![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/21/5fb8ea4002ce765226c3dbeae031ba65.jpg)
さて、前回の続きです。
▼第6試合:ウェルター級10回戦
日本ウェルター級1位井上庸(ヤマグチ土浦) VS インドネシアスーパーライト級チャンピオン ジャック・マカン(インドネシア)
100-91、100-90が2人で井上選手判定勝ち
セミファイナルのこの試合、井上選手の日本タイトル前哨戦とのこと。36戦のキャリアを持つマカン選手とどう渡り合うか、というところだったんですが…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/51/c6b4ad247429de6f782b930b101f7028.jpg)
<気迫一杯に攻める井上選手>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/ba/f5fcbacc0d19ccfb56d95dc06aa97835.jpg)
<攻めは荒かったマカン選手、だったのだが…>
この試合あたしの見るところマカン選手は外地での戦いに「KO負けされない戦い方」を選んできたように思います。また日本人選手の戦い方も研究してきましたね。日本人選手はあたしの見る限り「頭部への打撃」が中心になりますが、マカン選手はガードをあげて頭部を保護、さらに自らロープに下がって井上選手のパンチを殺す作戦にでた、のだと思います。
下の2つのシーンがそれを証明しているかな、と。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/46/7e6ed89f3ec975b78e66c39488c10c29.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/46/826d2567913af474df74650db656d382.jpg)
この二つの写真は別のRの写真です。続けて撮ったものではありません。しかし、どちらも打たれたところでロープに持たれて衝撃をロープに吸収させています。
井上選手はガードの固い頭部からフックを使ってボディーを攻めましたが連打というわけに行かず、何度かリング中央で倒せそうな場面を作ったものの、最後まで倒しきれず判定となりました。もっと攻めをボディーに集中して、ガードを下げておいて頭を狙うという工夫が必要だったかな、と。同じことは黒木選手の試合でも言えました。
▼第7試合:東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ
王者:黒木健孝(ヤマグチ土浦) VS 同級1位ヘリ・アモル(インドネシア)
119-109、120-109、120-108
黒木選手のOPBF2度目の防衛戦で、1位選手との指名試合となります。対するヘリ・アモル選手は小柄ですがインドネシアのチャンピオン?でもあります。「土浦の孫悟空」がどんな戦いをみせるのかが注目点。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/0a/a00c1b9901965fb47735d20abf75d709.jpg)
<黒木選手入場。格好いいですね♪>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/9c/d63a2a7b813b6e1e6d7db94c620cf034.jpg)
<離れた位置からでもすばやく飛び込んでパンチを放つ黒木選手>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/9b/9a8cc20e08b1643dde84f6bcb236197b.jpg)
<アモル選手はこのカウンターのフックなどが冴えていました>
この試合はアモル選手が前の試合のマカン選手同様「守りに徹する」体制をとりましたね。しかし違うのはそこから「一発を狙う」ということ。普段からカウンター狙いの選手なんでしょうか?このためアモル選手のガードは高くて頭をがっちりガード。黒木選手のパンチの多くがガードに遮られました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/3f/2f6509387d77ce807e53adea9bd3cbb0.jpg)
<こんな感じ その1>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/92/d130e9d1a54e3716ba4827558fdf4036.jpg)
<こんな感じ その2>
途中6Rくらいに黒木選手がボディーも狙うようになってアモル選手のガードが下がる場面がありましたがアモル選手も要所では打ち返して決定打を許しませんでした。よく「上下に打ち分ける」と言いますが、今回の黒木選手に必要だったのはこれでしょう。ボディーに意識を引き付けておいて上(頭)を狙う。こういった戦略に早く切り替えるべきでした。
それと気になったのが黒木選手のパンチに癖があったのかアモル選手の目がものすごくいいのか、黒木選手の(主に)ストレートの出鼻をアモル選手が読んでましたね。そこに右ストレートや右フック、黒木選手の右のパンチなら左フックを合わせていって何回も命中させていました。
特に7Rのアモル選手のカウンターの右ストレートと10Rの右フックは強烈で黒木選手の体が一瞬ぐらつきました。他のRでも5Rにフック、11Rにも右フックを黒木選手は食らってました。クリーンヒットです。
もしなんらかわかりやすい「癖」があるのならば直す必要がありますね>黒木選手。11Rはあたしの目にも大きく振りかぶったのが分かったんですが他の場面では判別はつきませんでした。今回は幸い小兵のアモル選手のパンチ力がそう強くなかったことにも助けられたかもしれません。(かなり強烈なパンチも入ってましたからね)
黒木選手は「土浦の孫悟空」の異名どおり、出入りの速いボクシングを見せてくれました。あの速さは世界戦でも十分武器になるんじゃないかと思います。しかし、相手の戦い方に応じて臨機応変に攻め方を変えるようにする必要があるかな?と思いました。アモル選手のガードが破れないとWBCミニマム級王者オーレドン(オーレイドン)のガードは破れません。
試合後のインタビューで「毎日毎日世界を狙ってます」(世界を狙って練習してます、だと思うんですが…)と語った黒木選手は容姿もそうですが(失礼)、発言とかもおちゃめな暴れ猿「孫悟空」というイメージにぴったりでしたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/40/8f1b37ba0c992e15fb4d67678fc114a5.jpg)
<再びベルトを巻いた黒木選手>
黒木選手には今回の試合を「世界前哨戦」と捉えて、どっかの馬鹿親子の世界前哨戦とは違って、試合の総括と試合のスタイルの見直しと向上を図って世界のベルトを狙って欲しいと思います。
頑張れ!!黒木選手!!!!
ではまた
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日本ウェルター級1位井上庸(ヤマグチ土浦) VS インドネシアスーパーライト級チャンピオン ジャック・マカン(インドネシア)
100-91、100-90が2人で井上選手判定勝ち
セミファイナルのこの試合、井上選手の日本タイトル前哨戦とのこと。36戦のキャリアを持つマカン選手とどう渡り合うか、というところだったんですが…
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<気迫一杯に攻める井上選手>
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<攻めは荒かったマカン選手、だったのだが…>
この試合あたしの見るところマカン選手は外地での戦いに「KO負けされない戦い方」を選んできたように思います。また日本人選手の戦い方も研究してきましたね。日本人選手はあたしの見る限り「頭部への打撃」が中心になりますが、マカン選手はガードをあげて頭部を保護、さらに自らロープに下がって井上選手のパンチを殺す作戦にでた、のだと思います。
下の2つのシーンがそれを証明しているかな、と。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/46/7e6ed89f3ec975b78e66c39488c10c29.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/46/826d2567913af474df74650db656d382.jpg)
この二つの写真は別のRの写真です。続けて撮ったものではありません。しかし、どちらも打たれたところでロープに持たれて衝撃をロープに吸収させています。
井上選手はガードの固い頭部からフックを使ってボディーを攻めましたが連打というわけに行かず、何度かリング中央で倒せそうな場面を作ったものの、最後まで倒しきれず判定となりました。もっと攻めをボディーに集中して、ガードを下げておいて頭を狙うという工夫が必要だったかな、と。同じことは黒木選手の試合でも言えました。
▼第7試合:東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ
王者:黒木健孝(ヤマグチ土浦) VS 同級1位ヘリ・アモル(インドネシア)
119-109、120-109、120-108
黒木選手のOPBF2度目の防衛戦で、1位選手との指名試合となります。対するヘリ・アモル選手は小柄ですがインドネシアのチャンピオン?でもあります。「土浦の孫悟空」がどんな戦いをみせるのかが注目点。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/0a/a00c1b9901965fb47735d20abf75d709.jpg)
<黒木選手入場。格好いいですね♪>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/9c/d63a2a7b813b6e1e6d7db94c620cf034.jpg)
<離れた位置からでもすばやく飛び込んでパンチを放つ黒木選手>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/9b/9a8cc20e08b1643dde84f6bcb236197b.jpg)
<アモル選手はこのカウンターのフックなどが冴えていました>
この試合はアモル選手が前の試合のマカン選手同様「守りに徹する」体制をとりましたね。しかし違うのはそこから「一発を狙う」ということ。普段からカウンター狙いの選手なんでしょうか?このためアモル選手のガードは高くて頭をがっちりガード。黒木選手のパンチの多くがガードに遮られました。
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<こんな感じ その1>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/92/d130e9d1a54e3716ba4827558fdf4036.jpg)
<こんな感じ その2>
途中6Rくらいに黒木選手がボディーも狙うようになってアモル選手のガードが下がる場面がありましたがアモル選手も要所では打ち返して決定打を許しませんでした。よく「上下に打ち分ける」と言いますが、今回の黒木選手に必要だったのはこれでしょう。ボディーに意識を引き付けておいて上(頭)を狙う。こういった戦略に早く切り替えるべきでした。
それと気になったのが黒木選手のパンチに癖があったのかアモル選手の目がものすごくいいのか、黒木選手の(主に)ストレートの出鼻をアモル選手が読んでましたね。そこに右ストレートや右フック、黒木選手の右のパンチなら左フックを合わせていって何回も命中させていました。
特に7Rのアモル選手のカウンターの右ストレートと10Rの右フックは強烈で黒木選手の体が一瞬ぐらつきました。他のRでも5Rにフック、11Rにも右フックを黒木選手は食らってました。クリーンヒットです。
もしなんらかわかりやすい「癖」があるのならば直す必要がありますね>黒木選手。11Rはあたしの目にも大きく振りかぶったのが分かったんですが他の場面では判別はつきませんでした。今回は幸い小兵のアモル選手のパンチ力がそう強くなかったことにも助けられたかもしれません。(かなり強烈なパンチも入ってましたからね)
黒木選手は「土浦の孫悟空」の異名どおり、出入りの速いボクシングを見せてくれました。あの速さは世界戦でも十分武器になるんじゃないかと思います。しかし、相手の戦い方に応じて臨機応変に攻め方を変えるようにする必要があるかな?と思いました。アモル選手のガードが破れないとWBCミニマム級王者オーレドン(オーレイドン)のガードは破れません。
試合後のインタビューで「毎日毎日世界を狙ってます」(世界を狙って練習してます、だと思うんですが…)と語った黒木選手は容姿もそうですが(失礼)、発言とかもおちゃめな暴れ猿「孫悟空」というイメージにぴったりでしたね。
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<再びベルトを巻いた黒木選手>
黒木選手には今回の試合を「世界前哨戦」と捉えて、どっかの馬鹿親子の世界前哨戦とは違って、試合の総括と試合のスタイルの見直しと向上を図って世界のベルトを狙って欲しいと思います。
頑張れ!!黒木選手!!!!
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書いてるのはまじめに書いています。前哨戦であれば「出来ていること、出来ていないこと」を確認するのがあたりまえ。亀1がやったような低レベルの技術の確認ではなくて、です。
その点、今回点差では大差とはいえ、相手に大したダメージを与えられなかったのは黒木陣営に猛省を促すんじゃないか、と期待してるんですが…
>チャベスの~様
黒木選手のダウン癖、ですか…
それもパンチの癖に関係があるのかな?とか思ったりします。アモルにもうちょっとパンチ力があれば昨日もダウンしていたかもしれません。それくらいまともに頬に入ってました。(複数回)
そういうパンチを食らわないようにするのがやはり重要なんじゃないですかねえ?
黒木くんも井上選手も無難にKO勝利かなと思っていたんですが、ダメでしたか。ジャック・マカンはあきべぇ(旧)が2Rで倒してたが・・・。うーん、前回の興行でも黒木くんと井上選手の出来が良くなかったんで、心配になってきました。
チャベスのボディ・ブローさんが指摘されていた、黒木くんのダウン癖(ダウン屁ではないw)には、ヒヤヒヤしますね。ロマゴン相手にするのは正直無理だと思います。あと動きが速い分バッティングが多くなるのが不安の種。
あたしも試合を見るまではすんなりKOに終わるんじゃないかと思ってたんですが、インドネシア人選手たちがいい仕事をしてくれました。もし彼らのホームで戦ってたらこんなもんじゃ済まなかったでしょう。あれでも「アウェー向け」の戦いだったと思います。
井上選手についてはマカンをよろめかせるところまで行ってたんですが追撃できませんでしたね。
試合が終わってリングから降りた黒木選手が一番最初にしたかったことが「屁」だそうですよ。(笑)性格はお笑いキャラなんですね♪
バッティングについては今回も両者偶バツで左目の上を切ってましたね。それも要改善点ですかねぇ…
ところで、昨日なんですが、カンボジアでSバンタム暫定WBCインター戦があったみたいです。結果はまだ分かりませんが・・・。主役はSvay Ratha選手の様です。
カンボジアの試合についてはbozze様が「No Tatoo No Life」で書かれていますが、なんかSvay選手の代役が勝っちゃったみたいですね。(汗)
しかしインターに暫定作っても、って気がするんですが…