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Bar輪gマスターの酒ってやつぁ…

新宿歌舞伎町のBar輪g(りんぐ)のマスターが送る、素敵なお酒のエピソード。

本格焼酎試飲会@青山

2005-10-05 18:16:36 | 焼酎
10/4(火)に青山で行われた
本格焼酎試飲会

に行って来ました。

同行者は
けんちゃん@自由人
あたよ@大東大
の二人。

平日の昼間1:00から酒を飲めるとは・・・くぅ、幸せだあ!!
しかも、驚きの本格焼酎100アイテム!味見し放題!!
そして、なんと!プロ向けの試飲会のため、無料!!!

まぁ、こういう機会にプロとしては商品知識を仕入れたり、
営業の人や酒造メーカーの方と知り合うっていう側面もあり、
私にとっては「お仕事」なんですが・・・

それでも、心は躍りますよ。酒好きの血が騒ぐ・・・


会場は青山のSpiral8階貸切で、トップの画像のようにズラリ焼酎が・・・

中には今回の試飲会用に特別に確保した超レア焼酎もあり、
素晴らしい。の一言です。


同行した二人には、

「潰れたり、舌が麻痺する前に気になる焼酎を飲みなさい。」

という指導をしただけで焼酎の海へ放流~


リストを確認したら、飲んでみたいものが大体20種類位。
後は味を知っているものが多かったので、そこから攻め始めました。

で、基準となる幾つかの知ってる酒を飲みながら、味見して回った所、
4種類の焼酎を気に入り輪gで仕入れる事にしました。


特別限定 芳醇 白金の露

白金の露は鹿児島でも、三本指に入る有名酒造で、
その古い歴史を誇る(明治二年創業)白金酒造の主力商品。

現在、蒸留器はステンレス製のものが使われているのですが、
この「特別限定 芳醇 白金の露」は杉の木桶蒸留器を使い造られた
文字通り「特別」な「限定」品。

来場者にのみ販売し、一店一本のみという厳しさ。
しかも、恐らく二度と手に入らないシロモノ。
試飲の時もチョビットしか注いでくれなかった…(笑)

味は間違いなく今回の出品されたなかでトップ!
輪gでも出し惜しみします(爆)
 


隼人心 にごり黒

こちらは、限定品を除いた中で最も気に入った一本。

「にごり」と言うのは瓶詰の際に濾過しない物をいい、
英語では「ノンフィルター」。
日本酒やワインでの「ノンフィルター」は文字通り濁る物もあるが、
蒸留酒である焼酎はにごる事はない。

しかし、「隼人心 にごり黒」は飲むと舌の上や上あごに
細かな粒子が残る感覚があり、
そのおかげで長く余韻を味わう事が出来る。

どっしり旨い。

そんな酒。



ふしぎ屋

大分、藤居酒造の麦焼酎。
常圧蒸留と氷点濾過により、
他の麦焼酎とは比べ物にならない広がりと香りを両立させている。

今回、1番の掘り出し物。
現在入手が困難な「兼八」に変わり、すすめたい一本。

俺的には、ポスト「兼八」は「ふしぎ屋」で確定!です。



五代 梅酒 芋焼酎造り

今回の試飲会には梅酒も九種出品されていたが、その中では抜群。
飲みやすさと甘さの質、甘みの量。
味わいの深さ、全てのバランスが良い。

間違いなくウケると確信。

他にも旨い物は幾つか見つかったので、そのうち輪gで出番があると思います。

とにかく、この四本は注文したので、順次届くことでしょう。


出品数

米焼酎…七
麦焼酎…十五
泡盛…六
黒糖焼酎…十二
梅酒…九
柿酒…一
野苺酒…一
芋焼酎…五十六
限定品…六
計…百十三種

その中で試飲した数

四十二

でした。


因みに、同行者二人は、たっぷり私の倍以上の時間をかけて会場内を泳ぎ回っておりました。

いや~寝ないで行く価値ありでしたょ!

かね三焼酎屋 兼八

2005-10-04 22:31:00 | 焼酎
「兼八」です。

本日の
本格焼酎試飲会@青山
には残念な事に出品されていなかったのですが、
試飲会の様子をblogにあげる前に「兼八」について説明する(語る?)必要があるかな~って思いまして

まあ、お付き合い下さい。

大分県宇佐市で大正八年以来作り続けられた、絶品麦焼酎。

とにかく独特。そして旨い。
麦焼酎のイメージを打ち壊してくれます。

近年の本格焼酎熱の中心は芋焼酎なのですが…
そのお陰で麦焼酎である

「かね三焼酎屋 兼八」

は過剰な価格の高騰を免れています。Lucky!!!

でもね、でもね。
「兼八」は手に入らないんですよ。

実は、「兼八」にはコアなファンが非常に多く、店頭に出た瞬間完売!は当然。
卸業者でさえ入手困難なほど人気があるのです。


その人気に便乗して、

贋物

が出回ったり…

すごいよね。


そんな訳で「兼八」を見掛けたら、迷わず飲んでみてね!

輪gでは、仕入れられたら誰かさんに飲まれちゃう確率が高いんですけどね…

俺がなかなか飲めないのですょ


黒霧島と霧島、それとお詫び…

2005-09-29 00:15:36 | 焼酎
さて、芋焼酎
「黒霧島」と「霧島」ですが、本題に入る前に一言お詫びを…


以前、UPした

トーレス グラン・サングレ・デ・トロ

で、トーレス社のおまけ牛付きワインの話をしましたが…

今日、時間があったのでぶらぶらと新宿、伊勢丹本館地下一階のワイン売場を見ていたら

「なんじゃこりゃ~」

なんかやたらと牛付きワインがならんどるではないか!!!

慌てて知り合いの酒屋の営業の携帯に電話かけて見たら

「あれ?知りませんでした?もう、だいぶ前から色々付いてますよ。マスターちゃんと勉強してます?」

うっせぇ!!!最後の一言はいらんわっ!!

すいません。不勉強でした。素直に認めます。



トーレス社からは
コロナス
ビーニャ・ソール
サングレ・デ・トロ
に黒牛が

その上級クラスの
グラン・コロナス
グラン・ビーニャ・ソール
グラン・コロナス(ブラック)
フランソーラ
グラン・サングレ・デ・トロ

に金牛が付いておりました。

牛ぢゃないおまけ付きワインにも赤があったので、そちらをまたの機会に紹介します。

いや~クレーム付く前に気がついて良かった(そうか?)トーレスさん関係各位の皆様、いい宣伝だと思って許して下さいね!



ホッとした所で本題に入ります。

「黒霧島」&「霧島」宮崎は都城で作られている宮崎では最もポピュラーな芋焼酎です。
なんと、この霧島酒造の製品全て合わせると

県内シェア:約七割

う~ん。一人勝ちです。
でも、確かに旨いから。そして安いしどこでも手に入る。(ただし、宮崎の話。東京ではちょっとだけ探すかも?)

宮崎で、晩酌といえばたいてい「霧島」か「黒霧島」が出てきます。
要するに家庭の酒。親父の酒。って奴です。


「黒霧島」は

コガネセンガン(黄金千貫)

という、焼酎には最適種とされる芋と黒麹を使って作られています。

現時点では、俺がヨッパライと化す元凶となってます。
お客さまから

「マスターも一杯飲んでよ」

なんて、嬉しいお言葉頂いたら、「黒霧島」をにぎりしめながら

「いいんですか?」

「いや~すいません」といいつつグラスに注いで

「ありがとうございます。いただきます、カンパーイ!」って口の中へ流れこんで行っちゃいます。


以前、宮崎産まれで地元をこよなく愛するハナエのリクエストで「霧島」一升瓶を仕入れた事があります。






開けたその日の内に、あっというまにハナエと俺の胃の中へ消え去りました。
九州の‘飲める’って半端なく飲むなあ~と改めて思い知らされました。

皆さん、九州の人間が
「そこそこ飲める」って言ったら

「一人で焼酎、一升飲める」

って勢いだと思って下さい(笑)
ナメてかかると痛い目にあいますよ~


薩摩宝山

2005-09-23 01:45:52 | 焼酎
焼酎ブームのお陰で、みなさんも焼酎についてはかなり詳しい方もいると思います。普段の食事や酒の席でも焼酎を楽しむ機会も増えています。九州人としては喜ばしい限りです。

今回紹介する「薩摩宝山」は本格焼酎ブームの中心、芋焼酎です。

製造元は西酒造という酒蔵で「吉兆」「富乃」「白山」の各「宝山」や「天使の誘惑」を作る名酒蔵です。
「薩摩宝山」は革新的な酒作りをする西酒造における歴史担当の一本です。この辺りの話は語り始めるとキリがないのでここでは止めておきますが、宝山シリーズのラベルに「創業弘化二年」と入れ続ける所にグッと来ちゃいます。


味わいは一言で表すと

「薩摩隼人」

一本気で情に厚く、しかしどこか憎めない爽やかさがある鹿児島の男って感じです。
西酒造は「薩摩宝山」を
「風味佳良」
「芳醇馥郁」
と表しています。
いい酒です。

先日、海上自衛官の若者達と飲む酒を選ぶ段になり「薩摩宝山」をセレクトしたのは我ながら良く出来たと思います。
彼等のような若者を前にすると何となく気恥ずかしさを覚えるのは、…オッサン化してるから?世俗に汚れまくってるから?多分両方でしょう。

あ~ぁ、これでまた、思い入れのある酒が増えた(笑)