goo blog サービス終了のお知らせ 

Bar輪gマスターの酒ってやつぁ…

新宿歌舞伎町のBar輪g(りんぐ)のマスターが送る、素敵なお酒のエピソード。

唐変木

2006-01-26 20:58:18 | 焼酎
麦焼酎、

「唐変木」

は大分県佐伯市にある

ぶんご銘醸株式会社

が造る麦焼酎です。


同社の伝統技法による仕込みと、
日本酒を造る際の技術を取り入れて造られた酒は

すっきりとどっしりの両方を合わせ持つ名酒となりました。


以前、このブログでは
兼八」と「ふしぎ屋」と言う二本の麦焼酎を紹介しましたが、
先の二本とは個性が大きく異なる焼酎です。

先の二本は焦がし麦のような香りが特長的でしたが、
「唐変木」にはそれほど感じられません。
その為、「唐変木」はより多くの人の支持を集める事が出来るでしょう。
つまり、飲みやすいのです。


唐変木
と言う名前に何故したのか?
謎です。

答えが出ない謎を
ああだこうだ話すのも楽しみの一つですよね。

一人でラベルを眺めながら飲んでも飽きないって
中々上手い名前を付けたものです。

里の曙

2006-01-25 22:09:58 | 焼酎
黒糖焼酎

「里の曙」

は関東の女性を中心に高い評価を獲得しています。

従来の黒糖焼酎よりも遥かにすっきりとしてマイルドな味わい。

この新しい感覚がうける要因になっています。


それは、造り手である奄美大島にある町田酒造の歴史によるところが大きいのです。

創業は平成3年。
とても新しい町田酒造は元々奄美で土木事業を営む会社でした。
それが廃業の危機にあった蔵元の継承問題の依頼から、酒造免許を取得し
異業種参入となったのです。


その為に、新鋭の近代的設備を持ち、
黒糖焼酎に新しい風を送り込むことになったのです。

今まで黒糖焼酎を試した事のない人に、
入門編として最適な焼酎です。

2006-01-23 23:56:36 | 焼酎
限定品の芋焼酎は多々あれど、

「界」

は一風変わった営業戦略をとっている焼酎です。

鹿児島県にある東酒造は
この「界」をたった一店舗でしか販売していません。

それが汐留の

焼酎AUTHORITY

と言うショップです。

そこでしか手に入りません。

しかも、いつもあるわけではないので、
ふらっと寄って、あればラッキーって酒なんです。


そうして苦労して手に入れたからなのか
やたらと旨い!

するすると飲めて程よく酔える。


いい酒を飲んでいるという自己満足かもしれませんが…
いいんです。

俺は好きです。
そういう焼酎です☆

前田利右衛門

2006-01-22 21:44:47 | 焼酎
先日お店で行われた「スライドウェイ」の大会で優勝商品として用意した芋焼酎です。

「前田利右衛門」

は甘藷翁と呼ばれる「前田利右衛門」という人物から名前をいただいています。

この、前田利右衛門は江戸幕府や藩とは無関係に、サツマイモを日本本土に伝えた庶民といわれています。

彼がサツマイモを伝えたのは宝永2年(1705)と伝えられています。
それ以前に青木昆陽や種子島基久が普及に尽力していますが、
前田利右衛門は彼らとは異なり庶民だった為に多くの人に感謝され、サツマイモの普及に多大な功績を残したのです。

現在では通称カライモ神社と呼ばれる徳光神社で
利右衛門が祭神として祭られています。

神になった庶民。

すごいことです。


彼のサツマイモ伝説の功績に感謝を込めて、限りなく自然に近い完全堆肥で育てたサツマイモを原料として使っています。

それに黄麹を使用する事で、
柔らかな芋の風味豊かな焼酎に仕上がっています。

鹿児島県の指宿酒造、渾身の一品です。
現在は入手が困難なようですが、ひょっこり酒屋で見かけることがあるかもしれません。

チャンスがあれば飲んでみてくださいね。

き六

2006-01-19 22:16:25 | 焼酎
芋焼酎

「き六」(「き」という字は七が三つ重なった字ですが、携帯にはありませんでしたので平仮名で表記します。)

「百年の孤独」その原酒「中々」を送り出す、

黒木本店の造る芋焼酎です。
黄金千貫を黒麹仕込みで仕込んだ後、
二年以上の熟成を経て瓶詰されます。


飲みやすさとさわやかさが一体になった旨い酒です。

黒木本店はこたわりの酒を造る事で知られていますが、
こだわりが飲み難さにならないように細心の注意を払いながら目指す味を定めています。

「世界に通用する蒸留酒」を造る。

これが黒木本店のテーマだと、
黒木敏之五代目当主は語っています。


確かに、人種を問わず認められる酒を造っています。
飲めばきっとわかるはずです。
お試しあれ♪

薩摩茶屋

2006-01-18 22:04:41 | 焼酎
以前紹介した芋焼酎「村尾」を造る村尾酒造の主力商品、

「薩摩茶屋」

芋焼酎ならではのコクと旨味が凝縮された名品です。

黄金千貫という芋焼酎最適種とされるサツマイモと
黒麹から生み出されるその味は、
飲めば飲むほどに旨く感じられる魅力を持っています。

晩酌にはうってつけですね。


造り手の村尾寿彦さんは
時に天才と称されます。

麹を造る際の加水はホースでバーッとやっちゃうそうですし、
「村尾」の仕込みに使う芋も黄金千貫と白豊を適当に混ぜるそうです。

一見、無造作に見えるその酒造りから生み出される焼酎が
他の追随をゆるさぬ程に旨いとなれば、

天才

と称されるのもわかるような気がします。

しかし、イチローと同じように村尾氏もまた、
たゆまぬ努力を続けた人なのです。

蔵を継いでから30年。
失敗を繰り返してきたと言い放つ村尾氏は、
今の「村尾」「薩摩茶屋」がどのように追求した先にある酒なのかを
決して忘れません。

だからこそ、守りに入らず突然味を大きく変えたり、人の意見を素直に受け止めてすぐまた戻したりと
柔軟に理想を追求し続けるのです。


「薩摩茶屋」
努力の天才が造る芋焼酎です。

吉兆宝山

2006-01-14 22:29:25 | 焼酎
西酒造の芋焼酎、

「吉兆宝山」

は黒麹という芋焼酎に最適とされている麹を使って造られた人気焼酎です。

西酒造の「富乃宝山」はラベルが黄色で黄麹仕込み。
「吉兆宝山」は黒いラベルで黒麹仕込み。

わかりやすいwです。


この「吉兆宝山」は正統派芋焼酎として西酒造が自信を持って送り出した焼酎で、
あまたある黒麹仕込みの芋焼酎の中で、多くの支持を集めプレミアが付くようになっているのは

流石、西酒造。

といった所でしょうか。
お湯割、または1対1で割水して
芋焼酎用の燗をつけるアイテム。

黒ヂョカ

写真参照↓(1/17UP)

で人肌に燗を付けても素晴らしく旨いですよ。

ヂョカは鹿児島で用いられる道具ですが、
買われた方は、扱いに気をつけて下さいね。


使ったら、『洗わない』。

そうやって使い込む程に味が良くなるのです。

そうやって使っていると道具に愛着が湧いてきますよね。


愛用の道具や器で飲む酒は、
なんともいいものですw

富乃宝山

2006-01-10 20:44:33 | 焼酎
芋焼酎、

「富乃宝山」

西酒造が造るプレミアム焼酎の一角です。

それまで飲みにくいというイメージが強かった芋焼酎を

黄麹

を使う事で、フルーティで柔らかな口当たりを実現した、

黄麹仕込み

の先駆的銘酒です。

現在流行りの本格焼酎をロックで飲むというスタイルに
非常に合う飲み口が、

「富乃宝山」のヒットを後押しした事は間違いないでしょう。


水割りやロックこそ真価を発揮する
その風味を味わって下さい。


「富乃宝山」
のヒットがその後に多くの黄麹仕込みの芋焼酎を生み出しました。
先日、紹介した「伝」もその一つです。

芋焼酎の世界に革新をもたらす酒蔵。
西酒造
の今後には引き続き注目が集まっています。

2006-01-08 18:50:26 | 焼酎
連日の芋焼酎です。

「伝」

は「でん」と読みます。
ラベルにがっちり書いてあるように

「黄麹」

で仕込んであります。
「黄麹」というのは、日本酒を造る際に使用される麹で
西酒造の「富乃宝山」が黄麹を使った芋焼酎としては先駆者です。

「吟醸香」

にも似た柔らかな風味が立つ事が特徴の黄麹は、
ロックや水割りなどで、その柔らかな風味を楽しんでいただきたいですね。


この「伝」も黄麹由来のまろやかな芋焼酎です。
残念ながら認知度が低く、
「富乃宝山」より人気はありませんが
味は引けをとっていないと思います。

「富乃宝山」ファンの方には一度試していただきたい焼酎です。

河童の誘い水

2006-01-07 19:56:01 | 焼酎
芋焼酎、

「河童の誘い水」

は名前だけでなく印象に残りやすい特徴を持つ芋焼酎です。


まず、アルコール度数が
20度
と他の大多数の焼酎よりも低い事。
あわせて、「誘い水」から連想するように非常にライトテイストな仕上がりになっています。


あまり重い焼酎を飲みたくないような、忘新年会シーズンの弱った身体に優しいのです(笑)


話は変わりますが、

「河童」(かっぱ)

のルーツをご存知でしょうか?

日本全国に河童伝説は残りますが、
九州、阿蘇地方に伝わる河童伝説がルーツだという説があります。

その話によると
山童(やまわろ)と言う、野山に住む者どもが居て、
その者どものうち川に住む者を河童(かわわろ)と呼んだ。
という事だそうです。

宮崎の京屋酒造はこの伝説を元に

「河童の誘い水」

なんて洒落た名前を付けたんでしょうね。

なんとも愉快なお酒です。