘く柔らかな声の持ち主なんです。
あの声で
「お似合いですよ。」
って言われたらすごく似合ってる気になっちゃいます。


なんだか素敵な声の持ち主とゆっくりお酒が飲みたくなってきました。
そんなチャンスがあったら
「マイヤーズ」

を飲んでみようかな~。

ロンリコ151

2005-11-16 07:41:47 | スピリッツ
今回はラムです。

「ロンリコ151」

アルコール度数が75.5度もあるお酒です。
そんなにアルコールが強いにも関わらずしっかりと味のあるラムに仕上がっている所は流石です。

この酒はストレートやロック、または、
「ショットガン」
と言うカクテルで飲まれたりしますが…

潰れます。そんな飲み方をしたら…

レモンを搾ってたっぷりのソーダで割るべきですょ。

「ショットガン」と言うのは、
正確にはカクテルではなく、飲み方のスタイルなのですが、
ショットグラスにスピリッツと炭酸を入れて、
コースターや掌で蓋をした状態で、
テーブルやカウンターに
「ガンッ」
っと叩き付けて、一気にあおるという飲み方です。

いいグラスを使っているところやしっとりとしたバーでは禁止している店もあります。

ちなみに輪gではOKです(笑)


話は変わって

「ロンリコ151」
の「151」はProof(プルーフ)の事です。
Proofとはアルコール度数を表す単位です。
ヨーロピアンProofとアメリカンProofがありますが、
どちらも基準を決めてそれに対してどれくらい多いか少ないか。というようなはかり方をします。
偏差値みたいな物です。(多分・・・)

アメリカンProofは1/2すればパーセントに換算できます。

つまり、

151Proof=75.5%

ということです。

ヨーロピアンProofはほとんど使われる事が無くなりましたので、気にしなくて大丈夫でしょう。

とにかく、Proof表示の酒は一見してアルコール度数がわかりにくいので、注意しましょうね。

オルメカ アネホ

2005-11-15 23:10:25 | スピリッツ
テキーラ第二弾です。

今回は
「オルメカ アネホ」

メキシコらしいボトルです。
あんまり詳しくないのですが、ラベルに描かれている顔は、
イースター島のモアイとならぶ、オルメカの人頭像です。
ボトル自体もメキシコの伝統的な装飾が施されていて、
かなり素敵な気分で眺められます☆


アネホと言うのは長期熟成と言う意味です。
樽で熟成させた物をゴールドテキーラと言いますが、
短期の物をレポサド、
長期の物をアネホと呼びます。

味わいはかなり円やか。

テキーラは熟成前から味わいの円やかなスピリッツですが、熟成させる事でさらに複雑な風味と、柔らかな味わいが生まれます。

飲むならロックでどうぞ。
テキーラに対する考え方が変わりますよ☆