日々の日本舞踊

私のノート、公開します。あなたの日本文化mini知識Noteとして。

三島歌舞伎とは

2014-08-30 00:08:28 | 日本舞踊 歌舞伎舞踊 ワークショップ

三島由紀夫は歌舞伎を「悪の華」と呼んだ。

芥川龍之介の小説「地獄変」を義太夫狂言に仕立て歌舞伎化した。「芸術至上主義」に類するこの作品。竹本劇という「堂々たる嘘」が最大の眼目と。

それにしても、初演の顔ぶれの素晴らしいこと。八代目幸四郎の大臣、六代目歌右衛門の露艸、十七代目勘三郎の絵師良秀、そして、これを演出したのが、久保田万太郎。本当に拝見したかったです。

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ゆかた浚い写真

2014-08-26 00:22:51 | 浴衣会

檜舞台で足を「トン」と踏み鳴らす快感!!!  お弟子さん方もご満悦。。。これは踊りやった人でないと解らない感覚かも知れませんね。

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もっと踊りを楽しみたい!長唄「藤娘」その3

2014-08-23 23:22:43 | 日本舞踊 歌舞伎舞踊 ワークショップ

藤娘の歌詞の中に、

『いとしと書いて藤の花』というところがあります。これは「い」を10個書いて、真ん中に「し」を書くと藤の花房になりますよ。という意味と愛しいとをかけた掛詞になっています。「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

以下は大津絵の「藤かつぎ娘」です。

  

 

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もっと踊りを楽しみたい!長唄「藤娘」その2

2014-08-22 22:41:47 | 日本舞踊 歌舞伎舞踊 ワークショップ

『男心の憎いのは
 他の女子に神かけて
 逢わず(粟津)三井のかねごとも
 堅い誓いの石山
 身は空蝉の唐崎
 待つ夜をよそに 比良の雪
 解けて逢瀬の あた妬ましい
 ようもの瀬田に わしゃ乗せられて
 文の堅田の片便り
 心矢橋のかこちごと』

このくだりはクドキと呼ばれるところです。女心を詩っているのですが、実はこの歌詞の中に、近江八景の地名が詠み込まれているのです。(下線部が“地名づくし”と呼ばれている)

歌川広重の浮世絵「近江八景」。こんな景色が観ている方の眼に浮かぶように、いつか踊れるようになりたいですね。

比良の暮雪          堅田の落雁         矢橋の帰帆

    

石山の秋月         粟津の晴嵐         三井の晩鐘

    

唐崎の夜雨         瀬田の夕照

  

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もっと踊りを楽しみたい!長唄「藤娘」その1

2014-08-17 23:20:29 | 坂東流 日本舞踊

みんなの憧れのおどり~長唄「藤娘」

元禄時代の土産品であった大津絵から抜け出した若い娘が、男への恋心を表現する曲ですが、明確なストーリーがあるようですが、実は無いのです。これは長唄が叙情詩であるため、物語に頼ることなく、純粋にpoemの中に心の機微を織り込んでいるのです。

■初演:文政九年(1826)九月、江戸中村座での『傾城反魂香』のなかの大切所作事、
さらにその中の五変化のひとつ。
■作詞:勝井源八、作曲:四代目杵屋六三郎

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始めの歌詞の一節ですが、
”若むらさきに とかえりの 花をあらわす 松の藤浪”

若紫と言うのは藤の花を指します。 十返りとは、松は100年に1度花を咲かすと言われ、その十返り(10回目)に、その花が実をつけると言われています。つまり十返り(1000年目)に咲いたその花の実が藤であった、という粋で素敵な歌詞です。正面には大きな松の幹と垂れ下がった藤の花。これが歌詞にある「松の藤波」です。これは男(松)にしどけなく絡んだ女(藤)を象徴しています。古典芸能は装置・小道具・衣装・総てに意味があるのです。と、いうことで今日はここまで。でも、まだ歌詞の一行しか説明していませんよね。ホントに気の遠くなるような深い意味が隠されているのです。

 ※ 写真は国立劇場で開催された「扇菊会」で撮影されたものです。

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