梅雨明け
した昨夜も顔
から手足
から塩がふきそうな汗かき
練習会、
2周目
と3周目
の間に、いつものように塩飴を配って休憩中
一日の塩分摂取量制限
と運動時の塩分補給
が話題にのぼりました。
昨年、R講座
でムーミン先生にお尋ねした時は
運動中の塩分補給は一日の塩分摂取量とは別物だと考えて良いとご教示
いただきましたが
特に高血圧等の持病のある方に塩飴をおすすめしても良いのかしら、と
気になって調べてみたところ
「汗とランナー 水分と塩分補給の考え方」
http://members.jcom.home.ne.jp/tsukuba-run/study/lesson_1.htm
という、「つくばラン・マラソン講座」のページがHit
昨夜の話題の回答にピッタリの内容なので、簡単に抜粋・引用させていただきます
運動をしているときに出る汗は体温の調節のためです。
汗の主な成分は水ですが、失われるナトリウム(Na)の量も無視できません。
マラソンなどの競技中にかく汗1L中には ナトリウム(Na)が食塩(NaCl)に換算して1.75-3g含まれています。
単純に計算すると、1時間に1L汗をかく人は、1時間に1.75-3gの食塩を失うことになります。
体重63kgの人の血漿(血液から赤血球や白血球を除いた液性部分:体重の約5%、すなわち約3L)中に含まれる食塩の全量がおよそ25g、
血漿とリンパ液などを含めた体液全体(体重の約15%)でも80g程度ですから、この量は無視できません。
人間は喉が渇けば本能的に水を飲むものの、本能的には塩を摂ろうとはしません。
しかし水だけ飲むと、体内では「水分の保持」と「Na濃度の維持」という二つの調節が互いに衝突してしまうのです。
つまり、Na濃度が低下すると脳下垂体からのADHの分泌が減るので、腎臓から水の排出が促進され、尿量が増えて尿は薄くなり
血液が濃縮されるので、Na濃度が高められて低ナトリウム症は改善されますが、
血液中の水が尿として排泄されたため今度は血圧が低下してしまいます。
その行き着くところは、再び口渇→水を飲む→Na濃度低下、という際限ない繰り返しとなり、
汗で失われるNaがある量を超えたところで吐き気、痙攣、意識障害等の低ナトリウム症がおきることになります。
実際の調節機構はもっと複雑ですが、このように水の保持とNa濃度の維持は互いに対立・矛盾する面があります。
「低ナトリウム症状態」が進行すると健康に重大な影響があるのですから、「Na濃度の維持」は重要であり、
持続的・大量に汗をかく競技では、水分と同時に意識してNaを補給しなければなりません。
市販のスポーツドリンクは塩分を含みますが、ここで述べた汗によるNaの損失を完全に補うことは不可能です。
スポーツドリンク中のNa濃度はNaCl換算にして1Lあたり多くて1g程度で、汗中の濃度の1/2から1/3程度にすぎないからです。
結論"WHAT COMES OUT MUST GO IN" (出てきたものは入れなきゃならぬ)
Dr. Douglas Stoddardはランナーに次のようなアドバイスをしています。
汗を1時間に1Lかく人は、1時間毎に1.75g-3gの食塩と1Lの水が補給できるように給食、給水の内容を計画すること。
つまり、「失った分をこまめに補給することにより、走り始めたときと同じ体の状態を最後まで維持すること」と結論しています。
含量がナトリウム(Na)として表示してある場合は、その値を2.5倍すると食塩(NaCl)量になります。
走ったあと、いくら水を飲んでも喉の渇きが収まらずトイレに走るのは、逆に塩分のとりかたが少なかった場合です。
みそ汁などで塩分補給をすれば体内に水が保持され、喉の渇きが収まります。
ということで、
塩分制限
のある方にも激しく発汗する運動時
にはオヤツの塩飴は許容範囲というか推奨
のようです。
ちなみに、手元にある
お気に入りの塩飴三種類の一粒あたりの食塩相当量は
塩レモン0.14g 岩塩0.15g 塩分チャージタブレッツ0.11g と外袋に表示されています。
塩レモンには「摂取目安は一日三粒」
タブレッツには「成分表示をご確認の上お召し上がりください」との注意書きもあります。
カロリーは一粒13~15kcal、
水分も塩分も糖分も、消費と摂取のバランスに注意して
低ナトリウム症・低血糖症を含む熱中症
全般を予防しましょうね
:ちゅり