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One Day, One Cocktail

Wine & Cocktail Bar Ararat Official Blog
カクテルで綴る歳時記

『G.A.S.(グリーン・アラスカ・ソニック)』解説

2012-05-06 20:08:53 | ロングカクテル
炭酸系ロングカクテルの基本的な作り方を交えながら解説いたします。





続きは
まもなく刊行の電子書籍版でお楽しみ下さい。











海を早く泳ぐものが
すべて流線型になるように。




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『G.A.S.(グリーン・アラスカ・ソニック)』当店発祥オリジナル

2012-05-02 03:52:34 | ロングカクテル
ご無沙汰しております。


前回の記事が『ミント・ジュレップ』の
画像だけの投稿だったので
今回はその解説と思われている方も多いと存じますが


そのご期待をあっさり裏切りまして(笑


本日は
『G.A.S』というカクテルをご紹介します。


といいますのも
このところお陰様で現場を忙しくさせていただいておりまして
なかなかにブログと向き合う時間もままならず

たかだかこの程度のブログといえど(謙遜
推敲がはかどっておりません。


というわけで、今回は
過去に私が徒然に書き連ねておりましたブログの、6年程前に掲載した記事から
ちょちょいとかいつまんで、焼き直してお届けいたします。

このブログはそもそも
以前のブログから、ある意味お引越ししたような形となっておりますので
ここしばらくは、その過去ログをおさらいする意味も兼ねて
幾つかご紹介することにいたします。


『ミント・ジュレップ』の解説はまた
改めて近々のうちにいたしますのでお楽しみに。



ということで
今回ご紹介するのは、前のブログの中でも我ながらに秀逸な記事から
『G.A.S』というカクテルをご紹介いたしましょう。


『G.A.S』は



続きは
まもなく刊行の電子書籍版でお楽しみ下さい。








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『Sharlotka(シャルロッカ)』モディファイ

2012-04-19 16:03:50 | ロングカクテル
「モディファイ(Modify)」とは

「修飾」、または「修正」、または「改造」する という意味の動詞です。


今まで、カクテルや料理の世界では、同様の意味を表す語としては
一般的に「アレンジ(Arrange)」が用いられてきました。


ただ本来「アレンジ」は
「整頓する」「配列する」「用意」「手配」といった意味です。

しかし
音楽の世界で「編曲する」ことを「アレンジ」と称することから

転じて

「物事の一部を変化させるなどの手を加え、その物事を構成し直すこと」等を指し
もっぱらそのように引用されます。


似たような語で
「リメイク」も同じような用いられ方をしますが
これも意味は厳密には異なります。

「リメイク」は元々映画用語で、
本来は、元ネタといいますか元の作品があって、それを新しい解釈によって「作り直す」という意味で用いられています。

「リメイク」されるのは、概ね
原作が本来持っていた主題とは、フォーカスを変えるといいますか、アングルを変えるといいますか
そのことによって、異なるものを訴求する目的である場合が多い様に思われます。


また
以前当ブログで
「カスタマイズ」という表現について説明しましたが
これも厳密には異なることをご理解いただいているものと存じます。


「カスタマイズ」は
ある特定の「志向性」あるいは「嗜好性」的なものが加わるニュアンスがあります。



いずれも結果的には
原型に「何らかの手が加えられる」のには違いはないのですが

ただ
それぞれの用法としては
「いかような手が加えられるのか」によって使い分けるのが適切に思います。


私がカクテルに引用する場合
その意味分けは

「モディファイ」は、原型をとどめつつも歴然とした「スペックアップ」、即ち、質的な向上が前提となり

「アレンジ」は、より広い範囲で、かつ加える手の大小も含めた、自由度のある「改変」。

「リメイク」は、あくまで「作り直し」、ですから原型とは異なる場合もあります。
ですが語感的に、さほど劇的な変化は与えません。

「カスタマイズ」は、多かれ少なかれ、作り手や飲み手の「好みや主観が盛り込まれる」という感じですね。



それでは
本日のお題
『Sharlotka(シャルロッカ)』を

単なる「アレンジ」ではなく
その定義に基づき幾つかの
「モディファイ」の例をご紹介しましょう。






続きは
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今回はカタカナが多いですね。(笑

『Sharlotka(シャルロッカ)』

2012-04-14 17:40:17 | ロングカクテル
春ですね。

大阪も
桜の名所各所ではほぼ満開。
見頃を迎えています。


といいつつ
昨夜は花散しの雨。

桜ばかりは
日本人にとって
なんとも喩えようのない「あはれ」を感じさせます。



ということで
勿論
本日のお題は『桜』。


我々の世界で

桜といえば

即、『ズブロッカ』が出てきます。

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ちなみにこのズブロッカは
この度日本先行発売されたスペシャルバージョンです。




『ズブロッカ』には
桜餅を思わせる香りがあります。


その香りを醸し出しているのは
上の画像からもおわかりになるとは思いますが

瓶に閉じ込められた1本の枝。

見た目から「枝」としていますが
実は稲などと同様の、細長い葉っぱです。

別名『バイソングラス』。

かつてヨーロッパに多数生息していたバイソンが
この草を好んで食していたことからそう呼ばれています。


『ズブロッカ』の酒名は
バイソンをポーランド語で『ズブラ(zubra)』と称することから。

ズブラのウォッカでズブロッカ、です。

ラベルにはそのズブラが描かれています。


またこのズブラは、現地では雄々しさの象徴とされていることから
このバイソングラスの風味を溶かし込んだズブロッカには、強精の効果があるともいわれています。


ですが
私的には

そちらの効果は全く感じられませんです。






失礼(咳払







ともあれこのバイソングラス。
和名を『香茅(コウボウ)』と申します。


この芳しい香りは
この草に含まれる芳香成分『クマリン』によるものです。

桜の葉の香りも『クマリン』によるものです。

桜とは、植生も属種も全く異なるものでありながら
同様の成分を有することに自然の不思議を感じます。


さて
この『クマリン』、
名前の響きはかわいいですが
肝毒性があるとされています。


とはいっても
その毒性は極々微々たるもので
全く無視すべきものといって差し支えないでしょう。


といいますのも
この『クマリン』の半数致死量は
(平たくいいますと、10人が同量摂取した場合、5人くらいが死んでしまう量 ←って、そんなんでいいのか?)


実験動物で、体重1kg当たり200mg~600mgとされています。

人間で例えますと
60kgの場合、12000mg~36000mgということになります。

また、体重1kg当たりで10mgを超える摂取量が“ある程度長期”になると、肝機能に障害が出る可能性が指摘されています。

体重60kgの人なら600mgですね。





ズブロッカ1ℓに含まれるクマリンは、12mg前後とされています。
旧ボトルは500ml入りでしたから、1本では6mg。


体重60kgの人が、600mgのクマリンを摂取するには

要するに
ズブロッカを100本飲まなきゃならんわけですが。

しかも
これが“ある程度長期”に及ぶと肝機能に障害が出る、らしいのですが。



クマリンより、急性アルコール中毒が心配です。


常人が
ズブロッカを1本飲み干すのでも至難の業です。
といいますか、かなり危険です。

大抵は泥酔どころか酩酊状態になります。


よほどの酒豪でも、一晩じっくり時間をかけて飲んで2本。

それでも
3本飲めば、救急車が必要かもしれません。




といいますか
桜餅なら、何個食べれば肝機能を損ねるのでしょう。





このクマリンの毒性(とされているもの)の件は

例えるに
ひと頃の「魚の焼けこげ」のようなものです。


お若い方はご存じないかも知れませんが

年配の方でも「ああ、そんなこともあったかな」などとお忘れかもしれませんが

昔「魚の焼けこげ」には発がん性物質が含まれるとして
大騒ぎになったことがありました。


因果関係などは全く解明されぬまま「発がん性物質が含まれる」という事実だけが一人歩きした滑稽な事件です。

何年かおきに必ず
こうした、まことしやかで
ヒステリックな狂騒が起きますね。


あまり大仰な物言いははばかられることを承知で書きますが
このところかまびすしいベクレルだかシーベルトだかなんだかの問題も

背景には同様のメンタリティがある様に思います。


ちなみに「魚の焼けこげ」だけでガンを発症するには
体重の四倍のおこげ、本体の魚を加えると、なんと100トンもの量を

“毎日食べなければならない”ということらしいです。

シャチですら魚1日100kgも食べないでしょうね。



またアメリカでも
いまだにこのクマリンの規制が外れない為

アメリカのズブロッカには
バイソングラスは入っていません。



クマリンでちょっと引っ張りすぎましたね。



次回は
このズブロッカを使った
超簡単で美味しいカクテル

『Sharlotka(シャルロッカ)』の
レシピと解説です。

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『KOMACHI(小町)』 当店オリジナル

2012-04-08 05:28:45 | ロングカクテル
今夜は寒の戻りどころか

まるで冬のぶり返し。


明朝は、大阪でも
桜ではなく「霜の花」が見られる模様。




桜前線も
近年の早桜からすると
2週間以上遅い感覚です。


どうしたことでしょうか。


ともあれ
まだまだお花見気分とはいかないものの

折角ですから

今日は桜にちなんだ
軽~いカクテルのご紹介。


解説も
軽~くいきます。

(ほんまかいな)



当店のオリジナルです。

その名も『KOMACHI(小町)』。



レシピは




続きは
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花の色は うつりにけりな いたづらに
   わが身世にふる ながめせしまに

             小野小町(9番) 『古今集』春・113



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未だにステアするバーがあります。


『スプリッツァー(Spritzer)』解説

2012-04-06 01:53:24 | ロングカクテル
お久しぶりです。


10日程前、メイン機にして愛機のMacbookPro17が突然のブラックアウト。

以後、うんともすんとも言わなくなりました。

完全にお釈迦です。


サポセンに問い合わせたところ
原因は、充電時の過熱によるGPUの損傷と考えらる、とのこと。


ですが
いろいろ調べますと

リコールの対象として問題があった個所にしてまたその該当モデルであることが判明。

補償期間をとうに過ぎているとはいえ、極めて遺憾です。


不幸中の幸いというべきか
ハードディスクに問題はなく、またTimemachineである程度バックアップもとってあったので、最悪の事態は避けることができたものの


同グレードのOSを載せたマシンでないと、完全なデータ移行と復元はできず
重要なほとんどのデータは中に閉じ込められたまま。

顧客名簿含めた公私数百件のメルアドから、様々な帳票フォームはじめ作成途中のあらゆる原稿に
仕入れ関連は勿論、あらゆるサイトのブックマークからログインIDの喪失等々

停滞を余儀なくされている業務を
数え上げれば

うんざりを通り越して
こちら人間様の方もブラックアウト寸前

どころか
仰向けのカメ状態です。(笑 ←正直そんな悠長なこと言ってる場合ではない


とにかく
ブログだけでも

楽しみにされている方もいらっしゃるのだろうと
思い込み自分を励ましつつ、気を取り直して

窓際族扱いしていた、かつての愛機Power Mac G4にひと踏ん張りさせて


とりあえず
『スプリッツァー(Spritzer)』の続きをアップします。


長々と事情説明失礼しました。




さてさて


この『スプリッツァー(Spritzer)』というカクテル、といいますか
この「飲み方」は

そもそもは
『ホックアンドセルツァー(Hoch&Seltzer)』と申します。


『ホック(Hoch)』は、『ホッホハイム(Hochheim)』の略称にして愛称、英語読みです。

『ホッホハイム』とは、ドイツワインの大銘醸地『ラインガウ(Rheingau)』を代表するひとつの村の名。

ことイギリスにおいては
往々にして
「ホック」といえば「ラインガウのワインそのもの」を意味し、指します。


数あるドイツワインの中でも
「ホック」だけが
格別たしなまれ、かつ愛称で親しまれているのは

この『ホッホハイム』が、エリザベス女王ゆかりの地であることに由来します。

詳細なエピソードは少々長くなるのでここでは割愛しますが


ドイツにあるにも関わらず
その英女王の名を冠した畑があり、ワインがあります。

その名も『ホッホハイマー・ケーニヒン・ヴィクトリアベルク』。




かつては敵対国として
夥しい戦禍を互いにもたらした過去がありながらも

ここに、ある意味ヨーロッパ的な、成熟した寛容を見ることができますね。

一方アジアでは・・・  
おっと、話がそれそうなのでやめておきます(微笑



で、

「セルツァー(Seltzer)」は、炭酸水のこと。

本来
元々はドイツ産ナチュラルスパークリングウォーターの銘柄なんですが

アメリカに、非常にポピュラーな同名の「既製品ガス入りウォーター」があるため
(しかし日本で見たことないですな)

広義には「セルツァー(Seltzer)」=「普通に炭酸水」をさす場合が多いです。

日本でも
海外の小説等の古い訳本等にしばしば「セルツァー水」などと記されているのは
普通に炭酸水のことです。


「シャーペン」(昭和の人間は「シャーペン」でいいんです)や「ホッチキス」等と同じように

固有名詞が普通名詞化した一つの例です。




しかしこの『スプリッツァー(Spritzer)』、

カクテルというほどには、“いい意味で” 仰々しく飲むものではありません。

ですから、冒頭でもあえて「飲み方」としています。



ここまで書いて

このブログ内容自身が

とても仰々しいことに気づきましたが(自爆



かのダイアナ妃が好んで嗜まれていたもと聞きます。


オスカー・ワイルドが、男色の罪で(!)逮捕されたのは
行きつけのバーでこの『スプリッツァー』を飲んでいる時だったとか。


ほのかに
文化人的な(笑)香り漂う飲み物といえましょう。



ともあれ

『スプリッツァー(Spritzer)』という飲み物は

極めてシンプルだからこそ

飲む方も作る方も


その意味も値打ちも由来も

飲むTPOも、そのスタイルの軽やかさも

当然、作り方も(ここ極めて重要)

わかっているもの同士が


さらっとさくっと

なにげに

挨拶でも交わすように飲むものなんです。


ビールでなく
ジントニックでもなく

無論のこと
ハイボールでも
ジーマなどのRTDでも
全然なく


ましてや
マティーニでもなく

ましてやましてや
「ここのオリジナルはうんぬんかんぬん」などでもなく



バーの一杯目や

飲みたいんだけど飲みたくない時や

飲みたくないんだけど飲みたい日や(どっちやねん)


勿論どんな時でも

なにげに
こいつがさらっとオーダーできれば

バー高段者。


それらをふまえて

すっとなにげに

抜群な『スプリッツァー』の
出てくるバーが

上質なバー。



だからでしょうか

最近『スプリッツァー』

が嗜まれているというシーンを見聞きしません。




というより何より

今や
バー高段者も、上質なバーも

死語なのかも、いや

もはや

バーで粋に過ごすことも
バーが上質であることも

今の時代
求められていないのかもしれません。



だからこそ

昨今巷間かまびすしい
『ブランデー・スプリッツァー』ってのは

一体なんじゃろね

と思う今日この頃なわけです。



さすがに10日も休めばガタ落ちです。

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復活します。

『スプリッツァー(Spritzer)』

2012-03-25 19:25:25 | ロングカクテル
三日も空けるとお久しぶりな感じがします。


おかげさまでお店が忙しかったのに加え
私事で恐縮ながら、少々風邪をこじらせてしまいまして。


失礼しました。


とりあえず


本日のカクテルは
『スプリッツァー(Spritzer)』


これからの季節にはぴったりのカクテルです。

のはずなんですが

このところのお天気は
冬と春を、行ったり来たり。


昨日の大阪は

晴れのち曇りのち雨、時々暴風、ところによっては霰(あられ)または雹(ひょう)
のち、みぞれまじりの天気雨

という天気でした。

まるで
お天道様の、冬の決算棚卸し大放出バーゲンのようでした。



ともあれ
『スプリッツァー(Spritzer)』。


レシピは

白ワインと
炭酸水

レモンピールをひとひねり。

氷をひとつ、浮かべます。

以上です。


このところの投稿の内容にしては、あり得ないくらい(笑)シンプルすぎるカクテルですみません。


比率は
一般的に「半々」などとされていますが

実際的には
ワイン3:炭酸2
くらいがよいでしょう。

総量で
ワイングラスに「半分強」程度に収めるのがおしゃれです。


暖房がいらない程度の陽気になれば

タンブラーまたはゴブレット、もしくは大振りのロックグラスなどに
氷を2~3個いれて
ロングカクテル的に仕立てるのもありありです。


基本はドイツワインでつくりますが
どこの国でも、どんな品種でも何でも結構です。

それなりにそれなりです。


ただこの時季ならでは


続きは
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